トヨトミ自動車の全個体電池の進捗度ランキングは世界8位程度かもね?
2025年末から2026年にかけて中国でのEV戦争のレッドオーシャンはさらに過激になる予測が有ります。特に大型SUVセグメント(ランクル以上の大きさ)では、350万円〜550万円(約350〜600馬力)の価格帯を中心に約20車種、高額モデルででは800〜1000万円(750〜1000馬力)程度の価格帯で約10車種が新規リリースされて大バトルです。
PHEVモデルでも蓄電池容量が80kwhなんてバッテリーになり電気ダケで400q走れるPHEVさらに遠出の場合だけエンジン駆動!合計1000q走行可・・これがランクルより大きなSUVで実現している。
大型SUVの高性能モデルでは0〜100q加速3秒台(ポルシェ911並み)なんてのが普通になりつつ有ります。ランクルより大型車がポルシェ911と同じ加速をイメージして見てください。もう化け物級ですね!
日本から全く時代に合うニュースが有りません、『トヨトミ信仰と全固体電池という現代の神話』”全個体電池なんて意味ないじゃん”と云う時代到来か?なんてニュースも聞こえて来ています。
日本では「トヨトミが全固体電池を実用化すれば、世界のBEV競争に一気に追いつく」という言葉が、まるで国家的おまじないのように流通している。
SNSもニュースも、同じ調子だ。「トヨトミすごい」「日本はまだ負けてない」。それを見て安心したい気持ちはよく分かる。だが――問題は「安心」そのものが、もはや病のように蔓延していることだ。
確かに、全固体電池には夢がある。高エネルギー密度、長寿命、発火リスクが低く、理想的だ。だが、その理想はまだ霧の中だ。界面の剥離、固体電解質の劣化、歩留まりの悪さ―仮に多くの問題を解決出来たとしてもコスト問題が立ちはだかる
全固体電池の製造コストは、従来型電池の4倍から25倍に達するという試算もあり、これは量産における大きなハードルとなる。現在普及しているリチュームイオン電池の価格は約15年かけて約1/10程度の価格低下をした。全個体電池も価格低下研究を続けても15年後どうなるのか?未来は明確では無い―現場では“夢と現実”の間に深い谷がある。
その頃にはナトリュームイオン電池の性能も現在の175Wh/sから350Wh/s程度には高まりコストも今の1/10程度、耐久性は半永久的(現在500万qの理論耐久性が有り)になっている可能性が高い。さて、本当に全個体電池が必要?という大きな疑問が生じる。
その谷の向こうに見える光を、メディアは都合よく「希望」と呼ぶ。だが実際の技術者たちは「まだ足場がぐらついている」と冷や汗をかいている。
世界の全個体電池の進捗を冷静に見れば、アメリカのQuantumScapeはすでに量産工程の統合を始め、台湾のProLogiumはギガ工場を稼働させ、すでに数十万セルを出荷済みだ。中国のCATLやBYDも、資本力を武器に2027年前後の市場投入を視野に動く。
対してトヨトミは、2027〜2028年を「実用化目標」として掲げてはいるものの、まだ“実験室の山小屋”を出たところ。つまり、山頂の旗はまだ見えない。
それでも日本社会は、「トヨトミが本気を出せば全部解決」と信じて疑わない。この「信仰」はもはや宗教に近い。事実より“安心”を優先する。根拠より“空気”を信じる。そしてその空気が、何よりも日本のイノベーションを窒息させている。
なぜこうなったのか。たぶん私たちは、「努力している姿」だけで満足してしまう国民性を持っているのだ。「まだ実用化していない」より、「トヨトミが研究している」のほうが、心が温まる。「負けていない理由」を探すのが得意で、「勝つための現実」を直視するのが苦手だ。まるで85年前の日本軍、ファクトデーターを無視し、それを妄信し応援する衆愚の日本人の姿そのものの様に感じられる。
しかも、トヨトミの全固体電池が“魔法の弾”のように語られる裏で、日本の量産インフラは細く、電力コストは高く、研究開発人材は減少傾向。それでもメディアは、「トヨトミの技術は世界一」という“過去形の栄光”を現在進行形で報じ続ける。もはや、希望報道という名の“現実逃避産業”である。
全生産量の21%は日本販売、世界販売は79%、その世界販売で全利益の内の35%利益しか得られない、しかもその殆どはアジア販売・アメリカや欧州では極少の利益。全体販売の21%しか無い日本販売で全利益の内、65%を得ている会社・・これって・・貴方はどう云う会社だと感じますか?この日本人からしか儲けられない内弁慶会社?
注:「内弁慶」とは「家の中では威張り散らすが、外では意気地のないこと。また、そのさまやそういう人」という意味の言葉
一方、世界のEVメーカーたちは、もう別の地平を走っている。ソフトウェア制御、AI運転、データ接続――電池そのものを「頭脳の一部」として扱っている。彼らにとって電池は部品ではなく、“学習するシステム”だ。
だが日本では、電池を“部品”としてしか見ない。「モノづくり」だけで戦えると思っている。つまり、20世紀の地図で21世紀の荒野を歩いているのだ。
トヨトミの技術者たちが努力しているのは確かだ。問題は、その努力を「信仰の材料」にしてしまう社会の側にある。“トヨトミがやってるから安心”という言葉は、“自分で考えなくてもいい免罪符”になってはいないか。確証バイアスという名の心地よい麻酔が、国全体をゆっくりと眠らせている。
悪慣れ――。それは、不合理を受け入れるうちに、感覚が鈍ってしまうこと。政治の先送りも、年金制度のつぎはぎも、原発の「想定外」も、すべて同じ構造だ。「そのうち何とかなる」「トヨトミが何とかしてくれる」――そんな依存の先に、未来はない。
トヨトミが全固体電池を成功させる日が来るかもしれない。だが、それで日本が救われるわけではない。
むしろ、「それが最後の成功になる」事が起きても時すでに遅しの世間では、トヨトミの目指す350Wh/sより遥かに高性能の500Wh/s以上で安価な全個体電池がすでに普及している危険すらある。技術が進化しても、社会が変わらなければ、いずれまた同じ壁にぶつかるからだ。
必要なのは、“奇跡”ではなく、“構造改革”だ。そして、“信仰”ではなく、“問い直し”だ。「なぜ日本は遅れたのか」「なぜ変われないのか」を、トヨトミではなく、私たち自身に向けて問うときが来ている。
【世界主要メーカーの全固体電池開発進捗・10段階評価(2025年時点)】下記評価は世界中の大規模データーを元にAIが付けた。
@・QuantumScape(米国)
酸化物系。2027〜28年に量産試験。進捗度:8/10
現状世界最先端を行く VWが支援。500回超の充放電を実証。量産歩留まりの課題を克服中。QSE-5プロトタイプで「1,000サイクルで95%超の残容量」など耐久性の公表、Cobraセパレータ工程の商業化統合に向けた発表で“量産ライン化”が見える段階。だが歩留まり・コスト低減は依然課題。
A・ProLogium(台湾)
硫化物系。2026年に欧州で量産予定。進捗度:7.5/10
ギガ工場稼働済み。EVメーカーと複数提携。商用出荷段階に近い。
B・CATL(中国)
複合固体電解質型。2027年前後に実用化。進捗度:7/10
半固体から全固体へ移行中。生産ライン構築が急ピッチ。
C・Solid Power(米国)
硫化物系。2027年前後に実用化予定。進捗度:7/10
BMW・Fordが出資。電解質供給モデルで優位性を確保。
D・BYD(中国)
ポリマー+硫化物のハイブリッド型。2027年商用化予定。進捗度:6.5/10
自社車両への統合試験中。低コスト製造に強み。
E・Samsung SDI(韓国)
硫化物系。2028年商用化見込み。進捗度:6/10
安全性は高いがコストが課題。BMW向けに試験進行中。
F・LG Energy Solution(韓国)
ポリマー系。2028年以降実用化。進捗度:5.5/10
高温動作性の改善中。固体ポリマー型を主導。
G・トヨトミ(日本)
硫化物+酸化物ハイブリッド系。2028年実用化目標。進捗度:5/10
トヨトミ×住悪友鉱山×出暗光が挑む“素材” 材料研究は進むが、量産・耐久性に課題。パイロット段階。正極材での共同開発・国産サプライチェーン再編を進め、2027–2028年の実用化目標を掲げるが、固体電解質量産設備やセル組立インフラの弱さ、コスト課題が重い。制度・電力コスト要因も影響。 いきなりのブレイクスルー技術革新が無いとトップに追いつく事は至難の業
H・日産自動車(日本)
硫化物系。2029年以降実用化見込み。進捗度:4.5/10
パイロットライン構築中。信頼性評価段階。
I・Honda(日本)
ポリマー系。2030年代に商用化予定。進捗度:3.5/10
研究段階。量産インフラは未整備。
日本人は”トヨトミの全個体電池”と大騒ぎをしているが・・現状では世界8位の現実をどれだけの日本人が知っているだろうか?ミラクルが起きて7社抜きが可能だろうか???
以前にも申し上げて居るが、これからの時代に最も価値を持つものは、@AI⇒AGI⇒ASI Aグリーンエネルギー B蓄電池 C食料産業の4つ この4つとも日本は全くダメ、主要国最低!もっともアドバンテージが高いのが中国の様ですね!
こんな超簡単な事すら無視し続ける日本のリーダーを選んでしまった日本人の未来が、貴方は明るいとおもいますか?