成長の根源である”否”が大嫌いな民族!
数年前、大企業勤務のお客様に・・「貴方の仕事は間もなく”真っ先に無くなる”から、そんなに多額の住宅ローンは危険ですよ」・・と優しく懇切丁寧にアドバイスして、いきなり激怒された事を思い出す。2度と来なくなった”あの人”・・今、今後、どうなるのだろうか?激怒された時のお顔を時折思い出す。
AI最遅国ニッポン ― 悪慣れが導く悲しすぎる未来・・成長の根源である”否”が大嫌いな民族!
記録の有る日本人の約2000年の歴史をさか上り、日本が急速に成長した時期は2回しか有りません。1回目は 1868年明治維新後からの50年間、2回目は80年前の1945年から35年前迄の45年間しか無いのです。
成長の根源である”否”を受け入れた歴史は、圧倒的な外圧(1回目)と、日本人の愚行による焼け野原(2回目)が有ったからです。日本人の数千年の長い歴史の中で日本のリーダー及び多くの日本人が”否”を受け入れたのはたったの2回のみです。
人間の本質であり価値である”自らの思考と判断”により現実を正しく見て”否”を受け入れた事はただの1回も無い民族それが日本人です。
日本人には不思議な習性があります。新しい技術が登場すると、まずは「危険だ」「まだ早い」「今までの努力が無駄になる(=サンクコストに囚われる)」「先人に申し訳ない」と言って引き延ばし、やがて世界が先に進んでしまったあとに「あれ、やっぱり必要だった」と、手のひら返しをして慌てて追いかける。追いついたころには、もう競争は終わっていて、勝者は決まっている。これを繰り返すのが「改革嫌い」という国民的芸風です。
日本人には極少の真に有能な社員や学者が「新しい価値を発明」してもイノベーションのジレンマで、旧来勢力がよってたかって押しつぶし踏み潰す事を無反省のママ延々と繰り返すリーダーが日本人は大好きで大人気である。
AIの時代も例外ではありません。アメリカではAIが就職市場を揺さぶり、中国では国家戦略として巨額の投資が進む。ヨーロッパでもデータセンターと人材育成に公的資金が流れています。そんな中、日本はどうか。答えは簡単。「AIは便利そうだけど、投資はまだ様子見」。世界がAI先進国と後進国に分かれつつあるときに、迷わず後者を選ぶのが私たちの美徳なのです。
「AIのゴッドファーザー」と呼ばれるジェフリー・ヒントンは警告しています。AIは大量の失業を生み、富裕層をさらに豊かにし、労働者から尊厳を奪うだろうと。ユニバーサル・ベーシックインカム(UBI)で現金を配っても、人は「自分の仕事が社会に役立っている」という誇りを失えば、ただの受給者になるだけだと。
実際、シリコンバレーの投資家は「AIが80%の職種で80%の業務を担う」と予測しています。最も深刻にAI格差が出るのが自動車産業でしょう。既にテスラは自動運転レベル4を技術的にはFSD・Vr14.3で実現する目途は立ち、2週間後程度で行政許可が下り次第実用化を開始すると宣言をしてます。有人監視のロボタクシー営業開始からたったの3カ月で無人化です。
何時も私が貴方に申し上げている・・・”3カ月ひと昔”・・はAI先進国では普通に起きて居る事です。
デジタル地図+ライダー等の多くのセンサーを搭載し自動運転レベル4を実現しているウエィモ等のロボタクシーは1台2000〜2500万円と高コストであり、その他のデジタル地図の更新や山ほど搭載されたセンサー類の点検や更新に莫大な費用が掛かりすが、方や9台のみの激安カメラのビジョン型のE2E型のテスラのAIタクシーは現在1台600万円程度です。さらに約3万ドル(450万円)のAIロボタクシー専用車も2026年にはリリースされます。そして量産化と共に価格も下がり続けて行きます。
すでにテスラのFSD14.2.1は、人工知能を搭載して居て、搭乗者の気持ちを理解する様な会話や運転では推論を含めての人間的な判断力を確保してます。突発的に起きる暴漢や強盗からの回避やドラバー同士の譲り合い等々の冷静な人間の感覚と全く同じ様な運転が可能です。
恐ろしい事に自動運転レベル4を3年前のECU・ハードウェアー4・720TOPSのママでソフト性能向上のみで実現してしまったと云う事です。
さらにECU・HW5/AI5ハードウェアー5・5000TOPS(推定)を2027年いリリース開始して毎年、毎年、HW6(推定数万TOPS)⇒HW7⇒HW8・・・とアップデートする予定との事です。AIビークル移動のインフラ化が急速に進む事となるでしょう。自動車ダケでは無くあらゆる移動媒体の運転手と云う職業の無くなる事を意味しています。さらにこの高性能ECUは人型ロボットヒューマノイドにもそのまま使えます。
スラの最新のFSDには及びませんが中国では自動運転レベル3が可能となるADAS(エーダス)「Advanced Driver-Assistance Systems」の上を行く中国企業製のNOA(Navigation on Autopilot)ソフトが等々10万円前後の価格で外部販売される様にもなって居ます。日本の大自動車メーカーの多くも中国では採用が開始されています。
日本のボンボン大企業が数千人と数千億円を投じて7年もかけても実現できなかった事を中国の複数の極少企業が数年で、激安高性能なNOAを約10万円でリリースを始めた現実!実力差を貴方はどう思いますか?まさに中国のディープシーク現象が自動運転ソフトでも起きて居ます。
注:DeepSeek(ディープシーク)現象⇒ディープシークのアプローチは違う!技術情報が公開されたオープンソースのAIモデルを活用し、独自の工夫を重ねる激安短時間の効率重視の開発が特徴
さらに手術ロボットIntuitive Surgical社ダビンチにもAI搭載が半年以上前に始まったとの事であり、数年後には外科医と云う職業も大減少する未来も見え始めています。
もはやこれは机上の空論ではなく、人の多くの仕事をAIが代替えする目の前に迫った未来です。サム・アルトマンやイーロン・マスクはUBI(Universal Basic Income)を提案し、巨大な社会実験にも資金を投じています。つまり「嵐が来るのは避けられない。ならば備えよう」という姿勢です。
では日本はどうするか。嵐が来ても「雨が強くなったら傘を差せばいい」と言い張り、結局びしょ濡れになるのがこの国の伝統芸。ベーシックインカムの議論も「財源がない」で終わり。AI投資は「予算が厳しい」で先送り。気づけばAIが労働を代替する時代に突入しても、私たちは「人手不足だから大丈夫」と思い込み続けるのです。
しかし現実は逆です。日本の企業はすでに新人教育で「なるべくAIにコードを書かせろ」と指導しています。その一方で、経験豊富な中高年エンジニアは不要とされ、静かな「隠れ失業」が進んでいます。AIを使いこなせる若者だけを残し、他は切り捨てる構造。表向きは人手不足、実態は人余り。この矛盾が「AI最遅国」の足音をますます大きくしています。
問題は、これが一時的な変化ではないことです。蒸気機関は人間の筋力を補いましたが、AIは人間の頭脳を置き換えます。人が職を失っても新しい仕事に移ればよかった過去とは違い、AIやAGIはあらゆる分野に入り込み、人の余地を狭めていく。尊厳を仕事に見いだせない社会は、果たして健全でしょうか。
本来なら日本は5年前に「AI専用データセンターの建設」「世界的研究者の招聘」「教育改革による人材育成」といった国家戦略を打ち出すべきでした。ところが、この国ではそれを言うと「予算が…」「合意形成が…」「検討に時間が必要です」となる。改革は机の上で熟成されすぎて、気づけば賞味期限切れ。気がつけばAIの主戦場は海外に移り、私たちは「後で高いライセンス料を払う側」に落ち着くのです。
2024年の国内デジタル赤字が▼6.7兆円となり、すでにアホ官僚でも日本のデジタル赤字が増え続け2030年頃には▼8兆円(甘い忖度数値)に達する見込みと発表していますが・さらにAI最遅の日本の実態は過酷で・2035年のデジタル赤字▼28兆円を基に、「隠れデジタル赤字」と「SDX赤字」が積み重なる結果、合計赤字は最大で約▼45.3兆円に達すると推計されるとの試算も有ります。以下参考サイト
https://cybozushiki.cybozu.co.jp/articles/m006273.html
ちなみに2024年の日本の総エネルギー輸入額が、鉱物性燃料(原油・LNG・石炭など)で約1,686億ドル(約▼25兆円)2024年の農林水産物・食品の総輸入額:約▼13兆4,049億円、今後の円安と共にさらに、この輸入額は増え続ける事も間違いなさそうですね!・・日本には生きていく上で一番大事なこれらを買うお金が果たして有るや無しや・心配ですね!
この様に比較してみると日本の愚政治による”巨額のデジタル赤字の恐ろしさ”が良く理解出来ますよね!
こうして「問題先送り」が日本の常態となり、人々もそれに慣れてしまいました。悪慣れ、とはよく言ったものです。働いても報われない、技術に投資しない、将来を議論しても形にならない。そんな不合理を「仕方がない」と許容してしまう社会では、AIという嵐はあまりにも危険です。
かつての「大分岐」で欧米とアジアの格差が決定的になったように、今度の「AI大分岐」でも、日本は自ら進んで後進国の道を歩もうとしています。笑えない冗談ですが、これこそが自虐的な現実です。
私たちはもう一度問わなければなりません。「このまま慎重さ(自己保身・ナルシズム)という名の怠慢を続けるのか。それとも自ら痛みを覚悟して世界に追いつく努力を始めるのか」。AIの未来は、私たちが選んだ「悪慣れ」を映す鏡なのですね!。
”お米券”など配って居る場合ですかねぇ〜〜〜〜貴方はどう感じ、どう思いますか?