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本当に顧客の安全を思いクルマ創りをしている企業が勝つ

「慣れ」と「諦め」が国を沈める——Zeekrが映す日本の未来・・・2026年—Zeekrの日本発売開始

トヨタ・ランドクルーザー300のPHEVを性能的な“適正価格”に直すと、1600万円が320万円になるという。
この皮肉な数字の裏にあるのは、もはや笑えない現実だ。中国メーカーのEVは、もはや“安かろう悪かろう”ではなく、「高性能で安すぎる」という恐怖の領域に突入している。

2021年創業の新興ブランド「Zeekr(ジーカー)」は、わずか4年半で”10車種の高性能BEV”を発売し、どれも世界のトップクラスの性能に踊り出た。フラグシップSUV「Zeekr 9X」は発売13分で1000万円前後の高額車でも1万台を完売。その安全性は日本車の比では無い10トン以上と思われる大型ダンプとの衝突映像は驚異的な安全性を示している。たかだか、3トン車に衝突してクルマが真っ二つになる日本車とはとてつもない差である。そして1馬力あたりの価格はわずか0.7万円。

全長5239mm、全幅2029mm、全高1819mmの超巨大なSUV・1030kW(1373馬力)の「Zeekr 9X」は4000万円のフェラーリより速く、3000万円のポルシェより静かで、4000万円のベンツより豪華で静かで速い、そして3分の1以下の970万円〜1100万円の価格。この現実を前にして、日本人はまだ「品質では負けない」と胸を張れるのだろうか。

大型SUVのZeekr 9Xは1373馬力、0-100km/h加速3.1秒。46%の熱効率エンジンと70kWhのバッテリーでEV航続380km、充電は9分で80%完了。AIチップはNvidia Thor-Uを2基積み、演算能力1400TOPS。つまり、“動くスーパーコンピュータ”である。しかもこの化け物SUVが970万円で買える。対して内装装備が同等の日本勢は、275PS馬力のSUVが2200万円で“プレミアム”を名乗っている。

レンサスSM新車総額は約2,200万円に対し、1年落ち・0.2万km走行車の買取相場は約1350万円前後。 残価率は61%で、 1年で約▼850万円の下落、1カ月毎に▼70.8万円価値が下がり続ける!日本人の成金もあまりにもバカバカしくて気付き始めたのだろう!推定”世界一の値落ち車”だろう。値落ち額ベンツSクラスの2倍!

Zeekrは、ただの車ではない。産業構造そのものの鏡だ。彼らは自社でバッテリー、モーター、半導体まで垂直統合し、AI人材を何万人も抱える。対して日本の自動車産業は、サプライヤーの「下請けピラミッド」をまだ守っている。部品の調達を統括するより、会議で「伝統」を守る方が忙しいのだ。

Zeekrの9Xは、ガラスまで二重構造で静音性を追求し、座席は22ポイントマッサージ、ARヘッドアップディスプレイ47インチ相当、英Naim社の3868Wサウンド。それでいて初代オーナーには永久保証。日本の消費者が「延長保証5年」をありがたがっている間に、中国では「永久保証」が“標準装備”になっている。

ここまで差がついても、日本のニュース番組は「日本の技術は世界最高」と繰り返す。もはや洗脳というより“自己暗示”に近い。そして私たち国民も、心のどこかでわかっていながら、「まあ日本には安心感があるから」と、現実から目をそらす。それがこの国の“悪慣れ”だ。

技術の遅れを「慎重さ」と言い換え、人材不足を「協調性」と誤魔化し、失敗を「前例がない」で封じる。そうやって30年、失われ続けた。もはや“慎重な国民性”ではなく、“変化を拒む国民病”である。

Zeekrが13分で1000万円の高額車を1万台を売る裏で、日本のメーカーは「2035年にEV比率を上げます」と計画を“検討中”。AIでビークル自身が渋滞を自動で避けて走る車が現実になっているのに、我々はまだ「渋滞情報をナビで見る」ストレスMAXで、あれこれ考える段階で立ち止まっている。

このままでは、技術の空洞化ではなく、“誇りの空洞化”が進む。そして恐ろしいことに、多くの人はその痛みすら感じなくなっている。「高くて超低性能で危険でも日本製がいい」と信じ続ける日本人、もはや“惰性の宗教”と化しているのだ。

さらに2025年10月に登場したZeekr 7Xも、わずか1年でフルモデルチェンジ。馬力は626馬力⇒780馬力、0-100km/h加速2.9秒、充電10分、価格540万円?。普通の日本車の価格で、3000万円のポルシェ並みの性能。この速度で技術を進化させる国と、「次の会議で決めましょう」と言い合う国。勝負になるはずがない。

もはや問題は「技術力」ではない。“変化を先送りする文化”そのものがリスクなのだ。悪を見過ごすうちに、それに慣れ、不合理を指摘する人が「空気を読めない」と言われる国。そんな社会では、革新は生まれない。

Zeekrの勢いは、日本人の“慣れ”への警鐘だ。このまま「まあ大丈夫」と笑っていれば、次に笑うのは、中国でもアメリカでもない。きっと、未来を諦めた私たち自身だ。