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自分で学び、自分で正確なデーターを取り、自分で考える!

悪慣れ国家・日本——天文学的借金という麻酔の効力⇒【「円安=物価高」又は金利高】・・確実な未来
A アベノミクスの恐ろしい悪魔の遺伝子

新しい日本の右翼女性総理が打ち出した経済政策の柱は、アベノミクスと同様の「大胆な財政出動」これに日本国民は大喝采の支持率75%、現役世代に至っては82%にも達している。

だが構図は2012年のアベノミクスとほぼ同じだ。金融緩和、公共投資、補助金。短期的には景気を温めるが、長期的な成長力を高める効果は乏しい。2025.10.28の日本経済新聞5面に詳細に検証結果が出ている。

エビデンス有る結果の数字が示す通りだ。政府広報では2013〜2024年の実質GDP成長率は平均0.6%。アベノミクス前(2001〜2012年)の0.7%とほぼ変わらない!と有るが正確に計算すると約1/2程度。変わったのは借金爆増と物価高=国民困窮だけ。米国は同期間で1.8%から2.4%へ加速、中国は6%前後を維持し、ドイツも平均1.2%を保った。日本だけが、横ばいのまま「温存」を続けている。

日本だけが、ド衰退!日本以外の世界は皆々成長をしている事を勘案すれば日本ダケ相対的に衰退しているとも言える。ド衰退の原因がアホノミクス以外には無い!

名目GDPは600兆円を突破したが、物価上昇による見かけの数字でしかないし、国民の実質賃金は下がり続けて、日本国民の6〜7割が生活苦に耐えて居る。

数字は雄弁だ。総務省の消費者物価指数(CPI)は2012年を100とすれば、2025年9月でおよそ118.5。つまり物価は約18.5%上昇した。一方で名目GDPは21.8%増。見た目だけなら成長だが、その大半は「値札の膨張」である。実質賃金がほとんど伸びないまま、物価だけが静かに生活を侵食していった。

物価は +18.5% 上がった。名目GDPも +21.8% 増えた。しかしその差(約+3%分)しか「実質の経済拡大」はなかった。それを12年に均すと、年間たった0.23%しか実質成長していない。

しかも年平均の「借金増加」と実質成長の対比をみると、期間は 2012→2024(12年) とする。増加を年当たりに単純割り:IMFベース増加 403.7 兆円 ÷ 12 ≒ 33.64 兆円/年。実質年平均成長率は約 +0.23%/年(2012→2024)。つまり、実質で年0.23%しか伸びない経済を支えるために、毎年(GDP比で)3%〜7%分の債務が積み上がった⇒借金爆増でも年間たった0.23%しか実質成長、借金を勘案ずれマイナス成長!

家計簿を覗けばもっと冷たい現実がある。食料品価格はこの間に20〜30%上昇、そしてエンゲル係数は**22.1%から28.3%**へと跳ね上がった。43年ぶりの高水準という皮肉な「復活」である。

潜在成長率は1980年代に4%を超えていたが、この20年は0%台に沈んだ。いまや「成長」という言葉自体が、過去の懐かしい名詞になりつつある。正確に見れば、借金を

2012年当時日本の役人の想定は、「今後10年(2013〜2022年度)の平均成長率は実質2%程度、名目3%程度となる。」なんて想定していた!実態は平均0.6%(実態は1/2以下)。

しかし、2024年時点でも日本の官僚のあらゆる計画が近年かつて日本が成長した事のない様な2〜3%なんて高成長率が前提で計画されている。日本の官僚は平気で嘘を吐きまくる人種である。

B 借金国家の平穏

財政規模を見れば、日本の異常さは際立つ。IMFによると、国と地方を合わせた債務残高はGDP236%。2012年の226%から増え続け、主要先進国で最悪である。コロナ禍の2020年には258%に達し、その後も高止まりしたままだ。財政出動という名の「中毒」は、もはや政策ではなく慣習に近い。

本来、財政支出は成長率を引き上げるための一時的な手段だ。だが日本では、景気が悪いから支出するのではなく、「支出しなければ景気がもたない」体質になっている。補正予算が毎年の恒例行事となり、給付金が政治的挨拶状になった。

「国の借金は国民の資産」との説明も聞かれるが、老後資金を蓄える高齢層と、税で返済する若年層は同じ人ではない。人口減少が続く国で、債務が増え続ける構造が持続可能なはずもない。それでも国債は消化され、金利は低位安定。国民の多くが危機を感じないのは、日銀がすべてを買い支えているからだ。麻酔が効いている間は、手術の痛みを感じない。

C 「いつか破綻しない国」は存在しない

この借金増大体質が永遠に続くことはあり得ない。仮に長期金利が1%上昇すれば、政府の利払い負担は年間数兆円規模で増える。国債費のうち、0.5%金利でも利払い費は2025年度13兆435億円。2026年度以降に金利が1.5%場合、利払い費は2027年度で2・1兆円(総額15.135兆円)、2034年度に8・7兆円増える!(総額21.7435兆円)

利払い費ダケでは無く、日本は確実に社会保障費や防衛費は増え続ける。国債の金利上昇を恐れて金融緩和を続ければ、円安と物価上昇が家計を直撃する。どちらに転んでも強烈な「痛み」は避けられない。

経済の地力を取り戻すには、短期の需要刺激ではなく、供給力の底上げが必要だ。研究開発投資、人材育成、規制改革。どれも即効性はないが、それ以外に潜在成長率を上げる道はない。しかし、これらは「票にならない政策」であり、政治の優先順位から外れがちだ。

結局のところ、日本は「悪慣れ」した。借金に慣れ、停滞に慣れ、そして将来の痛みにも慣れてしまった。問題を先送りする政治と、それを許容するどころか大応援する国民が共犯関係にある限り、構造は変わらない。

アホノミクスの再来の右翼おばさんを国民は大喝采の支持率75%、現役世代に至っては82%!という現実が証明している事は・・84年前と同様に日本人が完全に壊れてしまって居る事を証明している。

数字の裏にある現実は静かだが、確実に進行している。日本の財政は、いまも麻酔の効いたまま手術台の上にある。「まだ大丈夫」と言い続ける声の裏で、血圧計の針だけが心停止に向かい少しずつ下がっている。

※:借金で成長を演出する国は、いずれ金利で沈む。問題は「いつ破綻するか」ではなく、「その痛みを感じられるうちに治療できるか」である。

アホノミクスの信奉者の右翼おばさんとポピュリズム政治屋が、日本に止めを刺す可能性も有り得る。

さぁ〜貴方はどうするの?自分で正確なデーターを取り自分で考えてね!