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日本の自動車産業の558万人の雇用の“根源にある利益”はどこか?

2024年世界自動車販売台数は9,531万台

2024年日本国内の日本の生産台数は@ 823万台(558万人の労働者)、その内422万台輸出、日本国内の自動車販売台数は442万台(外車・在庫含む)・日系メーカーの海外生産台数はA 1,648万台。日本メーカーの総生産@+A=2471万台(世界シェア25.9%)・・世界のクルマの4台に1台は日本メーカー製ですね!

558万人の雇用の“根源にある利益”はどこか?日本の自動車産業の雇用を支える利益の比率(概算イメージ):自動車業界全体の利益を100%として@〜Bの業態別の利益割合と※従業員割合が下記

@ 完成車メーカー利益:45%(最上流)労働人口: 約90万人(※全体の16%)

A 部品メーカー利益:35%(OEM依存の薄利多売・Tier1〜3)労働人口: 約260万人(※全体の47%)

B 販売・サービス利益:20%(メンテが利益源)労働人口: 約160万人(※全体の29%)

★「少人数(16%)のOEM(大メーカー)が利益の45%を稼ぎ、残りの多数が薄利で支えている」という非対称構造

★ 部品メーカー(47%)・サービス(29%)が最も人が多いのに、利益は OEMほど大きくない

★ EV化・自動運転化の衝撃は「非効率な人数の多い部門」ほど大きくなり、その中でも下層 Tier3以下が深刻な影響を確実に受ける

数値分析をすると日本の自動車産業は完成車メーカーダケが良い思いをしている事が如実に理解可能ですね!しかも上層部ダケの可能性がとても高い様な気もします。つまり、自動車産業全体558万人での生産性はそれほど高く無い産業で有る事が見て取れます。

この圧倒的日本メーカーのシェアを確実に食い始めたのが・・以下の中国のニューエコノミーメーカー群です。すでに得意とするAi-BEVの高性能車の価格はICE車と同等又は安くなっています。そして同程度の性能なら日本製や欧州製の1/2〜1/3程度の低価格を実現済みでも有ります。

日本メーカーも中国合弁企業で生産するクルマは、同様に日本国内で生産するクルマの価格の1/2〜1/3程度の低価格となって居ます。ニッサンの新型・PHEV・N6(カムリやクラウン程度の大きさと仕様)などは、ほぼフルオプションで201万円〜250万円程度の価格で中国国内でリリースされました。

日本メーカーも生き残りをかけて海外から輸入する日本車の販売台数が2025年、30年ぶりに2025年1〜11月の逆輸入車の販売台数は、過去最高10万2332台になるとの事です。アホトラ関税や海外の生産の効率化に日本が追いつけない事が主因ですから、今後も逆輸入は増え続ける事になるのでしょう。

つまり、日本人の働く場が日本国内では減少する事を意味しています。

さらに、下に示すのは中国の自動車企業の成長率順(YoY=成長率・高い順)年間推定生産台数(annual_est)リストです。2025年1〜11月迄の販売台数を元に、2025年1年間の販売台数を予測し、その成長率を記して有ります。

( annual_est = Jan–Nov/2025 ÷ 11 × 12 )

ブランド       生産台数    成長率

Onvo:    annual_est=107,622   YoY=864.08%
FCB:     annual_est=200,475  YoY=308.65%
Galaxy:   annual_est=1,238,305 YoY=213.36%・それなりの企業規模でこの成長率
Xpeng:   annual_est=427,568  YoY=142.42%
Avatr:   annual_est=124,318  YoY=134.88%
Leapmotor: annual_est=584,871  YoY=115.39%
Voyah:   annual_est=146,416  YoY=82.46%
Deepal:   annual_est=318,585  YoY=56.23%
Geely:   annual_est=3,041,182 YoY=42.49%・大企業規模でこの高成長率は脅威
HIMA:    annual_est=550,906  YoY=25.58%・ファーウェーの5社連合
Denza:   annual_est=151,631  YoY=25.25%
Lynk & Co: annual_est=345,539  YoY=22.13%
IM Motor: annual_est=76,512   YoY=21.98%
BYD:     annual_est=4,562,342 YoY=11.31%・以上14社が中国で生き残る企業と推定

Zeekr:   annual_est=211,490   YoY=-0.55%・これ以下は負け組
Li Auto:   annual_est=395,016   YoY=-18.08%
NIO:     annual_est=160,167  YoY=-18.70%

2025年の年間推定生産台数の合計は 12,642,945 台 と推定されます。2025年の11月迄の生産台数annual_est = Jan–Nov/2025 ÷ 11 × 12で算出した2025年間の推定数値です。

この最大864.08%爆伸びしているOnvoを筆頭に中国のニューエコノミー企業のAIビークルは全て激安の高性能EVです。そして2026年からは、これら多くの企業の生産設備が整いさらに生産量、販売量は、これら企業の平均成長率(YoY)の単純平均は 約119.35%近傍で増え続けるのですね!

簡単に言えば、倍々ゲームで増えると云う事です。つまり最短期間では中国車は2026年には約2500万台(日本メーカーの全生産台数2471万台を超える)、2027年には5000万台に達しても不思議では有りません。もちろん、成長率は低下する可能性も有りますが・・

日本などのオールドエコノミー自動車メーカーは現状維持又は衰退している現実を見れば、世界の自動車マーケットは中国製の激安高性能なEVで支配される事は数年以内の時間の問題で容易に想像が付きますよね!

貴方は日本のトヨタや日産が中国合弁企業と中国で生産すると、同じメーカーの日本生産価格より高性能フルオプション付きで1/2〜1/3の価格で生産できる理由を考えた事が有りますか??

▲何故に中国の生産システムが日本に導入出来ないのでしょうかね?導入しないのでしょうかね?

▲何故にレクサスは全数を2027年からの中国生産に切り替えたのでしょうかね?

▲2000年のアシモを始めとする世界最高のロボット日本から・・何故にたった3年程度で、中国やアメリカにブチ抜かれて世界最低に落ち込むのでしょうか?

▲環境時代に向けて真っ先にリリースしたアイミーブやリーフの日本が、何故に今、連続化石賞を受けて、BEV世界最低国に劣後しているのでしょうかね?

▲日本人は何故に同様の世界一から数年程度で世界最低に落ち込む産業の歴史を何度も何度も延々と繰り返すのでしょうか?

さて、この命題の答えが日本の未来を明瞭に暗示するモノとなりそうですね!

今日発表された最新発表では日本の実質GDP、年▼2.3%減!日本人は、今後確実にAIの特性のエマージェント・アビリティーの裏側の害毒ばかりを受けさらに日本の衰退が加速する事を選択をするリーダーを選んだ様ですね!まぁ〜〜自業自得と云えばそれまでですが・・・ふぅ〜