私たちのお仕事の一つに端正込めた家をキチッとメインテナンスすることと、家の故障や不具合に困った人達の改善のお手伝いをさせて頂いています。しかし、その請求書を提出する段階で本当にジレンマに襲われます。
建具一本の故障、(取り替え)を例に考察してみましょう。必要所用時間は移動時間も含めて一般的な場合を表示しています。
お客様より建具がおかしい(腐れ等)と連絡が入ります。
現場担当が現場の状況を把握に出向きお客様と話し合い改善方法を決定します。・・・・・(必要所用時間1・・2時間)
新たに制作するとした場合、建具屋さんに出向き建具の制作の打ち合わせを行います。他の建具の柄や色と合わせる場合には再度見本等を調べ直し色あわせをして調整します。・・・・・・・・(必要所用時間2・・3時間)
建具の制作です。・・・・・(実費15000円から・・・)
現場に搬入して取り付けを行います。・・・(職人必要所用時間3・・3時間)
建具の木の部分の塗装です。・・・(現場塗装の場合15000円から・・)
現場完了確認の上、請求書の提出です。・・・(必要所用時間4・・1時間)
集金に出向く時間・・・・(必要所用時間5・・1時間)
ここで社員の時間給ですが、年俸を標準的な500万円としますと社会保険や、年金、車代、燃料代、厚生福利、事務処理費等の間接費その他でザッと300万円です。合計800万円、年間労働時間2000時間とすると原価で時間当たり4000円/1時間です。
建具原価 15000円(普通のフラッシュドア1本)
職人日当 8000円(日当2万円+運搬経費)
現場塗装費 15000円(3時間位の仕事・乾くまでの時間も含め)
現場員経費 28000円(対応時間7時間×4000円)
合計原価は 66000円と計算上はなります。本来はこれに会社の利益を乗せて請求しなければなりません・・・・・6000円の利益を乗せたとして工事費は72000円となります。
しかし、私は・・・悩むのです。はたしてお客様にご理解願えるのだろうかと・・・・・・ジレンマ・・・・
私は、何時もこのケースの場合、30000円以下のご請求をさせて頂いています。