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劇変時代が今後も、さらに過酷になり続ける!

■二極化と悪慣れした社会―変化を恐れ、借金で延命する国・ニッポン

いま、アメリカでも日本でも、経済の支え手は「上位10%の人たち」だと言われている。富裕層10%が個人消費の50%を占め、GDPの3分の1を生み出す。けれど、BCAリサーチが冷静に分析したところ、彼らの懐がいくら膨らんでも、経済はそれほど温まらないらしい。

理由は簡単だ。@彼らは案外、使わない(もう全て有るので使う所が無い)、だから既に何でも持っている富裕層なのである。使うより貯まる方が1万倍も多い。Aしっかり貯めこむと云うより余ってしまう状態。B税金も高い。・・・アメリカの富裕層はもう寄付行為しか使う所が無い!

【日本の所得税負担構造(おおよその目安)】
所得階層 納税者全体に占める割合 所得税負担の割合 備考
上位1% 約55万人(全体の1%) 約25% 平均年収2,000万円超クラス
上位5% 約275万人(全体の5%) 約60% 平均年収1,000万円超クラス
上位10%約550万人(全体の10%) 約75% 年収800万円超程度
下位90%約5,000万人     約25% 多くが給与所得控除で軽減・非課税

(出典:国税庁「令和5年民間給与実態統計調査」、財務省税制調査会資料など)

つまり、上記の納税額から見ても日本人の9割は稼げない人々と云う事が判る。富裕層の財布は温かいが、世の中の空気までは温めてくれない。これが「富裕層依存型経済」の現実である。経済も人間の健康と同じで血液循環がからだ中に常時満遍なく行きわたらないと人間も健康では無いのと同様に、お金も全ての人々に循環しないと健康経済とはならない。

そしてこの構図、日本もまったく同じである。日本の社会は、勝ち組1割と中間組1割、負け組8割にくっきりと分かれた。円安と株高の恩恵を受けるのは輸出大企業と金融業界、せいぜい人口の2割ほど。残りの8割は「物価高の直撃組」で、働けども暮らしは一向に楽にならない。2023年の国民生活基礎調査では、年収300万円未満の世帯が全体の36%を占めた。これでは「少子化対策」などといくら叫んでも、子を育てる余裕など夢のまた夢だろう。

それでも政府は平然と「景気は緩やかに回復」と繰り返す。この「緩やか」という表現、じつに便利だ。転落中でも、速度が一定なら「緩やか」と言えてしまう。もはや日本経済は、ブレーキが壊れた車を「安定走行中」と言い張る段階に入っている。

法人税収は過去最高の72兆円。大企業の内部留保2024年度末時点で637兆円あまりとなり、13年連続で過去最高を更新、だがこれは、円安で稼いだ輸出企業の業績が膨らんだからであり、街の中小企業は息も絶え絶えだ。価格転嫁もできず、人件費も上げられず、「無い袖は振れない」と嘆くうちに、人手も未来も失っていく。いまや「ゼロゼロ融資」の返済が首を絞め、倒産が地獄のように連鎖している。

それでも日銀は動かない。政策金利は0.50%のまま、まるで「寝たふり」だ。かつて金利を上げたときに株価が急落し、「令和のブラックマンデー」と呼ばれたあの日以来、トラウマが抜けない。学者出身の総裁や委員たちは名誉職に近く、「リスクを取る」より「波風を立てない」ことを選ぶ。責任を取りたくない人たちが、多数決で未来を決めている。そうして今日も、「どっちつかず」で「見て見ぬふり」の政策が続く。

結果、国の借金は天文学的な水準に膨れあがった。GDPの2.4倍。金額にして▼1415兆円超。しかも51%は日銀が買っている!日銀ももう日本の強烈な現在の物価高を考えればもう買えない!「日銀が国債を買う=円安=物価高」と確実になる。

日銀はアホノミクスの毒が回り始めて日本国債を売らなければ毒素の影響は深刻な状態となるので日銀は買うどころか売りたいのですね!!!故に借り換え分を含めて新規発行の買い手が不足する恐れが大!⇒金利高となる可能性が大きい。

日本国の官民合わせての総借金は▼3182兆円、こんな状態で1%でも金利を上げれば、金利負担は長期的には年間▼31兆円(消費税換算13%分)増える事になる。もはや数字というより、宗教に近い。日本人は「借金も伝統文化」と言わんばかりに、増えるたびに慣れていく。まるでツケを孫にまわすのが親孝行の一部であるかのように。

この「悪慣れ」は恐ろしい。長時間労働にも、低賃金にも、物価高にも、増税にも、私たちは慣れてしまった。慣れた結果、「怒る力」を失い、「変わる勇気」をなくした。気づけば、「現状維持」が唯一の安心になっている。だがその現状こそが、ゆっくりと沈みゆく船の上なのだ。

アメリカではすでに「上位10%が経済を支える時代の終わり」が論じられている。富裕層だけでは経済は回らないと。一方、日本は「上位2割の幻想」にすがりつく。「勝ち組が頑張れば何とかなる」という昭和的信仰がまだ生きている。アホノミクスで主張していたトリクルダウンなど1oも起きなかった!

だが現実は違う。勝ち組が消費を増やすよりも、負け組が倒れるほうが速い。経済は上から支えるものではなく、圧倒的に数が多く消費性向の高い下から支えるものである。

もしこのまま、変化の痛みを恐れて借金で延命を続けるなら――やがて日本は「豊かな国のふりをした貧しい社会」として、静かに終わるだろう。だが本当の終わりは「破綻」ではない。「気づかないまま沈むこと」だ。

もしかすると、私たちはもう、すでにその途中にいるのかもしれない。こんなデタラメの沈没確実の日本にしてしまった糞政治やの支持率が最大と云う現実が・・今の日本人の強烈な劣化度を証明している!日本人の思考停止と劣化は犯罪レベルである。

大変で過酷な時代が始まって居ます。今後ももっと大変になるでしょうね!貴方はどう生き延びますか?