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経済合理性に唯一背を向ける不思議な国が世界に1つ

今後の電気自動車の専門機関の普及予測を見ると・・この予測の多くは外れる事になるだろう。伸びしろがとてつもなく大きいAI-BEVは・・既に中国ではBEV価格がICE車と同等又は下回っている状態であり、今後もBEV価格は下がり続ける事が予測される。予測は前倒しされ普及率は伸びる事になると私は予測をしている。

その理由は、蓄電池価格の低下!そしてアンボックスド・プロセス工法に見られる様な製造工程の半減〜1/3低下とレアース等の希少金属を使わない高性能・低価格磁石の開発である。

世は地球温暖化に伴う異常気象の災害や社会の高コスト化の深刻度は、今後もドンドン高まる事が確実に予測される。さらにエネルギーを莫大に必要とするAIデーターセンターも不可欠となり、エネルギーの効率利用は、人類の生存戦略そのものである。

そのキーテクノロジーの1つが・・以下の蓄電池である。現在の主な蓄電池は下記の4種類である。

1.▼LMO(リチウムマンガン酸化物)バッテリー・・・今では全く使用されていない最悪蓄電池

初代日産リーフ(ZE0型)に搭載されたバッテリーはLMO(マンガン系)で、優れた点は安全性(火災無し)しかし、急速に劣化する欠点有り。

注:リーフの呪い!⇒初期モデルのバッテリー性能:特に24kWhや30kWhの初期モデルでは、新車から2〜3年でバッテリーの劣化が顕著になり、走行可能距離が短くなるケースが多く報告され、下取りが激減、リーフから乗り換えが出来なくなった事(呪われたクルマ)を指す!

初期型のEVリーフのバッテリー容量は24kwhでカタログ航続距離は228km(実走160q程度)、しかし、数年でバッテリー劣化で100kmも走れない個体多発。これが13年後の今の今でも電気自動車の寿命についての誤ったイメージ⇒「電気自動車は使えない」を形成している原因の一つです。

2. NMC(ニッケル・マンガン・コバルト)バッテリー(現在は高密度に優れるので高馬力用)

次に、現行の日産リーフ(ZE1型)にはNMC(ニッケル・マンガン・コバルト)バッテリーが搭載されており、これは多くのBEVに使用されています。このバッテリーの最大の利点はバランスの取れた性能です。LMOバッテリーと比べると寿命が改善され、エネルギー密度も向上し、より長い距離を走行できるようになりました。しかし、コバルトなどのレアメタルの使用に関する環境的な懸念から、コバルトフリーのバッテリー開発が進行中です。

3. NCA(ニッケル・コバルト・アルミニウム)バッテリー

次に、主にテスラ社のモデルSやXに使用されているのがNCA(ニッケル・コバルト・アルミニウム)です。これは高いパフォーマンス性能を追求するテスラの要求に応え、ニッケルを主成分とすることでエネルギー密度を高めたバッテリーです。

これがテスラ車が市販車最高水準の航続距離を実現している理由の一つです。弱点はコバルトの使用に伴うコストと環境面、そして安全性の観点で問題がある点です。現在は4680型(ニッケル90%、マンガン5%、コバルト5%)負極活物質にシリコンを含有した黒鉛(グラファイト)を採用し進化している。

4. LFPバッテリー(現在は価格と安全性に優れるが低密度なので普及車タイプに多用されている)

最後に、2021年以降のテスラモデル3、YのRWD、そしてBYDとここ最近多くのEVに使われているのがLFP(リン酸鉄系)バッテリーです。現在、多くのバッテリーサプライヤーがLFPの研究開発を進めています。このバッテリーはコスト面(コバルトフリー)と供給の安定性において優れており、さらに高い安全性能を誇ります。

ただし、エネルギー密度が上記 3. NCA(ニッケル・コバルト・アルミニウム)バッテリー比較的低いため、このバッテリーが搭載されたEVと同じ航続距離を実現するにはより大容量のLFPバッテリーを搭載する必要⇒車重が重くなります。この問題が解決されるのも時間の問題と思われます。

5.今後も2025年末より実用化されるナトリームイオン電池を始めとする多くの新型蓄電池も開発されつつある。大規模発電所からの送電ロス50%なんて事は壮大な無駄であり、夜間発電の無駄も壮大である。この途轍もない無駄を解決するのも、蓄電池となる。

6.時代は確実に「グリーンエネルギー化+蓄電池活用」しか無い!この分野で世界一の国は中国である。すでに蓄電池技術はブッチギリの世界第一位!、そしてグリーンエネルギーの現在の中国は1年で300基の原子力発電所に相当する規模の再生可能エネルギーを追加している程に爆速で普及をしている。以下詳細サイト!

https://japan.storm.mg/articles/1081007

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO92486670Q5A111C2TCR000/

A 全てのバッテリーに共通する自己放電とは

@ バッテリーは使っていなくても自然に電気が減る「自己放電」がある。
A 大昔からの鉛酸バッテリー:ひと月で約4〜8%減少。長く乗らないと「バッテリー上がり」の原因。
B リチウムイオンバッテリー:ひと月で約1〜5%減少。自己放電は少なく、容量も大きいため急に使えなくなる心配は少ない。
C ニッケル水素バッテリー:自己放電が多く、ひと月で30%に及ぶこともあり、EVには不向き。

B EVと補器用バッテリー

@ EVでも補機専用の12Vの鉛酸バッテリーを使っており、待機電力(オートロックや盗難防止装置など)により消耗する。
A 車種によっては駆動用リチウムイオンバッテリーから鉛酸バッテリーに補充電できる仕組みを持つものもある。
B この機能がないEVでは、長期間放置すると鉛酸バッテリーが上がり、起動できなくなる恐れがある。

C バッテリーの劣化と充電方法

@ 鉛酸バッテリー:満充電を保つことが望ましい。
A リチウムイオンバッテリー:NMC(ニッケル・マンガン・コバルト)バッテリー満充電を避け、80%程度を目安に充電すると長もちしやすい。ただし出発前に満充電にするのは問題ない。
B LFPバッテリーは満充電でも劣化はしない。
C 急速充電を繰り返すよりも、200Vの普通充電でゆっくり充電する方が劣化を防げる。
D ニッケル水素バッテリーは「メモリー効果」があり、使い切ってから充電しないと性能が落ちやすい。
E リチウムイオンはこの影響を受けず、残量にかかわらずこまめに充電しても大丈夫。

D 長期間駐車時の注意点

@ リチウムイオンは自己放電が少ないが、待機電力の分だけ少しずつ減る。
A 長期保管の目安は「充電80%程度」で止めるのが理想。
B 空に近い(20%以下)の状態で放置すると劣化が進むので避けた方がよい。
C 「満充電にせず、空にもせず」がバッテリーを長持ちさせるコツ。

日常的に心がけるのはシンプルで、「200Vでの普通充電を習慣にし、残量を20〜80%の間で保つこと」。これだけでEVバッテリーは安心して長く使えるのです。

★もう現在の中国製特にBYDやCATLのLFPバッテリーの性能は爆上がりで「油電同速」のスローガンの元に開発したものが新プラットフォーム「スーパーeプラットフォーム(Super e-Platform)」1秒2km分充電、5分の充電で約400q分(蓄電池特性で充電量が増えると充電スピードは落ちる)の走行距離を稼げる!

★耐久性も30万q走行は普通となり40万qでも10%減程度にまでと・・普通使用には全く問題なく、車両寿命と蓄電池寿命が同等に迄なっている。さらに蓄電池寿命100万qなんて商品まで中国では開発されている。

日本は A.充電インフラと B.充電インフラの性能と C.日本製BEVの性能がA〜C全てに於いて中国最先端の1/3〜1/8しかないので、日本では”BEVは使えない”と云う事になっているダケである。

★そもそも論としてノルウェーやフィンランド等に寒い地域でBEVの普及率が9割なんて事になって居るのは、BEV性能が高い事が原因では無い!寒冷地ではBEV性能が2〜3割も低下するのに高普及率の理由は、ICE車用のエンジンブロックヒーターがほぼ全ての駐車場に必須だった事から、BEV充電インフラが充足している故である。超低性能の日本製のBEVが、それなりに売れている世界で唯一の地域が北欧である。

悲しいかな日本の現実を見ると・・確実に衰退の方程式から1歩も出ない状態である。資源らしい資源が全く無い日本は、技術や哲学で負けたら、何で今後飯を食うのだろうかね?貧しくても、安全に”食う・寝る・遊ぶ”が出来るフェーズを知恵を使い先取りする事が不可欠な様である。

貴方の準備は大丈夫ですか?