心に・・・スッと・・・染み込む・・・
なかなか出来ないんですね・・・
私も多くの人より・・・良く言われる言葉が有ります。
”あんたの話は重くて聞くのが辛い”
”あんたの話は正しい、けど・・・聞くのがシンドイ”
”あんたの情熱が負担だ”
*****************
多くの皆様に心ならずも過負荷をかけている様で・・・私も時々、悩む事が有ります。
この私の心の負荷を軽くする方法を私は知って居ます。しかし・・・これが出来ないんですね?
”断捨離”すれば簡単なんです。
私個人の豊かな生活維持だけ考えれば・・・仕事だって今の10分の1だけやれば全く問題無しです。
簡単な話です。
しかし・・・本当に優しい、優しい・・・母に育てられた私には目の前で生きる本質を見間違え苦難のリスクをかかえて居る若人を放っては於けないのです。ご縁が有る人達に少しでも役立ちたいと・・・母の幼い頃よりの教えが私を突き動かします。
ご縁が有る人に”聞きたくない”と思われる話など只の一秒もする必要は無いのです。
錯覚も最後まで気付かなければこれまた本質也・・・と目を背ければそれだけの事です。破綻や破産、離別や闘争・・・これらを神がその人に与えた試練と思えば・・・私の出る幕など無いのです。しかし、私の目の前で起きている進行形の試練を・・・私も自分の事のごとく悲しく思ってしまう母の血、故かも知れません。
しかし・・・しかし・・・です。
************************
昨日、某テレビ番組で東日本大震災の復興のプロジェクトの番組をやって居ました。
現在、日本人で世界的に有名?優秀?と世界の建築学会が認める”建築家”が出演して居ました。もう彼はすでに富を築きあげて居るので全事務所を上げてボランティアでの協力をしているとの事です。
素晴らしハートです。博愛精神です。・・・・・この精神は尊敬に値すると思います。
しかし・・・
初老の彼の口から出た言葉、独り言・・・私が聞いた瞬間”なるほど・・・”と思いました。
その言葉とは・・・
”建築って・・・人間との関わりなんだなぁ〜”・・・
としみじみ言っていました。復興プロジェクトに携わり初めてこの初老の建築家は気付かされたとの事です。世界的名声を得てもなぜか?こころのなかに大きくなる空虚感、この疑問に自分自身が自分自身の今までの仕事に本当に満足出来ていない自分自身への疑問の回答がどうも上記の言葉と気付かされた様です。
田舎の世間的にはへっぽこ設計士が云うのもなんですが・・・
私達の業界は世界的に見ても・・・こんな程度なんです。
一丁目1番地にさえ気付かない・・・世界的プロ?
パロディーを通り越して???ですね・・・
冒頭の私の”なるほど”は落胆のなるほどなんです。私達の業界はこんな程度です。でもこんな程度の中でもこの建築家と称する先生は間違いなく我が業界のリーダーであり・・・一丁目1番地に気付いただけ”偉い”と思います。殆どの場合・村社会と御用マズゴミにチヤホヤされて有頂天になり・・真理に気付かずに一生を終えます。
そして歴史が・・・粗大ゴミとして扱います・・・
100人いれば100通りの最適住宅が有る!こんな当たり前の事が出来ていない悲しさ!入れ物を知らずして器などできっこないのです。入れ物を知らずして出来るのは”美術品”なんです。”家”では有りません。”町”では有りません。優れた美術品は一般的には不変の価値を持つと云われています。それはそれで眺めて感じるだけなら尊い事です。しかし・・・個人、個人の人間と云う一人、一人の生きる日々は不変の価値などどこにも有りません。
有限を唯我独尊と生きる・・・諸行無常の世界観のみです。この人間の本質を建物を通して見つけ出してさし上げるのが私達建築に携わるプロのプロたる所以です。
お洋服が中身より数段優れていたら・・・恥ずかしいでしょ(笑)昔の人は・・・馬子にも衣装?なんて云ってましたよ。
***********************
ぜい肉の付きすぎは体に悪いですよ!!!
まぁ〜私はこの事が言いたいだけなんです(笑)