極悪人の飼い犬
■「おこめ券」に沈むニッポン ― 悪慣れの国の食料安全保障・米価格平均が過去最高
2024年5月の2,264円/5sから2025年10月全国平均4,909円/5sへ大暴騰しました。以下参考サイト
https://www.jpmarket-conditions.com/1002/
上記グラフと受給の関係性で分析すれば意図的に仕掛けられたコメ高騰が明らか!
気がつけば、私たちの食卓の主役であるお米が、ちょっとした高級フルーツのような値段になっていました。たった1年5か月でです。なぜこれほどの暴騰なのか――なぜこの異常が起きるのか。理由は単純です。農業の村組織(JA)が市場供給量を絞り、高値維持を意図的に計画しているからです。データを追うと、この仕組みがいかに「計画的」だったかが見えてきます。
明らかな悪意の意図を無視して、政府は「物価高対策です!」と胸を張り、「おこめ券」を全国にばらまき始めた。
しかしこの「おこめ券」、500円の券で440円分しか買えず、残りの60円は農業の村組織や全米販に抜かれるという、昔話に出てきそうな“通行税””ピンハネ税”つき。税金4000億円を突っ込み、その12%、最大約480億円はJA等の発行元に落ちる仕組みです。ここまで露骨だと、逆に確信犯的!清々しさすら感じてしまうのは、私たちが長年かけて 同質性(悪人が悪人)にシンパシーを感じる“悪慣れ” してしまったからでしょう。
そもそもこの政策自体が、農水大臣の地元の農業の村組織トップとの“仲良し関係”から生まれたと言われています。「選挙区のために尽くす」のは昔からの村第一政治の伝統ですが、ここまで直球だと、もはや政治ではなく“自分の票田地元のための我田引水活動”に近いものがあります。
前段でお知らせした様にお米の値段が上がった理由は単純です。本来市場に出すべき米を農業の村組織が意図的に在庫として抱え、供給を絞ってコメ高騰を狙っているからです。2025年には在庫50万トン――つまり「コメ余り」です。余っているのに値段は過去最高。日本経済は長年デフレで苦しみましたが、ここだけはインフレの優等生です。
■在庫推移が告げる「恣意的な供給調整」⇒仕掛けられたコメ高騰がグラフから明らか!
・2022年:民間在庫(主にJA)は“不足”状態・・意図的に仕掛けた⇒江戸時代の米騒動と同じ
・2023年:需給やや緩和⇒2023年10月全国平均2,123円/5s⇒コメ価格が上がり始める。
・2025年1月:在庫増に転じる・3,828円/5s・ここから強烈に米の高騰が始まった。
・2025年9月:民間在庫は約50万トン増加
これは、日本の年間消費量(約720万トン)の7%分に相当します。本来なら在庫が積み上がれば価格は下がるはずですが、現実は逆。在庫が増えても、JAが供給を絞れば高値が維持できる。まるで“官製カルテル”のようです。
もちろん在庫を抱える農業の村組織にも事情があります。玄米60キロ1万5000円が相場のところ、農家への概算金は通常比2倍超へ上げました。
本来60キロ1万5,000円前後だった玄米の概算金は、2024〜25年にかけて、3万〜3万4,000円まで上げられました。史上最高値です。
JAはここにマージンを乗せ、卸へは3万7,000円で販売。平成のコメ騒動(26%減産)の時ですら2万4,000円程度でしたから、まさに“バブル米価”。
農家への“概算金”という名の前払いを3万円以上に上げてしまったため、今さら価格を下げると農家に「追加で返して」と言わねばならない。そんなことを言えば、農家は翌年から別の業者に売ってしまう。だから在庫を積み上げてでも価格を維持したい――というわけです。
しかし、その在庫にかかる倉庫代や金利は増え続け、農業の村組織も悲鳴。そこで助け船を出すのが、我らが農水省。「備蓄米が減っているので買い戻します」と言いながら、古米も含めて100万トンを市場から消し去り、実質的に農業の村組織の在庫を肩代わりしています。税金で。しかも未来の子供達の許可なき借金税金で・・
では、なぜこんなことが起きるのか?簡単です。JAに逆らう政治家は、選挙で沈むから。農村部の票はまとまり、組織力があり、動員能力も抜群。だから政治家は“JAに逆らう=政治生命の終了”。そうして作られた政策が、「おこめ券」「備蓄米買い上げ」「供給調整」…つまり“JAが儲かる仕組み”だけが延々と積み上がるのです。
もちろん、その莫大な費用は私たちが払います。そして私たちは、怒りながらも、次の選挙でまた彼らを選びます。これぞ日本式の民主主義。“自爆型デフォルト設計”です。私が何時も申し上げる日本は反知性主義ばかりの国民の国が証明されるのですね!
■悪政を支えるのは、実は国民だった!
本来なら、国民が「こんな仕組みはおかしい」と声を上げるべきでしょう。しかし日本社会には強烈な特徴があります。悪政でも極悪人が飼っている犬と一緒で目の前の餌にしっぽを振りまくり大喜びの支持率75.8%・JNN調査!投票行動は変えない。不満は言うが、行動はしない。未来を破壊されても理解不能で、目の前の餌に“しょうがない”で飲み込む。
これが長年の“国民性”として政府と省庁に深く読み込まれているのです。つまり日本の政治は有権者の“甘えと諦め”に最適化された結果であり、政治家だけを責めても問題は解決しません。なんて残酷で、そしてなんて静かな真実でしょう。
言葉を選ばず言えば、私たち国民自身が、悪政の最大のスポンサー!首謀者一味なのです。
この国では、こうした構造がなぜか“当たり前”として受け入れられてしまいます。政治家は地元の組織票が大切。有権者も「まあお互いさま」と許してしまう。未来に大被害確実なド深刻な問題を先送りして笑ってごまかし、気がつけば私たち自身もこの矛盾した悪政日本社会の“共犯者”になっている。
しかし、今回ばかりは笑えません。米価の異常な高騰で消費は減少し、関税の壁を越えて外国産米が流入し、国内の米産業はむしろ弱体化しています。食料安全保障のためにやっているはずの政策が、食料安全保障を危うくしているという倒錯ぶり。これこそが日本社会のもっとも深い矛盾であり、そして最も恐ろしいところです。
おこめ券を拒否する自治体が出ているのは救いです。「これはおかしい」とはっきり言う大人が少しずつ増えている。しかし、それでもなお日本全体では、強欲な政治家を支持し続け、悪慣れした構造に目をつぶる習性が変わりません。
私たちが「おかしい」と声を上げなければ、日本の食卓は深刻な迄に崩れていきます。今、必要なのは“おこめ券”ではなく、“目を覚ます券”なのかもしれません。税金は使わなくても、意志ひとつで発行できる券です。これを一人ひとりが握りしめたとき、ようやく日本の食料安全保障は前に進み始めるのではないでしょうかね。
でも・・日本人は気付く事は無い民族なんでしょうね!84年前と同じように・・ふぅ〜
3年後が心配ですねぇ〜〜ふぅ〜