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なぁ〜〜〜んちゃない!自分の事は自分でする!当たり前

日本丸という老朽化したタイタニック──沈没予定日の見えない国で・・タイタニックのキャプテン選びの大闘争で右傾おばさんが選ばれそうになったが・・26年支えてもらった仲間の離脱で・・誰がキャプテンになるか内輪もめ状態となってしまった。

今の今、この浸水の激しい古いタイタニック日本丸の操舵室には誰も居ない状態である。

何れにしても次のキャプテン候補に・・安全航海・・を志向する人間は居ない!船体の漏水修理よりエンジンパワーをレッドゾーンを超えて船体がバラバラになるのを覚悟で借金パワー全開の人しか居ない。当然来るべき巨大氷山の事など全くの無視である。イケイケドンドンのパーティー三昧である。

2025年の日本は、静かに“赤信号”を灯した。だが誰もクラクションを鳴らさず、窓を開けて「今日も普通だね」とつぶやく。いや、むしろ「普通が続く」という妄想にすがりついているのかもしれない。

厚労省の調査によれば、「生活が苦しい」と答えた人は58.9%。半分を超えたらそれは「普通」になるのが日本流だ。50代単身世帯の貯蓄中央値は30万円。退職後の夢は「年金でなんとか」だが、その年金自体が“幽霊船”になりつつある。

一方、地震や災害のリスクは待ってくれない。日本土木学会の試算では、南海トラフ地震で292兆円、首都直下で95兆円の直接被害。だがこれは序章にすぎず、その後20年間の経済損失は合計2576兆円。合わせて2963兆円──GDPの5年分以上が吹き飛ぶ規模だ。しかも富士山噴火や地球沸騰化による豪雨・山火事は計算に入っていない。

つまり、「いまの財政赤字や少子高齢化なんて、地震がひとつ起きれば序の口だ」という冷酷な事実が突きつけられている。

■国家財政は“想定外”に耐えられるか?

政府債務はすでに▼1409兆円。日本国内の国・家庭・企業等の総債務額は▼3182兆円もある。税収70〜80兆円の国が、いきなり南海トラフ4連動地震や首都直下地震や地球沸騰化のスーパー台風等の連鎖(100%確実に起きる事)で▼3000兆円近い損失を負えばどうなるか。答えは簡単、「沈没」である。それでも日本の政治は、次の選挙まで「バラマキ」を繰り返し、未来の備えはゼロ。まるで沈む船の甲板で、配られたスナックの量に拍手しているようだ。

その日が来たとき、「想定外でした」と言うのは誰か。きっと誰も責任は取らない。お決まりの「みんなで頑張ろう」「寄付をお願いします」で幕引きされるだろう。だが現実には、寄付する余力もボランティアに行く人手も残っていない。二つの大地震で日本人の七割が被災するのだから。道路も港も橋も新幹線も、まとめて寸断される。まさに「立っている場所ごと沈む」シナリオだ。

■問題を先送りする国民性

思えば日本は、課題の先送りが文化となっている。就職氷河期対策、少子化対策、社会保障改革──すべて「検討中」と言い続けて数十年。結果は、50代で貯蓄30万円、非正規で年収200万円という現実。正社員でも平均年収530万円⇒年収530万円の正社員でも手取りは約400万円(月34万円弱)で、物価高に追いつけず実質所得は減少している。

「資産運用を始めよう」とテレビは勧めるが、元手がなければ投資どころか宝くじも買えない。むしろ多くの家庭では、人生のPDCAはこうなっている。「P=パート」「D=どうにか」「C=ちょっと借りる」「A=諦める」。この国独自の経営理論である。

■貴方の人生に未来はあるのか?

もし貴方がこの現実を「どうにかなる」と流し続けるなら、貴方の家族の乗る日本というタイタニックは沈みゆくなかで、楽団が陽気に演奏する“沈没コンサート”になるだろう。

だが本気で備えるなら、個人レベルではまだ間に合う余地もある。国としてはもう手遅れでも、「気づいた一人」には選択肢が残されている。必要なのは、バラマキより防災投資、箱モノより教育、人気取りより痛みを受け入れる構造改革だ。そして国民も「備えた人が損をしない仕組み」を求めるべきだろう。

備えあれば憂いなし。備えなければ憂いしかない。残念ながら今の日本は後者の道を突き進んでいる。2963兆円という“想定外”の損失を、「誰かが何とかしてくれる」と考えるのはあまりにも危険すぎる。

結局のところ、この国に生きる私たちが持てる教訓はひとつだけだ。――「自分のことは自分で何とかする」。それが、悪慣れした国に生まれた者の、唯一の生存戦略なのである。