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今の時代の人々の反知性主義化が止まらない!さて、どうなるか見てみよう

注:私に特段の政治的イディオロギーは有りません。原理原則とエビデンスに基づくファクトデーターと第一原理思考が有るのみです。

右翼おばさん政権の発足時の支持率が過去最高レベルに高い!日経74% 読売71% 現役世代の支持率は両方共80〜82%と凄い事になっている。さて、どうなるか???今後の日本がどうなるか?目を凝らして見てみよう!

サナエ・ショックの予感──悪慣れした日本に、また同じ夢を見る余裕はあるのか

永田町がざわつけば、株式市場もざわつく。まるで政局と株価が恋人関係にでもなったような日本。市場は「政局まかせ」の危うい熱狂に包まれている。

しかし問題は、この浮き沈みの裏に潜む「日本という国の慢性的な悪慣れ」にある。それは“夢の再放送”を見たがる国民性だ。高市氏が掲げるのは「アベノミクスの再現」。大胆な金融緩和と財政出動、そして成長戦略の3点セット。懐かしい響きではあるが、あれから日本は何を得たのだろう。実質賃金は下がり、物価は上がり、子どもは減り、日本円の価値は1万円が半分の5000円になり、借金だけが着実に増え!6〜7割の国民が生活苦を訴える様になった。まるで“幸せな錯覚”に利息がついたようだ。

日本人の多くは今のインバウンドは日本に魅力が有るから来ると思って居るが!実態は日本が丸ごと全部半額ディスカウントセールをしているダケである。

2022年、日本より遥かに借金が少なく財政状態が良い英国のリズ・トラス首相はたった7.5兆円の大減税を打ち出し、財源を国債発行で賄おうとした。結果、通貨・国債・株が同時に暴落し、首相はわずか44日で退陣。市場は政治よりも冷酷で、夢物語よりも現実を選ぶ。

日本も他人事ではない。国債の半分を日銀が抱え込み、国民も「どうせ日銀が何とかする」と思い込んできた。しかし、その常識はもはや過去形。海外勢が日本国債を買い漁り、値下がりの気配がすれば、彼らはためらいなく売る。忖度も遠慮もない。これがグローバル市場の流儀だ。

さらに恐ろしいのは、年金基金の連鎖反応だ。日本の企業年金は国債を保有しており、含み損が出ればAIやアルゴリズムで自動的に売却する仕組みを導入しているところも多い。海外が売れば、国内も売る。売りが売りを呼び、為替も株も巻き込む「トリプル安」。「サナエ・ショック」が起きても不思議では無い。

しかし、このリスクを「まさかね」と笑い飛ばすのが、いかにも日本的だ。何かが壊れかけても「前例がない」で放置し、問題が爆発してから「想定外でした」と頭を下げる。地震も台風も原発事故も、そして財政危機も、みな同じ構図だ。これを悪知恵官僚は知っててやると云う悪質さ!「悪慣れ」とは恐ろしいもので、人は長く危険の中にいると、それを日常と勘違いしてしまう。

日本の高級官僚は円が暴落して国民の富が消し飛んでも、日本国の借金も減った(実質負担減)と喜ぶ様な連中しか居ない。

高市氏の積極財政は、短期的には拍手喝采を浴びるかもしれない。だが、その裏では日本円の信頼と価値がじわじわと溶けていく。インフレは庶民の財布を痛め、借金の山は金利高騰となり未来世代を縛る鎖になる。それでも「今が良ければいい」という思考停止が日本中を覆う。まるで、破産寸前の家計がカードローンで新しいテレビを買うようなものだ。

政治家も官僚もメディアも、そして私たち国民も、どこかで「誰かが責任を取ってくれる」と信じている。だが、もはや誰もいない。アベノミクスが残したのは“構造の麻痺””嘘つき許容”であり、それを再現しようとするのは、傷の上から毒薬が塗られたバンドエイドを貼り続けるようなものだ。効かないどころか、傷口を腐敗し体全体に毒素が回り敗血症となる。

サナエ・ショックが現実となれば、円も株も国債も一緒に沈むだろう。だが、もっと怖いのは「それでも何とかなるだろう」と信じてしまう国民の楽観だ。“ショック”の本質とは、数字の暴落ではなく、心の麻痺にあるのかもしれない。

今こそ問われているのは、経済政策の是非よりも、「私たちは同じ過ちを何度繰り返すのか」ということだ。悪に慣れ、嘘に慣れ、借金にも慣れた国。その先に待つのは、静かに沈む未来か、それとも目を覚ます勇気か。選ぶのは政治家ではない。私たち自身である。

今の97%の日本人の頭の程度は・・1935〜1940年、頃と全く同じだと恐ろしくなる。

さて、どうなるか?しばらく様子を見てみよう!