3カ月ひと昔のAI爆速時代なのに・・・
先ごろユーチューブ動画を見て居たら日本の自動車メーカー御用達の著名な自動車業界のアナリスト(過去10年、何時も出しゃばり予測を毎回外すが不思議と生き残って居る)が、今の自動車業界のBEV、HV、ICEの比率は、中国ダケBEVは増えるかも知れないが2030〜2035年迄ほぼ同様の比率 BEV 3割、HV 3割、ICE 3割 で変化なく進むであろう・・と”ドヤ顔”で説明していた。
このアナリスト、「テスラや中国車なんて大したこと無い」が何時もの表現であったが今回はそれは無かった。
このアナリスト、AI⇒AGI(2027〜2029年)⇒ASI(2030〜2035年)時代を全く理解出来ないスカタンである。
AI関連の設備投資の約3分の1は米半導体大手エヌビディアの画像処理半導体(GPU)のような3年でゼロになる様な寿命の短い資産に投じられている。GPUはドッグイヤー×5倍で劣化する。これはAI企業の投資が数世代ではなく、数年でリターンを生まなければならないことを意味している。
ムーアの法則とは、半導体集積回路上のトランジスタの数が、約18ヶ月から2年ごとに2倍になるという経験則が有りますが、まさに逆ムーアの法則がGPU等のAI半導体に適用される。
逆ムーアの法則⇒AI半導体集積回路の価値が、約18ヶ月から2年ごとに時代価値が1/4に下落する事になる事を意味する。それだけ超短期間で最先端の性能向上が爆速で進んでいる事を意味する。
しかし、AIがもたらす膨大な計算能力を多くの問題に投入すれば、世界最高研究機関が10年かかる研究をたった2日で実現した実績から科学的発見を急速に変革できる。現在、人間は宇宙を理解するために1000億個のニューロン(神経細胞)に頼っている。では、AIによって事実上与えられる100兆個(人間の1000倍)のニューロンを使えば、とてつも無い事が可能になる。
そして世界のAI企業の莫大な投資GAFAMの2025年のサーバー投資は約45兆円(1社平均9兆円/年間・トヨタの年間利益の2倍相当)、世界の主要テック企業約1,300社のAI投資の為の有利子負債は、足元で約1兆3,500億ドル(約200兆円)に達し、10年前の約4倍の投資競争が激化
マッキンゼーの推計によれば、2030年までの世界のデータセンター向け総支出は累計6.7兆ドル(1023兆円)になると予測されている。
沸騰する莫大な投資競争によりAI⇒AGI(2027〜2029年)⇒ASI(2030〜2035年)となれば人間の能力の数万倍から数百万倍に、思考力に向上し人間に置き換わる事もまた確かな事ですね!
2030年までの世界のデータセンター向け総支出は累計6.7兆ドル(1023兆円)、年間約200兆円が2〜3年でタイムリーに回収できるとも思えない。現実、今の今ではAI企業は先行投資ばかり進み企業としての実態利益は殆ど上げられていない。
AIバブルで莫大に儲けているのはAI用高性能半導体を製造できるエヌビディアやTSMC等の一部の最先端AIハードメーカーダケである。
オープンAIの企業価値は約5000億ドル(76.35兆円)とされる。今回表明したインフラ投資の規模はその2.6倍(198.51兆円)だ。赤字経営が続いており、現状ではとても自社でまかなえる規模ではない。解りやすく言えば時価総額50.8兆円のトヨタが年間132兆円年間投資するイメージである。
2026年のトヨタの年間投資額予定は1兆2000億円超を研究開発費に充て、設備投資も1兆1000億円の合計2.3兆円しか無い。オープンAIの1/86しか無い。しかもトヨタのAI投資額はさらに少なく5年間で1200億円程度と云う情報もある。
さらに、トヨタ自動車と NTTは、自動車事故を減らすため、両社で2030年までに計5000億円を投じモビリティ分野向けの人工知能(AI)などを共同開発して将来の運転支援技術に活用していくと発表したとの情報も有るので・・ざっくりトヨタの年間AI投資額は推定 740億円/年、程度なのだろう。
全ての産業の勝ち負けはAI力により定まる時代である。テスラや中国のニューエコノミービークル企業も各企業が生きるか死ぬかのトヨタの数百倍のAI投資をしている。そして蓄電池性能も急速に伸びていて次世代のナトリュームイオン電池の実用化も始まり急速に性能と価格がさがっている。
さらにテスラ等ではアンボックスドプロセス工法等で製造工程を半減し、コストを半減する製造ラインが2026年4月より製造開始をする。当然、中国のシャオミやファーウェー等もこの製造方法に移行するであろう。コストで一番高い人件費をガンガン減らしていく!先ごろAI化で2033年迄に155万人の内、60万人削減すると発表したアマゾンも、早々本社部門35万人の内、AI化で3万人の削減をする様だ!
AI⇒AGI(2027〜2029年)⇒ASI(2030〜2035年)時代は激動の時代となる事は確実な様だ!
花火に例えるならば、まさに線香花火と天空一杯に光り輝くAIドローン型花火(光のショー)との差ですね!まぁ〜私も線香花火のノスタルジー嫌いじゃ無いけどね・・・
5年後、AIと最も相性の悪いICE車は生き残って居るかどうか・・・じっくり見てみよう!
10年後、AIとさらに最も相性の悪いHV車は生き残って居るかどうか・・・じっくり見てみよう!