蟻の眼とミサゴの眼⇒ミサゴの眼=本当に大事な眼
120年前に馬車の時代、馬車を引く馬が町中にうんこやオシッコを垂れ成しながら走って居ました。街のうんこを片付けるダケの専業の清掃人がニューヨークには約2000人も居ました。そしてフォードがガソリン自動車T型フォードが製造革命を起こし、自動車の値段を約1/3にしてから、自動車は爆発的な普及をして、たった20年で町から馬車は一掃され自動車の時代へと移行しました。
1900年頃のニューヨークと「馬のうんこ問題」120年前=おおよそ 1900〜1905年頃当時のニューヨーク市では、約15万頭以上の馬 が都市内で毎日使われていました(荷馬車・人力車・消防・警察・タクシーなど)。
馬1頭は平均して1日あたり約10キロの糞と約30リットルの尿を排出します→ 合計すると、毎日約150万キロ(=1,500トン)もの馬糞が市内にまき散らされていた計算になります。それを毎日、毎日、2000人以上の清掃人が片付けていたのです。全米では数万〜数十万人の人かもね!
■途方もない後悔──今の今でもうんこを垂れ流しながら歩いている私たちへ
想像してみてください。艶やかに着飾った紳士淑女が、優雅にヒールを鳴らし、スーツの折り目をピシリと決めて街を闊歩している――のに、その足元からは絶えず”おならとおしっことうんこ”が放たれ続けている光景を。
……どうでしょう、あなたは笑いますか? それとも逃げますか? 多分どちらも正解でしょう。石を投げる人も出るかもしれません。少なくとも「近づきたい」とは思わないはずです。いくら億万長者であろうと、うんこ垂れ流しながら歩く人を尊敬するのは、なかなか難しいものです。
昭和の初め頃、立ち小便は珍しくもなかったそうです。今そんなことをしたら、たちまち通報され、猥褻物陳列罪で連行されるでしょう。社会は清潔を学びました。……しかし本当に、清潔になったのでしょうか?
私たちは今なお、別のかたちでうんこを垂れ流しながら歩いているのかもしれません。それが、内燃機関車――つまりガソリン車です。ガソリン車の出すうんこはただ目に見えないダケなのです。馬のうんこより数倍害毒が有るのにも関わらず皆々平気。
街の大半を埋め尽くすその麗しき鉄の馬たちは、実のところ@CO₂などの温暖化ガス(地球破壊ガス)ANox等と呼ばれる毒ガス、BPM2.5といった発がん確実であり痴呆症の原因にもなる性微粒子、C大量の廃熱、D耳障りな騒音を、私たちの子どもたちの頭上に日々馬糞どころでは無く大量にまき散らしています。ただ、目に見えないダケです。
うんこどころか、化学兵器レベルの贈り物です。その損失額を世界的論文Quartile(四分位)の高いQ1〜Q2の多くの論文からまとめると下記となります。
大気汚染による健康被害コスト(世界全体)
区分 円換算(1ドル=150円) 概算の規模
輸送(自動車など)由来部分 約▼60兆円/年
PM2.5全体(全産業源含む) 約▼1,200兆円/年(世界GDPの6%前後)
道路交通事故などによる経済的損失
区分 円換算(1ドル=150円)概算の規模
WHO推計の下限値 約▼270兆円/年
World Bank推計の上限値約▼430兆円/年
道路交通由来の健康被害+事故損失を合計すると、→ 年間でおよそ▼330兆円〜490兆円規模
(自動車が関わる人的・経済的被害の世界全体コスト)
世界の名目GDPは約110兆ドル(=約1京6,500兆円)なので、→ 交通・大気関連被害コスト(約▼490兆円)は世界GDPの約3%前後を失っている計算になります。つまり、人類は「自動車の便利さ」の裏側で、毎年「日本のGDP(約600兆円)の8割以上の損失」を払っているとも言えます。
【年間▼約490兆円にも及ぶICE車が出す見えないうんこ】、これには地球沸騰化の被害額は含まれて居ません。冷静に考えれば、誰もが眉をひそめるべき存在なのに、私たちは今日もその「香り(毒ガス)」につつまれながら、さも当然のように暮らしています。これはもう“悪慣れ”と呼ぶほかありません。
いっぽう、静かに走る電気自動車(BEV)は、排ガスも熱もほとんど出さない。まるで風に溶けるように走り去り、残るのはかすかなタイヤ音だけ。それはまるで、清潔で控えめで物静かな、どこか詩的な人のようです。さらにICE車はBEVと比較して環境に最悪なんて事は、すでに証明されていますし、今後もさらにその差は広がり続けます。
つまり私たちは、「年間▼約490兆円の”うんこ”垂れ流しながら歩く人」と「無臭の風のように歩く人」を見比べて、最悪過ぎる前者をいまだに「かっこいい」と言っているようなものなのです。
しかも、時間は残酷です。世界は今、AIと電動化で劇的な変貌を遂げつつあります。5年もすれば、AIが操るBEVはハンドルもペダルもなくなり、私たちは揺れもしない座席で食事や昼寝をしながら移動するようになるかもしれません。
■ざっくり5年後の世界の平均的AI-BEVビークルを大別すると下記の8つ程度になりそうですね!。そして多くのBEVはハンドルもペダルも無いモノが多く、有ったとしても格納式になっている事でしょう。
@ ハイエンド富裕層御用達車⇒大型・800馬力以上・0〜100q加速3秒前後・700万円〜5000万円前後
A ミディアムクラス⇒中型〜大型 ・300〜400馬力未満・0〜100q加速6秒代・400〜700万円未満
B 普及帯クラス ⇒中型・・・ ・200〜300馬力未満・0〜100q加速7秒代・300〜400万円未満
注:@〜BのAIビークルはAIアクティブサスペンションとなり、全く揺れない移動媒体となっている可能性も有り得る。エンタメや会話や食事や睡眠しながら移動する事も可能になるでしょう。
C エコノミークラス⇒小型〜中型・ 150〜200馬力未満・0〜100q加速8秒代・150〜300万円未満
D プア―クラス ⇒小型 ・ 50〜150馬力未満・0〜100q加速8秒代・100〜200万円未満
E ロボタクシーインフラ⇒中型・・100〜200馬馬力未満・0〜100q加速8秒代・300〜400万円未満
上記のロボタクシーは自分使用も出来、使わない時ダケお金を稼ぐ(年間稼ぎは300〜400万円?)
F ラストワンマイルビークル⇒小型・・30馬力前後(配送専用配送車)・・・・50〜100万円前後
AI自動運転レベル5であり、人型ロボット付きとなり、Eコマースの配送料は無料化が進む。
G AIヒューマノイドが実用化・・・価格は1体200〜300万円程度、家事労働や徒歩配送を担う。
当然の事ですが2030年〜頃迄には上記のビークル全てに自動運転レベル5(2028年〜より)となっている事でしょう。2030年頃には地球沸騰化はさらに過酷になり、ICE車なんか乗って居たら日本以外では”うんこたれ”と大バッシングされそうな時代になっているかもね?
自分が運転していた頃の話など、孫には「おじいちゃん、ほんとにそんな原始的なことしてたの?」と笑われるでしょう。その頃、うっかりガソリン車に乗っていたら、「まだうんこ(毒ガス)垂れ流してるの?」とSNSで炎上する時代が来るかもしれません。笑い話のようですが、たぶん日本以外の環境先進国では本当の事となりそうです。
今の今でも中国の新興メーカーたちは半年ごとにモデルチェンジ、1〜2年でフルモデルチェンジを繰り返しています。日本企業が10年会議している間に、彼らは10回進化してしまう。製造現場にはAIヒューマノイドが導入され、24時間365日フル稼働。やがてAIがAIを生み、AIがAIをメンテナンスする。もはや「人件費」などという概念そのものが、骨董品として博物館に並ぶかもしれません。
テスラなどは、車そのものよりも中身のAIソフトを重視していて、2週間に一度はOTAアップデート、1年で中身は別物に。昭和の家電感覚で「10年もつ」と言っているうちに、世界は1年で10年分進んでいくのです。
一番大事な思考(感性力)は、AI時代(今)⇒AGI(2026〜2028年)⇒ASI(2029〜2035年)AIの特性上、エマージェントアビリティーを過ぎる(2025年末頃)と進化の加速度が今までとは別次元で急激にドンドン付くと云う事を忘れてはなりません。今の1年は5年後の1カ月になっている程!異次元に加速する可能性も有り得ます。
私たちは、今この瞬間にも未来からじっと見られている気がします。2045年頃には子どもたちが、沸騰するように暑い地球で命がけの汗だくになりながら、過去の映像資料を見てこう言うのです。
「ねえ、どうしてこの人たちは、自分の子どもたちを焼き!毒ガスを垂れ流しながら走る鉄の箱を毎日走らせていたの?」
……私たちは、何と答えるのでしょうか。「だって便利だったから」? 「みんなやっていたから」?言い訳としても、あまりに貧しい。
私たちは、未来への宿題を、見なかったことにして積み上げてきました。いつか誰かがやってくれると信じながら、自分では鉛筆すら持たなかった。それが日本という国の、長年培われた「先送り文化」なのかもしれません。「出る杭は打たれる」と恐れ、出ない杭のまま朽ちていく――そんな未来を、子どもたちに手渡すのでしょうか。
気づけば、私たちは「うんこを垂れ流しながら歩いていた」だけでなく、「それを芸術的だ!ステイタスだ!と勘違いして拍手していた」かもしれません。途方もない後悔が、背中にのしかかってきます。今さら走っても間に合わないかもしれません。それでも、止まったまま腐るよりは、みっともなくても一歩を踏み出すべきでしょう。
未来の子どもたちが、私たちのことを「愚かだったけど、最後に少しだけ賢明になった」と笑ってくれるように。――それが、うんこまみれの靴(エンジン付きの馬車)を脱ぎ捨てる、最初の一歩なのかもしれませんね。
蟻の眼とミサゴの眼⇒ミサゴの眼で見る【年間▼約490兆円にも及ぶICE車が出す見えない猛毒うんこ】