エネルギーも食料も買える”金”が生み出せない未来が到来
沈みゆく風の国、日本──「環境後進国」という悪慣れの果てに!日本には反環境主義者が山ほど居る!世界で一番地球沸騰化の被害を受ける国!は日本と云うのにである。
かつて日本は「技術立国」と呼ばれた。けれどもいま、その立て札は錆びつき、風にも耐えられなくなっている。洋上風力という“脱炭素の切り札”でさえ、潮風に吹かれながら次々と頓挫しているのだ。
今の今ジャブジャブマネーと各地の戦争・紛争により強烈な物価高!2025年、世界ではわずか8カ月で10カ国・地域、合計22ギガワット分の洋上風力プロジェクトが中止や延期に追い込まれた。これは過去2年分を超える規模。米国も英国も、そして日本も、その波に呑まれた。理由は単純明快――「コストが合わない」。
掘って掘って掘りまくれのアホトラの様に、地球が沸騰していも石油やガスには平然と投資する。私たち人類はどうやら、“地球温暖化”よりも“財布の冷え込み”の方を恐れているらしい。地球が沸騰化したら“財布の冷え込み”どころか“財布が無くなる””住む事や食う事さへ難しくなる”と云うのにである。
日本では、三菱商事と中部電力が1.7ギガワットの大規模洋上風力事業(推定工事総額約7,600億円〜1兆5,200億円?・三菱商事はこの安い方で入札した可能性有り)から撤退した。投入した保証金200億円は国に没収。三菱側は「建設費が想定の2倍に膨らんだ⇒数千億円の赤字?」と語る。2倍と聞くと驚くが、日本では建設現場で“想定外”が日常語。地盤が軟弱でも、制度が複雑でも、誰も責任を取らない。それが日本の「再エネ文化」だ。
そもそも入札制度の設計に無理があった。LCOEで比較すると:日本はデンマークや英国と比べて約3〜4倍という報告例があり、TIC/CapExで比較すると:日本は欧州低コスト例に対して約2倍程度高い。
LCOE(発電単価)はCapEx(総設置費)+運転費+稼働率+資金コスト(割引率)**を反映するため、**日本では稼働率・送電網や建設遅延・高い資金コスト(高金利)**が重なり、LCOEがさらに跳ね上がることがある。→ そのためLCOEベースの倍率はCapEx比より大きくなる。
国は「最安値入札こそ善」とばかりに、1kWhあたり11.99円〜16.49円という、欧州の半額水準を提示の三菱を採用、他の入札者は三菱の2倍前後。三菱はその勝負に勝ったが、現実には敗れた。欧州のように制度をすぐ改める柔軟さもなく、「撤退の理由」を説明する会議では誰も真相に踏み込まない。漁業組合は怒り、経産省は困惑し、国民は「何が起きているのか分からない」。日本らしい、責任の分散ショーである。
英国では、入札が失敗すると翌年には上限価格を66%引き上げた。デンマークも即座に制度を改めた。だが日本は、失敗を「検討課題」として棚に上げる。問題は風ではなく、意思決定の遅さだ。この国では、制度改革のスピードが“台風の目”よりも遅い。
再エネ推進の旗を振る政府は、2040年に電源構成の4〜5割を再生可能エネルギーにすると宣言した。だが、洋上風力の収益性が見込めなければ誰も手を挙げない。国内の供給網も育たない。現実には、2024年の化石燃料輸入による貿易赤字は24兆円に達した。地球より先に、日本の家計が沈んでいる。
なぜ、こんなにも「後手」なのか。理由は単純だ。失敗を恐れるあまり、挑戦が制度に埋もれてしまうからだ。役所は責任を取りたくない。企業は株主を怒らせたくない。政治家は票を減らしたくない。結果、誰もリスクを取らない。「悪慣れ」とは、まさにこの国の精神構造のことだ。
「環境意識が低い」と言われても、国民はピンと来ない。夏はエアコンをつけっぱなし、冬はこたつで寝落ち。節電ポスターを眺めながら、私たちは今日も「誰かが何とかしてくれる」と信じている。だが、その“誰か”はもういない。GEも、アマゾンも、三菱も、そして国さえも、風の前に立ち尽くしている。
結局、日本は「再エネの夢」を高値で買い、安値で手放した。制度の歪みも、責任の所在も、すべてが海に沈んでいく。それでもニュースは静かだ。選挙も祭りも、いつも通り。「国が沈む」という言葉さえ、聞き慣れてしまった。
だが、本当に怖いのは「破綻」ではない。
怖いのは、破綻確実エビデンスに慣れて無視し、回避行動をしないことだ。
風が止まり、海が静かになるその前に、せめて一度くらい、自分の無関心に寒気を覚えたい。
大自然は地球沸騰化で経済の猛烈な打撃!人間環境ではAI化で人が要らなくなり大打撃!とてつもない時代が近々来る事は間違いない!この大混乱を生きのびるに一番大事な政策は、個人も国も組織も・・自給率・・を高める事である。エネルギーと食料の自給率向上が不可避なのに・・こんな簡単すぎる事が判らない日本人は・・本当に塗炭の苦しみを受ける事になるのだろう。