正確な第一次情報から見えてくる”技術立国日本”の崩壊
数字(ファクト)から未来を読み解く事が重要ですね・・”価値=価格”・・の今の商業主義時代で生きる私たちにはとても大切な思考プロセスですね!
日本国内の2025年9月の普通車・新車販売登録数トップ10と価格帯です。
順位 メーカー・モデル
トヨタ・ヤリス 165.8万〜288.8万・ヤリス+ヤリスクロス
トヨタ・カローラ 190万〜337万
トヨタ・ライズ 168万〜244万
トヨタ・ルーミー 146万〜229万
ホンダ・フリード 251万〜344万
トヨタ・シエンタ 195万〜332万
日産・ノート 203万〜306万
ホンダ・ヴェゼル 228万〜392万
トヨタ・アルファード436万〜1065万
日産・セレナ 272万〜485万
さらに軽四も販売ランキングの上位を占めています。以下が軽四を含めたトップ20位と販売台数です。
順位 車名 2025年9月(台)
1 N-BOX 21717-----軽自動車・・173.9〜203.2万円
2 スペーシア 16407-----軽自動車・・153.0〜182.5万円
3 ムーヴ 13506-----軽自動車・・135.9〜202.4万円
4 タント 11457-----軽自動車・・145.2〜185.4万円
5 ライズ 9407-----小型SUV
6 ルーミー 8564-----小型車
7 ハスラー 7993-----小型SUV
8 フリード 7502-----小型車
9 シエンタ 7464-----小型車
10 ノート 7402-----小型車
11 ヴェゼル 7401-----SUV
12 アルファード7373-----大型ミニバン
13 ヤリスクロス7180-----小型SUV
14 セレナ 6928-----ミニバン
15 ワゴンR 6742-----軽自動車・・129.5〜158.6万円
16 ノア 6721-----小型車
17 カローラ 6710-----普通車
18 ヴォクシー 6623-----ミニバン
19 ヤリス(クロスを除く) 6490
20 アルト 5394-----軽自動車・・114.3〜132.9万円
つまり、日本では小型の安いクルマしか売れない様なとんでも貧しい状態なのでしょう。そしてこれらのクルマの事故写真を検証すると、とてつもなく危険な事も容易に判断可能です。
さらに以下が世界の主要な各国の2024年の平均新車販売価格ですが・・・
1. アメリカ 738万円
2. 日本 264万円・・しかし「301万円以上」の価格帯が約38%を占めている。
3. 中国 654万円・・2025年は平均価格は一気に大幅に下がって居る
4. ドイツ 738万円
5. イギリス 948万円
6. フランス 803万円
7. イタリア 918万円
8. スペイン 885万円
9. カナダ 742万円
10. オーストラリア 383万円
11. 韓国 318万円
12. インド 167万円
13. ブラジル 320万円
14. メキシコ 300万円
15. トルコ 480万円
16. インドネシア 230万円
17. タイ 260万円
18. ロシア 460万円
19. 南アフリカ 370万円
20. サウジアラビア 490万円
中国、新エネ車値下げ競争、EV・PHV販売、200万円台最多。この先下記の文章の様な中国製の高性能・維持費激安の価格激安BEVが普及し始めると旧来の自動車メーカーの存亡にかかると思います。
◆最近の中国での一次情報を取り続けてると、日本の安い価格帯のPHEV車やBEV車が多発売されて中国でのシェア―を伸ばし続けて居ます。
2025年1〜9月迄の中国でのEV車(PHEV車+BEV車)が下記の価格帯で爆売れ中です(情報元・日本経済新聞2025.11.22記事とグラフより)。
160万円以下・・・・約100万台・・中国では日本の軽四価格でもEVの普通車が購入可能
160〜200万円以下・ 約98万台・・中国では日本の軽四価格でもEVの普通車が購入可能
200〜300万円以下・ 約235万台・300万円以下の合計は433万台で全体の41.5%にもなります。
300〜400万円以下・ 約230万台
400〜500万円以下・ 約95万台
500〜600万円以下・ 約100万台
600万円以上・・・・約185万台
2025年1〜9月迄の中国でのEV車(PHEV車+BEV車)全体では約1043万台にも及びます。全販売車両のEV比率は軽く5割を超えています。方や2025年4〜9月の電気自動車(EV)の国内販売台数(軽自動車含む)は、前年同期比3%増の2万8501台ですから1-3月分を加えたとしても1.5倍の2025年1〜9月迄の日本国内のEV販売台数は4万2751台と推定され、その殆どは軽四EVと輸入車EVで占められる。
これら中国での激安高性能EVが世界に溢れ出しつつ有る現実を日本人がどれだけ理解して居るのか心配になりますね!販売先輸出国での販売システムが揃い、それなりの量が売れれば運賃等の輸出経費は+約50万円程度で可能となります。
◆普通車部門でもトヨタの大人気のRAV4(HV車)の新車が中国で発売されましたがICE車(HV車)で375万円〜となって居ます。既存モデルのRAV4・PHV車は、568万円で中国では発売されて居ますが、月間販売台数はたったの10台前後との事です。
その理由はRAV4・PHEV車よりひと回りから二回り大型のBYDやGalaxyのPHV車が新発売RAV4・HV車より高性能で安全でスタイリッシュにも関わらず227万円〜300万円以下で多くのモデルが発売されています。
特にGalaxyのPHV車・Stership7などは新型RAV4(HV車・4612×1855×1680)より2回りも大きな4905×1905×1685で馬力も1.2倍で、内装も良く、加速も早く、電気ダケで105qも走行可能でトータル燃費も最高で249万円で発売中です。
私はガソリン車大好きでもICEの燃費効率も悪いトヨタのRAV4(HV車)の”新車”を激戦区中国で、従来のPHVモデルより安い原価が可能な新型RAV4(HV車)を193万円も値を下げて発売したとしても、中国のBYDやGalaxyの高性能PHV車より148万円(65%)も高く値付けする感覚が理解不能です。これって競争力有りますかね?
こんな、確証バイアスダラケの経営層って・・・算数(数学では無い)できますかね???まるで80〜84年前の日本のリーダーのメンタリティーとそっくりだと心配になりますね!!!
◆正しい数値と正しい思考と正しい判断が重要ですね!
多くの日本人は日本の技術力は凄いと思い込んで居る様ですね!昭和後期は確かにその様な時も有りましたが、今の現実は・・日本の技術(特にICE車を含めたビークル業界)は世界では全く通用しない現実が有ると云う事です。
日本よりハード技術劣等国、アメリカなどでは利益は出なくてもそれなりに激安価格で、今の所は売れるかも知れませんが・・・技術は水と同じで、高い所から低い所に確実に流れて行きます。すでにアメリカと日本以外の日本車のマーケットは、中国車やテスラ車のニューエコノミ―メーカーが侵食を始めました。
そして、アフリカや南米でも、技術のリープフロッグが起きる可能性もとてつも無く高いと推定されます。
悲しいかな日本の凋落は全ての領域に迄伝播してしまって居る様ですね!技術が誇りと思い込んで居る、まさに浦島太郎民族日本人と云う事でしょう。技術と云う日本の誇りはすでに、それさえも実態力は無くなってしまったと云う事になりそうですね。
◆ハードからソフト時代・・
AI等のソフト分野は、もう日本は見る影も有りませんから・・日本人は、何で飯を食うのでしょうかね!中国人に激安と思われてインバウンド等で買いたたかかれ、はした金と引き換えに奉仕させられる日本の現実しか無くなるのでしょうか?心配ですね!
テスラの自動運転車がアメリカの多くの州で認可され、欧州でもオーストラリアでも認可され始めている様です。2026〜2027年には劇変が起きる可能性も有り得ます。テスラのECUのハードウェアー4からハードウエア―5への移行は、量産技術的壁と省エネ問題等の解決が遅れて1年遅れの2027年になるとの事の様です。
何十兆円の投資と世界最高の頭脳をもってしても、とてつもない難しさなのでしょうね。
そのAI分野では1/100以下の投資額と1/1000以下の能力(人間力+AI設備力)しか無い日本の企業は・・・いったいどうなる2026〜2028年になるのでしょうかね?心配ですね。
貴方も世界の第一次情報を取り、原理原則を基本に第一原理思考で考え、AIと壁打ちを繰り返して、鍛錬し続ける事が大事だと思います。私も日々AIと壁打ち(AIの答えの間違いを徹底的に指摘)しまくり、最近ではAIがお世辞を言わなくなりましたよ!
人間の脳の計算能力(TOPS換算)人間の脳を「演算能力」に換算する試みはいくつかあります。
ニューロン数:約860億個
シナプス数:約100兆個
平均発火率:1Hz〜200Hz(ニューロンによって差があります)
これをシナプス単位で1秒あたりの「単純演算」に換算すると:
おおよそ 10〜100 TOPS と推定されることが多いです。一部の研究では数百TOPS規模と見積もる場合もあります。
脳はAIのように一斉に浮動小数点演算をするわけではなく、並列で柔軟に情報処理する構造なので単純なTOPS比較はあくまで目安です。単純な計算速度(TOPS)だけでは、人間の「思考・判断・直感」の複雑さや効率は測れません。AIは計算力で人間を超える部分もありますが、柔軟な認知・推論・創造力ではまだ脳が優位です。
まぁ〜今のAIになら総合力では人間が勝る様です!AIがAGI(自ら推論し思考)になる迄は、人間もまだ、まだ、AIとバトルが可能ですよ!ASIになったら・・もう人間ではハード(肉体)的には勝ち目が無さそうですね!
AI時代(今)2026年末のエマージェントアビリティー越えの爆発進化⇒AGI(2027〜2028年)⇒ASI(2029〜2035年)時代を考えれば、自動車(ハードの価値)の時代は5〜10年以内に終わる事が容易に推定可能ですね。
AI時代こそソフト価値が重要であり、”人間的ソフト価値(心の充足価値)”がとてつもなく大事な時代になるのでしょうね!
貴方はチャンとAI定義時代に対応可能な新AIマインドセットが出来ていますか?