しょうがない!と搾取を許せば・・・やがて日本人は飢える
日本の米をめぐる議論は、いつもどこかで話が噛み合いません。「農家を守れ」「価格は市場に任せろ」「伝統が大事だ」。正しそうに見える言葉は並びますが、数字の話になると、急に空気が重くなります。
しかし、現実は数字の中にしかありません。日本の米の全収量の75%は、わずか2割の大規模農家が生産しています。一方、8割を占める小規模・兼業農家が生み出すのは25%。しかも、生産原価は大規模農家は小規模・兼業農家の半額以下。ここまで差があっても、日本の農政は「効率」より「数」を選び続けます。
今のコメ高騰は大規模農家にとっては、まるで宝くじに当たった様だとウハウハ状態です。8割の零細・兼業農家は2倍以上のコメ高騰で一息ついて、古くなった農業機械を買い替えの為のローンを高齢化した農業者がまた、農協に組まされて居る様です。
理由は単純です。農業が産業ではなく、農林族の搾取装置となり、悪徳政治と悪徳金融の維持装置になっているからです。
米農家を含む農家が保有する108兆円の金融資産は、JAグループの金融部門にとって、極めて重要な利益の源泉です。預金として集まり、主に零細農家に貸し出され運用され、農協は「農家を守る組織」であるとの建前であると同時に、農家に貸し付けて莫大な利益を得る巨大な金融機関として成立しています。
一方で、政府が実際に農業へ投入してきた税金は、過去30年間で約60兆円。この莫大な支援にもかかわらず、食料自給率は改善するどころか年々低下し続け等々38%と先進国ブッチギリ最低、農業人口は減り続け、主業として農業に携わる「基幹的農業従事者」に限れば、・2000年:240万人⇒・2025年:約102万人・・2000年の42.5%となり▼57.5%も減少しているのです。2050年には36万人まで減ると予測されています。
後継者は不在で平均年齢は今年は70歳に到達する見込みです。農家に生まれた若者は農村を去り、米は非効率故に高くなりました。この歪んだ構造のなかで、いま最も深刻な危機感を抱いているのが米の流通業者です。
この歪みが、いま最初に悲鳴を上げているのが流通業者です。卸や小売にとって、米は「売れ続ける主食」でなければ意味がありません。ところが5キロ3000円、3500円を超えたあたりから、売り場では明確な変化が起きました。消費者は怒らない。抗議もしない。ただ、静かに買わなくなるのです。
流通業者も農林村のメンバーであり、その5階層にも及ぶ米流通の複雑さを簡略化して売価低減をする事には全く興味を示しません。その意味では自分の悪党性にはほっかむりですね!
米価格高騰は外食・中食産業では、すでに米離れが始まっています。パン、麺、粉ものへの切り替え。一度変わったメニューは、簡単には戻りません。流通業者が恐れているのは、価格の下落ではなく、米が「日常の主食」から外れてしまうことです。
外食・中食産業では、すでに米の使用量を減らす動きが出ています。パンや麺に切り替える、盛りを減らす、別メニューに差し替える。一度離れた需要は、簡単には戻りません。流通業者が恐れているのは、価格の下落よりも、“習慣としての米食”が失われることです。
流通業者は知っています。この構造が続けば、最後に残るのは「守られた農業」ではなく、「売れない主食」だということを。
それでも政治は、米価維持に執着します。備蓄米を使い、税金で市場を歪め、「市場に任せている」と言いながら、実際には調整機能を完全に殺す。結果、日本人は自分たちの税金で構造を温存し、その構造が生んだ高い米を買わされ、最後は米から離れていくという循環に閉じ込められます。
恐ろしいのは、この状況に多くの国民が慣れてしまったことです。「農業は特別だから」「急に変えられない」そう言いながら、問題は次の世代へ先送りされます。
しかし、問題を先送りし続ける社会は、ある日突然、選択肢を失います。そのとき残るのは、守ったはずの農業ではなく、高コストで、売れない主食だけです。
米の問題は、農業の話ではありません。これは、日本が合理性よりも既得権を、改革よりも延命を選び続けた結果です。
悪意が国を壊すのではありません。無関心と悪慣れが、静かに国を弱らせていく。そして私たちは今日も、
「仕方ない」という言葉で、自分たちの主食と未来を、少しずつ手放しているのです。
この国で本当に不足しているのは、米でも税金でもなく、現実を直視する勇気なのかもしれません。じゃあ私たちはどうすれば良いのでしょうかね!それは高い米は拒否する事です。国産のコメからの炭水化物を他に穀物等や輸入米に替える事です。一番良いのは・・蕎麦・・ですね!小麦はグルテンが有りますから、あまり多く摂る事はお勧めいたしません。
日本の米の全収量の75%は、わずか2割の大規模農家が生産しています。一方、8割を占める小規模・兼業農家が生み出すのは25%。しかも、生産原価は大規模農家は小規模・兼業農家の半額以下。1年に30日しか働かない80%の小規模・兼業農家から・・大規模農家へ農地を移転させる事しか、日本の農業を産業にする方法は有りません。
その為には5s・3000円を超える米は買わない!これしか他に方法は有りません。大規模農家の通販サイトから直接購入して・・村社会の5重の搾取構造を回避する事ですね!