アポトーシスの民
来る2月8日の総選挙は与党、右翼おばさんが各種調査によると大勝しそうな勢いですね!
若者の約8割が、現状の政権や既存の体制を「変化するよりマシと消極的に」支持しているという事実は、一見すると不可解に映る。
将来不安が最も大きく、負担を最も長く背負わされる世代が、なぜ”現状維持⇒衰退持続⇒近未来ド衰退”を選ぶのか。これは若者の無知や思考停止で片づけられる問題ではない。むしろ、彼らは現実をよく見ているからこそ、その選択に至っている。
重要なのは、これは「期待による支持」ではなく、「恐怖と合理化による選択」だという点である。
多くの若者は、成長や豊かさを期待していない。それどころか、「これ以上悪くならないこと」を最大の目標にしている。賃金は上がらず、物価は上がり、年金は不透明、社会保障は削られる。努力すれば報われるという物語は、親世代ですでに崩壊した姿を目の前で見てきた。
この環境下で若者が最も恐れているのは、「変化」そのものだ。改革や転換は、本来は希望の言葉であるはずだが、彼らにとってはリスクの代名詞になっている。なぜなら、日本社会における改革は、これまで一貫して「若者から先に痛みを取る」形で行われてきたからだ。
非正規雇用の拡大、自己責任論、教育費の個人負担化。どれも「将来のため」「仕方がない」という名目で実行され、その負担を背負ったのは若者だった。その結果、彼らの中には一つの学習が刻まれた。――変わると言われた時ほど、自分たちが犠牲になる。
だからこそ、「何もしない政権」「先送りする政治」は、逆説的に安全に見える。期待できないが、少なくとも急激な変化は起こらない。この心理は、Q1・Q2論文で示される「損失回避バイアス」「現状維持バイアス」と完全に一致する。人は、得られるかもしれない利益より、確実に失う可能性のあるものを過大評価する。
さらに、日本社会特有の同調圧力が、この心理を補強する。周囲と同じ選択をしていれば、少なくとも間違いではないと思える。誰かが失敗しても、「自分だけではない」という安心感が残る。これは合理的な判断ではないが、心理的には極めて自然だ。
ここで見落としてはならないのは、若者が「信じている」わけではないという点である。彼らは政治を信用していない。将来も信用していない。ただ、「今より悪くなる可能性が一番低そうな選択」をしているだけだ。
つまり、支持とは言葉の上のものであって、内実は諦観に近い。期待なき選択、希望なき合意。これは民主主義の健全な姿とは言えないが、壊れてもいない。静かに、疲弊している状態だ。
金融緩和や国債依存が続くことに対しても、若者は薄々リスクを理解している。だが同時に、今それを止めれば、真っ先に生活が壊れるのも自分たちだと知っている。だから声を上げない。正確には、上げる余力がない。
この構造の最も危険な点は、若者が「自分たちが主権者である」という感覚を失いかけていることだ。政治は変えられないもの。社会は耐えるもの。人生は最初から制約付きのもの。そうした前提が、静かに内面化されていく。
右翼おばさんへの若者支持8割という数字は、信任ではない。それは、日本社会が若者に与えてきた結果の集計値である。夢を語る余地を奪い、挑戦のコストを上げ、失敗の責任だけを個人に押し付けてきた社会の、自己採点だ。
もしこのまま、「選ばれ続ける理由」を誤解したままでいれば、事態はさらに深刻になる。なぜなら、諦観の上に立つ支持は、ある瞬間に一気に崩れるからだ。期待は裏切られると怒りになるが、諦めは臨界点を超えると無関心から拒絶へ変わる。
若者は、保身しか無く、我欲しか無く、利他心も無くk、公憤は無い。それは絶望街道まっしぐらの選択である。多くの警告が出ていてもそれを無視する若者!。自分が信じたいモノダケをエビデンスも論理も無視して信じ続ける恐ろしき状態である。
元テレビ朝日社員の玉川徹氏が2月3日の発言が日本の実像を明確に表現している。
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「どうもこの国の政治って、このまま行くと本当に破滅に向かっているということが確実に分かっていることを、それでもやめられない。対策を打てないってことが近代化以降ずっと続いてるんじゃないかと思う」と指摘。「古いことで言えば、アメリカと戦争したって絶対勝てないって有識者は分かっていたけど、国民が『行け行け』っていうふうなことで、政治がその方向に行って破滅に向かったと」
「だからやっぱりこの国の政治って、破滅に向かっていくものなんじゃないかっていうふうにしか思えないんです」「政治の責任にしてるけど、その政治を選んでいるのは国民ですから。日本国民自体がこういう(多くの)問題をなるべく見ないようにしていて、先送り先送りする傾向が他の国より強いんじゃないかと思う」と日本の国民性
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