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日本人へのサポートは終了しました・・とAIに言われる日

■AIに投資しない国の末路──「悪慣れ」が未来を食いつぶす日本・・日本の新リーダーからAI投資なんて言葉は1語も出で来ない!

トヨトミが5年前に「未来都市・ブンブンシティ」を掲げて大々的に広報した。だが、実際にできたのは何千人の社員で5年間もかけて計画の2割。残りの8割は、未来に預けたままの“構想上の未来”である。日本では、未来ですら「先送り」してしまう。

このトヨトミが言う実験都市は・・本当に役に立つのだろうか?10年ひと昔は昭和の話であり、ドンドン短くなり5年、3年、1年となり・・今や半年ひと昔のスピード感で最先端のニューエコノミー企業はイノベーションの連続を起こしている。

実験都市など無くても既に複数のリアル大都市でテスラを始め13社以上のニューエコノミーメーカーが実現間近の未来を、現実的なテスト走行や実験を繰り返している現在である。さらに、AIが創る仮想都市やメタバース上でもシュミレーションなどAIがリアルにやってくれる。

日本の多くの大企業は時代の向かうベクトルの方向性と大きく70度程度方向性がズレているし、その持てるリソースを小出しにして安全運転で終始している。

アメリカや中国の最先端企業では、AIが自らコードを書き換え、次の日には別人のような性能を見せる。中国では深刻な不況の中でも、企業が血を吐くような投資合戦を繰り広げている。一方、日本の企業は、株主への説明資料づくりに多忙で、AI投資の比率はGDP比で世界最低。AIに期待していないのではなく、「決裁印が多すぎて間に合わない」だけなのだ。

年間利益額約15兆円のマイクロソフトは年12兆円をAIやクラウドに投じ、グーグルは年5〜7兆円を研究開発に回す。米国全体はAI関連投資に年間約1兆ドル(約150兆円)を使う。中国も同様だろう!日本の大企業はというと、アホノミクスのおかげで国民の未来から吸い上げた600兆円以上なんて内部留保を抱え込んでいる。しかし、未来への投資は全くしない!!!金が無いのではない勇気と先見性が無いのである。

日本の企業はと云えば「今年はチャットボットを導入しました」と胸を張る。AIの使い方が、昭和の事務改善レベルにとどまっている。もはや「安全運転」が美徳ではなく、「停滞運転」が国是になってしまったようだ。

イーロン・マスクは9年前に言った。「工場は、マシンをつくるマシンである」と。つまり、製品を改良する前に、つくる仕組み自体を常に進化させる。テスラの工場は、ソフトウェアのようにアップデートされる“進化する製品”工場を「Alien Dreadnought 0.5」「1.0」「3.0」とソフトウェア的にバージョン管理する発想まで持ち込んだ。

対して日本の工場は、いまだに蟻の眼の「カイゼン活動」を続けている。ミサゴの眼は全く無し!昭和のスローガン「カイゼン」は、今や世界では“スローダウン”の代名詞になりつつある。海外企業が年に数回の大型アップデートを重ねる中、日本の工場では「次の改善提案は3年計画で」と言っているのだ。まるでフロッピーディスクの時代に、量子コンピューターの議論をしているようなズレである。

テスラの上海工場は1年で完成し、週単位で学習して生産効率を高めた。このスピード感はさらにましている。2016年のオーストラリア南部の州の温暖化対策で石炭火力を全廃、その後自然エネルギーの不安定により大規模停電が発生!大混乱が起きた!しかし、州のリーダーに先見性が有ったので・石炭発電には回帰しなかった。オーストラリアって大量の石炭が自国で確保出来るのにである。

オーストラリア南部の州の地元の投資家がイーロンマスクにメールで相談・2017年オーストラリアへの巨大蓄電設備の計画案にはイーロンマスクが100日で完成させると宣言!オーストラリアの投資家が100日なんて出来っこない!とイーロンマスクをたしなめると、もし100日で出来なかったら巨大蓄電設備をタダで差し上げると宣言した。・そしてその後1週間で受注!・そして結果は63日で完成させたのである。世界で初めての再エネリスク対応の大規模蓄電設備が完成した。以下詳細サイト

https://grid-navi.jp/topics/889.html

それから8年、テスラの蓄電事業は指数関数的に爆伸び成長して利益率も25〜30%も有る。そして今、メガソーラーと蓄電システム「Megapack」となり今の今、遥かに早く設置可能なメガブロックへ進化した。Megablockは4基以上のMegapack 3バッテリーをメガボルト変圧器とスイッチギアに接続し、23%速く設置でき、建設コストを40%節約できる。

日本企業が同じことをすれば、まず「委員会」をつくり、検討を始め、報告書をまとめ、ダメ出しをくらい何度も何度も無駄な会議を繰り返す。そして年度末に「次年度へ持ち越し」となる。日本の“AI”とは、Artificial Inertia──人工的”惰性”の略なのかもしれない。

AI投資やグリーエネルギー化が進まない理由は単純だ。日本では「失敗を許さない文化」が、成功をも許さなくしてしまった。アメリカでは失敗者は経験者として再挑戦できるが、日本では「失敗者=不適格者」の烙印を押される。だから誰もリスクを取らない。AIを導入するにも「前例がない」と却下される。結果、AIは育たず、人材も流出し、国だけが取り残されていく。それでも「まあ仕方ない」と笑って済ませる。この“悪慣れ”こそが日本最大の敵だ。

テスラは工場を進化させ、AIとロボットを融合させている。人型ロボット「オプティマス」は、既に工場内で働き始め、やがて家庭にも入り込むだろう。一方、日本では殆ど関節の無い「人型ロボット」が活躍するのは、量販店の受付カウンターだけ。人間よりも先にロボットが“お辞儀”を覚えてしまった国、それが日本である。

日本は、国全体が「静的インフラ」のようになってしまった。政策も教育も、まるで更新されないOSのように脆弱で、セキュリティホールだらけだ。にもかかわらず、誰もアップデートボタンを押さない。なぜなら、押すと責任が発生するから。この国の最先端技術とは、責任を押しつけ合う“官僚型AI⇒Artificial Inertia──人工的”惰性””なのかもしれない。

そして日本に、希望はない。日本にはすでに時代的価値を有する優秀な技術者も、勤勉な労働者もいない。問題は、若者の努力が「報われない構造」に組み込まれていることだ。AIを敵視するのではなく、道具として使いこなす発想へ転換の発想をする決定権を持つ人間は、悲しいかな日本には極少である。

AIは人間を奪う存在ではない。むしろ、「人間らしさ」を映す鏡だ。怠慢、先送り、責任回避──AIはそれらを正確に再現する。つまり、今の日本社会を最も忠実に模倣できるAIは、すでに存在しているのかもしれない。

AI投資を怠るということは、未来を他国に支配されることと同義だ。世界がAIで新しい文明を築く中、日本だけがFaxとハンコで未来を承認している。このままでは、次の世代が使うAIがこう言うだろう。

 「申し訳ありません。日本語の“前例主義”は、サポートが終了しました」と。