« 高級車を知り尽くした老舗ディーラーが中国車の品質を認めた | メイン | 日本のメディアは「事実よりも、確証バイアスを刺激して金を儲ける産業」 »

マルチプッツンウェ〜は地球沸騰化を加速する最悪手

地球が沸騰しても、トヨトミは「成功体験」で冷房を入れる!「エンジン車は永遠です」と叫び続ける!
2026年は1050万台もの自動車を生産し、その内の970万台ていどが地球温暖化ガスを大量に放出する、沸騰化加速装置である。・・もうこれは人類に対する犯罪レベルの悪行かも知れない。

日本の平均気温(年代別・昇順)平年温度からの上昇温度 ℃

1990年 +0.48
2004年 +0.46
2016年 +0.58・・変化が明瞭になり始めた!
2019年 +0.62
2020年 +0.65
2021年 +0.61
2022年 +0.60
2023年 +1.29・・いきなり上昇幅が2倍以上→地球沸騰化確実⇒テッピングポイント越え確実
2024年 +1.48
2025年 +1.25

「Tipping Point」とは⇒少しずつの変化が蓄積して行き、限界値に達すると、もう元に戻すために何をしても”後戻りのできない急激な変化点”が起こる現象

2023年以降の気温データは、誰の目にも明らかだ。2022年まで+0.6℃前後だった日本の平均気温偏差は、2023年に+1.29℃、2024年に+1.48℃へ跳ね上がった。これはトレンドではない。異常遷移だ。だから国連のグテーレス事務総長は「温暖化ではなく、地球沸騰だ」と言った。

それでもトヨトミの経営陣は、驚くほど落ち着いている。いや、落ち着いているのではない。金儲けを優先して危機を理解しないふりをしているのだ。

彼らは数字を知らないわけではない。CO₂排出量、世界のBEV販売比率、中国市場での急激なEVシフト、自動車が気候変動の主要因の一つである事実。すべて社内には揃っている。それでも彼らが繰り返すのは、マルチプッツンウェ〜〜「多様な選択肢」「現実解」「HVは過渡期に有効」という、聞き慣れた安心ワードだ。

これは技術論ではない。経営者としての想像力の欠如である。

HVが優れた技術だったことは否定しない。しかしそれは「石油文明の延命装置」として最適だっただけだ。
地球が沸騰し始めた段階で、なお内燃機関を中核に据え続ける判断は、消火活動中に「この火は管理可能」と会議を続ける行為に等しい。

ブラックジョークのようだが、トヨトミの経営陣は未来を技術でなく“会議”で制御できると信じている。
環境は物理現象だが、彼らの思考は政治的だ。「急激な変化は雇用に影響する」「サプライヤーを守る」「日本の産業構造が壊れる」。その結果、守られているのは雇用でも産業でもなく、経営陣自身の過去の判断だけである。

中国市場でのシェア低下は、偶然でも一時的でもない。EVという商品が強いのではない。EVを前提に設計された企業構造が強いのだ。垂直統合、ソフトウェア主導、スピード優先。それらを「日本には合わない」と切り捨てた瞬間、トヨトミは自ら競争の土俵を降りた。

それでもメディアは言う。「世界はEVシフトを見直した」「トヨトミは正しい」「HVが最適解」「トヨトミの慎重は大正解」「長期視点」。だが実態は逆だ。最も短期的なのは、“今の成功体験が続く”という幻想である。

忖度メディアは、もうかれこれ20年前から言われて来た「ハードからソフト時代へ移行」と云う現実をシレっとシカトしている。「ソフト最遅のトヨトミ忖度」なのだろう。2026年から、日本以外ではAI自動運転レベル3が普通になりハンドルもペダルも無いレベル4ビークルも走り始め、多くのAIヒューマノイドが製造現場に投入される事は、AI最遅のトヨトミには・・不都合な真実故に・・これもシカトする。

トヨトミの経営陣が本当に恐れているのは、地球の沸騰ではない。自分たちが「間違っていた」と認めることだ。だから数字は出さない。比較は避ける。語るのは理念と哲学だけだ。だがCO₂は哲学を読まないし、気温は社是に忖度しない。

2023年は、人類にとっての通告であり、トヨトミにとっては経営判断の時効が切れた年だった。経営判断の間違いを何時迄・・マルチプッツンウェ〜で誤魔化し通すつもりなのか?その開き直りメンタリティーはダブル不倫してもシレっとシカトし続け開き直りの強面女優に似ている様にも思える。

それでもなお、「HVで大丈夫」と言い続けるなら、それは技術の問題ではない。経営者としての2023年の沸騰化の現実を無視して加害企業の道を選択した”人類に過酷な災禍”を加える事を是とする責任能力の問題である。そして真逆の言葉を平気で使う。「幸せの量産」をミッションに掲げる事を企業理念と公言する。

地球が沸騰しているのに、トヨトミの会議室だけが「適温」に保たれている。この温度差こそが、いま日本最大のリスクなのだ。経営者は豪華な空調が快適に完備された接待施設で、美女をはべらせロマネコンティ―のグラス片手に・・外は暑そうだな!・・外は寒そうだな!・・とつぶやくダケである。

平民の私は、クルマには全く乗らず、徒歩で用事を済ませ、白湯を飲み、湯たんぽを抱いて寒さをしのぎ・・孤高の温暖化対策に邁進(まいしん)している。