日本の時代遅れの昭和のビジネスモデルは”改善”、”改善”では時代対応は不可能である。ビジネスモデルを全面的に刷新!ディスラプションして新しいニューノーマル時代のビジネスモデルにする事が不可欠!
100年に1度の大変化の時代!と皆が認める時代である、こんな時代に”どこにでも普通にいる人”が経営したらどうなるか!なんて普通に判る。トヨトミの野望シリーズを是非全部読んでみて欲しい。
AI時代の申し子!イーロン・マスク・の様な天才でもズッコケそうになる時代である。本当にズッコケる可能性も出て来た!・・・テスラがBYDに負ける可能性が色濃くなってきた。すでに蓄電池技術では先の2025年04月27日のブログでもお示しした様にテスラを遥かに凌駕している。
すでに中国のニューエコノミーメーカーのトップレベルのAI自動運転の演算スピードは1300 TOPSレベルに到達している。現在新発売されている中国製のBEVの多くは約500〜600 TOPS前後の性能のモノが多い。1年程度前は80〜100 TOPS程度
自動運転領域では一番進んでいるとされるテスラモデルY新型でも720 TOPS(ハードウェアー4)である。2025年半ば過ぎから後半に発売されるテスラのハードウェアー5は、推定1000 TOPSを軽く超えて行く事でしょう。
自動運転レベル5には1000〜1500 TOPS程度の演算スピードが必要と言われている。日本製のBEVやICE車の頭脳レベル等は以下に示します。
A. トヨタ
- 自動運転レベル2+(T-Mateなど)の一部モデルで
- 約5〜10 TOPS程度(ルネサス製やデンソー製のカスタムSoC)
B. 日産
- プロパイロット2.0搭載車(スカイラインなど)で
- 約10〜15 TOPS程度(ルネサス製、ソニーのイメージセンサー連携)
C. ホンダ
- SENSING Elite搭載車(レジェンド自動運転レベル3対応)で
- 30 TOPS以上(主に米国NVIDIA製チップを組み込み)
D. マツダ・スバル・三菱
- 高度運転支援(例:アイサイトXなど)で
- 5〜10 TOPS程度(ルネサスやデンソー系の制御チップ)
上記を見て判断出来る事は日本の自動車会社の経営層は・・時代はハードからソフトへと云う事を真に理解出来ていない連中ばかりであると云う事が演算チップのTOPS数のハードの極端な低性能からも理解できる。ましてやAIソフトの何たるかは・・論外・・レベルだろう。
さらに、中国の電気自動車(EV)メーカー「小鵬汽車(Xpeng Motors)」はこのほど、自社開発した人工知能(AI)ロボット「IRON」の量産を2026年に開始する。頭脳は自社製AIチップ「図霊(TURING)」を搭載し3000 TOPSと云う驚異的な性能だ。本当に半年ひと昔のスピード以上でニューエコノミー企業は成長している。
「小鵬汽車(Xpeng Motors)」の開発した人工知能(AI)ロボット「IRON」の3000 TOPSの頭脳がAI自動運転ビークルに搭載される事も容易に想像される。
注:TOPS(teraOPS)とは、コンピュータや内部のプロセッサの処理速度をあらわす単位の一つで、1秒間に実行できる演算回数を1兆回単位で表したもの。
是非、貴方のお知り合いに日本の自動車関連で働く人が居たら質問して見て欲しい。貴方のメーカーが作る自動車の頭脳は何TOPS(トップス)ですか?と!!!マズ、答えられる人は居ない。(社長でも答えられないかもね?)
R【B「多重下請けモデルからの脱却」】
@開発のティア1、ティア2への依存体質を見直し、「コア技術は自社内製する」という思想にシフトする。
Aとくに「車載OS」「ADAS(運転支援)」「スマートコックピット」など、知能化領域は外注で済ませてはいけません。それはOTAで急速に進化し続け、ソフト価値がビークルの7割、8割、9割を占める時代に急速に進化するからです。
B一部の重要領域では、ソフトエンジニアを正社員で大量にヘッドハンティングして、ベンダーを介さず直接開発できる体制を作るべきです。社員を育てると云うタイムスパンでは100%先進メーカーに勝てない。
CAI最遅の日本であり、AI人材が殆どいない日本企業では今更遅い可能性が高い。後発者が、やるとしたらテスラやBYDを上回る報酬(1人3億円〜5億円程度)でAI人材を大量(最低3000〜5000人規模)に引き抜くしか他に方法は無い。AIのトップエリートを引き抜く場合には10億円/年程度の報酬及びストックオプション付与は不可欠だろう。
そして数兆円かけてAIトレーニングのデーターセンターを爆速で作るしか他に方法など無い。しかし、これをやったとしてもボンボン氏の2009年、2014年、2019年、2020年の連続する誤った判断で”失った時の利益”を回復できるかは不明⇒テスラやBYD等はすでにこのレベルの投資を数年前から連続してやってきている。AIの指数関数的に成長する特性からして先行者の利得は極大である。
S【C「トップダウン型の超高速開発体制」】
@従来の「合意を取るまで何年もかかる」ような重い意思決定プロセスを一新する。
Aベンチャーのように「走りながら直す」「間違ったらすぐ修正する」スピード感を持つ開発文化を育てる。
Bリーダーには、既存の自動車出身者ではなく、GAFA、テスラ、中国スタートアップ経験者など外部人材を積極登用すべきです。
T【D「中国市場で負けを認め、学びに変える」】
@現時点で、中国のEVと車載ソフト開発は日本より5〜7年進んでいます。
Aこれを恥ずかしいと思うのではなく、逆に「現地企業から必死に学び、スピードを吸収する」ことをオープンに行う。
B特に、BYDやファーウェイ、Xiaomiなどの開発手法を深く研究し、自社流にアレンジする必要があります。
U【まとめ:勝つために捨てるべきもの】
@「これまでの成功体験」への執着
A「横並び・前例主義」の社内文化
B「外注すれば何とかなる」という幻想
これらを捨て、本気で 「ソフト×AIの内製企業」へと進化できた時、日本メーカーの1社程度にはまだ未来があると私は考えます。
【考察】ボンボン氏の内燃機関至上主義とトヨトミ経営陣の現状
V【@ ボンボン氏は「個人的には」今もエンジンを信じている】BEVなんてどこまで行っても3割以上増えないの発言から色濃く推定される。
@ボンボン氏は走りの楽しさと内燃機関の文化に強い愛着があります。
A「マルチパスウェー」という言葉の本質も、EVだけには絶対に絞らないという信念から来ています。
B本人は「すべての選択肢を残すため」と言っていますが、実態はかなりエンジン寄りです。
W【A 経営陣も「茶坊主化」している現実がある】
@トヨトミの経営層はボンボン氏を絶対視する空気があり、内部で異論を唱えにくい状態が続いています。長きに渡るトップの座で回りを茶坊主だらけにしてしまった。
A結果として「ボンボンイズムに合う人」が重用され、「急激なEVシフトを主張するタイプ」は経営の中枢にいません。
Bつまり、経営層の構造的硬直が起きているわけです。
Cトヨトミ自動織機を非上場化してトヨトミ一族(全体でも数%の持ち株比率)のトヨトミグループ全体の支配を目論んでいる様ですね。2024年の決算大海で創業家が7割程度(過去最低)の支持しか集められなかった事に危機感を感じているのでしょう。
X【B このままでは「構造的な限界」に直面する】
@現実に、BYDやテスラ、ファーウェイ系企業は「内製・高速開発・ソフト重視」に完全に舵を切っています。伸びているビークル企業は1000〜1300TOPS以上の半導体を自社製造している勢いである。
Aトヨトミがマルチパスウェーを維持し続ける間に、ソフト&AI主導の競争で差がどんどん広がっていきます。
Bテスラのヒューマノイドオプティマスだけでは無く、冒頭の3000 TOPS実現の小鵬のほか、上海汽車集団(SAIC)や奇瑞汽車(Chery Automobile)、小米汽車(Xiaomi Auto)、広州汽車集団(GAC)などが人型ロボットの開発・製造に乗り出している。そしてこの人型ロボットはAI自動運転BEVの製造現場にも多数配置される事も確実⇒工員の激減⇒さらに原価は下がる⇒売価は下がる事になる。
Cすると、次のような未来が予測されます:
→ EV領域ではブランド力(後数年で無くなる)だけで戦うしかなくなる
→ 技術で劣り、価格でも劣り、台数は縮小し続けてやがて・・フェードアウトの可能性大
→ 最後は高級ハイブリッドや水素商用車に特化してオタク専用の極少「ニッチ戦略」に転じ細々と生き残らざるを得なくなる。
Y【C 変革できるとしたら「外圧×次世代幹部」しかない】
@正直、今のオールドボーイズ茶坊主クラブの経営陣だけでは大転換は難しいですね!。
Aただし、以下2つが揃えば可能性はあります:
👉 外圧(中国市場での圧倒的な敗北、世界市場シェア急落など)
👉 次世代の新リーダー(ボンボン氏の後継者、もしくはBEVファクトリーの独立リーダー)が即必要!でありAIソフト開発に年間数兆円〜十数兆円以上の投資が不可欠!
Bこの2つが揃った時に初めて、「マルチ”パー”スウェーの見直し」や「ソフト重視型への本格シフト」が現実味を帯びますが、時代進化のスピードが半年ひと昔の現在、キャッチアップ出来るかは”運のみ”と推定される。
Z【結論】
✅ 現状の経営スタイルでは、ソフト勝負の世界で生き残るのは極めて困難です。
✅ 大転換には、「外圧によるショック」と「新しいタイプのトップ」が不可欠です。
✅ ボンボン氏の一族が引き際をどう考えるか、ここがトヨトミの未来を決める最大のカギになりまそうですね!。
✅ トヨトミ以外の日本の自動車メーカーは、シャープの様に中国メーカーや韓国メーカー、台湾メーカーに吸収されて行くか、又は倒産する可能性が非常に高いと推定される。
貴方自身の頭で、貴方自身の心で・・感性で・・上記数値の意味を真に理解すれば確実に未来が正確に見えて来る事でしょう。是非・・頑張ってイメージして見てくださいね!。