ズレまくって、遅れまくって、痛すぎる!
以下に、最近の日本の大企業御用達のモーターチャーナリストのレクサスLS 改良モデルのリポート要約一覧である。
A.レクサスLS 改良モデルの概要
@ 2025年9月25日、レクサスはフラッグシップセダン「LS」の一部改良モデルを発売。
A F SPORT専用だったカラーが全車で選べるようになり、細部まで丁寧に進化。小規模ながら完成度がすごい!
B.最上級モデル「LS500h EXECUTIVE 4WD」の特徴
@ ボディサイズは全長5235mm×全幅1900mm×全高1460mm、堂々たる存在感!がすごい!
A 3.5リッターV6+2基のモーターで299PS・356Nmを発揮、燃費は12.5km/L。がすごい!
B 価格は1773万円で最廉価モデル(1111万円)より662万円高いが、その内容を見れば納得のすごさ。
C.快適装備と内装
@ 前後席ヒーターが全車標準がすごい!。
A 後席には22ウェイ電動シート+温感リラクゼーション+電動オットマン!これはまさに移動する応接室がすごい!。
B 23スピーカーのマークレビンソン3Dサウンドと、後席11.6インチモニター装備。音も映像もすごく、臨場感がすごい!。
C シート素材はセミアニリン本革、最上級「L-ANILINE」も選べて高級感が圧倒的ですごい!。
D.安全・静粛性能
@ 「Lexus Safety System+」全車標準がすごい!。
A 「アドバンストドライブ」「アドバンストパーク」など最先端の支援機能が満載ですごい!。
B ノイズリダクションアルミ採用で走行中の静けさもすごいレベル。
★注:不思議な疑問・・こんなに”凄いクルマ”とマスゴミが大騒ぎするクルマが何故に全く売れなくてブランド中止になるのかしらね?
世界でレクサス車が最も売れているアメリカ(レクサス約38万台)でさえ米国市場:2024年にはレクサスLSが 2,163台しか売れて居ない。
英国では2020年以降の5年間の総販売台数は39台にとどまり、そのうち昨年はわずか3台だった。撤退により、英国で新車として販売されているレクサスのセダンはESのみとなる。
日本人的にはレクサスは高級ブランドの意識が高いがクルマの本場の欧州では高いレクサスの高級モデルは全く売れない状態なのである。
トヨタ大好きの日本人でも日本国内のレクサスLSの販売台数は2022年合計1,687台・2023年合計2,087台・2024年合計は2000台以下と推定される。月販130台前後程度!
トヨタ関連で働く推定約250万人の内、富裕層は最低でも取引先の社長などを勘案すればトヨタは国内の部品取引のTier1だけで約400社、サプライチェーン全体ともなると延べ約6万社と取引、販売店も5000店舗・・トヨタ愛の深い富裕層は5万人程度は居ると推定される。その5万人が全くレクサスLSに見向きもしない。
日本には東証一部上場企業の優良大企業数は2,183社、日本の全大企業の数1.2万社有ります、これらの社長も全くレクサスLSに見向きもしない。
純金融資産保有額が1億円以上5億円未満の「富裕層」、および同5億円以上の「超富裕層」を合わせると165.3万世帯の人々も全くレクサスLSに見向きもしない。
そんな誰も見向きもしないフラッグシップモデルのレクサスLS・・そんな高級車と云う価値判断で日本車大好きの日本人にさえ全く見向きもされない。そんな誰からも無視されるフラッグシップモデル、レクサスLSを7年間もテコ入れしても全く売れないクルマを売り続けて来た企業マインドを私は理解不能である。
クルマは1モデルで約10万台/年以上を売って元が取れると言われているので、大失敗作と云う事になる。
大失敗作に”凄い”の連呼「静かに沈む国」——悪慣れという名の幸福・・今では普通の装備、普通以下の装備でさえ”凄い”の連発・・日本人のナルシズム中毒症は重篤である。
気づかぬうちに、日本から“高級”という言葉が抜け落ちていた。いや、正確には、まだその言葉は残っている。ただ、そこに魂が入っていない。デパートのショーウィンドウの中で、過去の栄光が静かにホコリをかぶっている。
レクサスの最上級セダン「LS」が36年の歴史を閉じた。それを知っても、多くの日本人は何も感じない。
もはやブランドの死にも慣れてしまった。“慣れる”という言葉は、本来、人間の知恵のはずだった。
けれど、この国ではいつの間にか「悪慣れ」に変わっていた。誤魔化しに慣れ、劣化に慣れ、終わりにさえ慣れてしまったのだ。
かつて「メイド・イン・ジャパン」は世界を輝かせた。その輝きは、汗と情熱と、ある種の不器用さで出来ていた。だが今、その不器用さが「非効率」と呼ばれ、情熱は「コスト」に置き換えられた。気づけば、“美意識”という見えない部分が、真っ先に削られていった。
そして、この高級車で大失敗をしたトヨタは、さらなる高級車ブランドセンチュリーを立ち上げた。以下のセンチュリーに拘るリーダーのプレゼン動画を見て欲しい。
https://youtu.be/Dk-4bjK9mGg
時代錯誤も甚だしい!もう昭和の価値観ドMAX!・・・私は悲しくなった。AIの話は1oも出てこなかった。
スイスの時計職人は、一つの歯車を削るのに一晩を費やす。ドイツのエンジニアは、ボルトの締め方に哲学を持つ。一方、日本の会議室では「どれだけ安く作れるか」が議論の中心だ。文化は数字では測れないと分かっていながら、私たちは数字でしか安心できなくなってしまった。ブランドが消えたのではない。美意識の“手触り”を忘れたのだ。
LSの特別仕様「ヘリテージエディション」には、黒いボディと赤い内装が施された。それはどこか、過去の自分を必死に装う人間のようでもある。416馬力のエンジンを積みながら、魂の音がしない。ラグジュアリーを演じようとするほど、虚しさが増していく。まるで、かつての恋人に似た香水をつけて、失われた時間を取り戻そうとする人のように。
日本のブランドは「合理」と「無難」に毒されていった。上司に逆らわず、波風を立てず、会議で異論を言わないことが“調和”と呼ばれる国。その結果、誰も「これが本当に美しいか」を問わなくなった。「まあ、このくらいでいいだろう」と言いながら、国全体が少しずつ沈んでいく。
何度も申し上げる!原理原則⇒時代に逆らい成功した人間も企業も組織も国家も歴史上存在しない!
時代とは・・確実に環境時代でありAI時代(今)⇒AGI(2026〜2028年)⇒ASI(2029〜2035年)時代である。すでにもうAIが自ら考え、AI車が走りながら10〜30秒先を予測出来、自ら準備をする時代となって居る。
悪慣れとは、確証バイアスに犯され!痛みを感じない心の病だ。怒るべきことに怒らず、失望すべきことに笑ってしまう。いつしか「問題を先送りする」ことが、日本流の“平和”になった。だが、それは静かな死に似ている。音もなく進む腐敗だ。
本当は誰もが知っているのだ。この国が、少しずつ色を失っていることを。けれど、気づかないふりをする方が楽だから、今日もみんな笑っている。それが“成熟”と呼ばれるほどに、心は鈍くなってしまった。
センチュリーを海外に売り出せば、ブランドは蘇るのか?たぶん無理だろう。文化とは輸出品ではない。時間の中で、人々の生活や誇りと結びついて初めて根を張る。根を切られた木が、別の土地で花を咲かせることはない。
日本は今、沈みゆく夕陽の中で、まだ昼だと思い込んでいる。過去の光を映したまま、未来を描こうとしている。だが、夜はもうそこまで来ている。そして私たちは、それに“慣れて”しまっている。
「悪慣れ」は、この国の新しい宗教かもしれない。信者は多く、儀式は日常に溶け込んでいる。会議で沈黙し、ニュースを見てもため息ひとつ。その静けさが、いちばん危険なのだ。
ブランドが消えたのではない。誇りを守る勇気!未来を感じる感性を、誰も持たなくなっただけだ。そして、そのことにすら気づかなくなるほど、私たちは“悪慣れ”に腐敗している。
私は心配でならない!未来を感じる、未来を熟考するリーダーの居ない日本と云う国の未来が・・・