「日本を再び世界のてっぺんへ」と云う妄想スローガンの危険性⇒84年前の精神性と全く同じ!
「“日本すごい病”と、これからの私たちが持つべき知恵」⇒理性や論理では理解不能な民族!日本人
「やっぱり日本製が一番」「日本人は勤勉で優秀」──そんな言葉を、どれほど繰り返し聞いてきたでしょうか。テレビでは海外の工場スタッフが「日本の技術はすごい」と言えば拍手喝采。でも、その拍手は、もはや現実逃避のリズムになってはいませんか。
現実を直視すれば、違う光景が見えてきます。ベトナムの新興メーカーが作った電動バイクは10万円台で200km以上走り、アプリ連携や防水設計まで完備。日本製と誤解すれば「さすが!」と褒めるでしょうが、違います。日本の電動バイクは値段3倍、航続距離3分の1。しかも速度制限まで付いている。これは象徴的です──私たちの成長そのものに制限がかかっているのです。
同じ構図はあらゆる分野に広がっています。AIは海外から逆輸入、半導体は衰退、EVは欧中が主導、家電も韓国や中国に敗北。かつて「技術立国」と呼ばれた日本は、もはや過去の遺産にしがみつく国になりました。
にもかかわらず「日本は品質が違う」と胸を張る!これって30〜40年前の感覚なのです。「日本は品質が違う」は誇りではなく、信仰です。昭和の成功体験やバブルの幻影を材料にした“思考停止の儀式”にすぎません。
例えば私が実際に担当者から聞いた話があります。ドイツ車の本国担当者は、日本視察時に”日本人を上から目線で見てメチャクチャ馬鹿にしていてドイツ人は高圧的”だとの事です。メチャクチャ腹が立つとも言っていました。売らせてやって居る!!そんな感じを毎回受けるとの事でした。
私はその原因の一端は・・日本人が日本は右ハンドルなのにドイツ車の左ハンドルを8割以上望む事にもその原因が有ると思います。こいつらわざわざ不便で危険な左ハンドルを選ぶ!・・合理的、論理的思考をするドイツ人には理解不能なのでしょう。まぁ〜反知性主義者(うましか)は相手にしないと云う事でしょう。
日本人は世界の最先端と比較してとてつもなく相対的にド貧乏になったのですよ!中国製のハイクラス商品も日本人には買う事が出来ない(中国製=悪い=安い)の妄想で、輸入商社は中国製でも特に低位(レベルの低いモノ)なモノを輸入する(日本の商社がインチキ企業に作らせる)しかないので・・今でも「中国製は品質が悪い」と云う事になっているダケです。
コロナ前、5年前、中国インバウンドの爆買い現象がありましたが・・あれ全部中国の田舎の貧困層が安い日本に大量に押し寄せたダケなのです。中国では田舎でもそれなりに豊かになりネット通販も当たり前になったので日本には全く来なくなったダケです。
ド安い日本は・・世界中の貧困層の旅行先になっているダケです。貧困層があこがれるそれなりの先進国では貧困層が来れる最安の国・・それが日本です。
ここで大切なのは、「日本が劣化した」と嘆くことではありません。もっと大切なのは、「この国が変わらないなら、自分はどう生き延びるか」を考えることです。
歴史は教えています。85年前、愛国心という名の信仰が、310万人の日本人を死なせ、推定1500万人の外国人を殺しました。誰も止めなかったのは「大勢に流されることが安心」と思ったからです。その心理は今も変わっていません。だからこそ、私たちは自分の頭で考え、選択する力を持たなければなりません。
これから必要なのは、次のような自己防衛の知恵です。
@ 「日本製だから安心」という幻想を捨てること
製品やサービスを選ぶとき、ブランドより「性能と価格」を冷静に比較する習慣が、自分と家計を守ります。
A 「報道や専門家の言葉」をそのまま信じないこと
テレビや新聞はスポンサーや権力に配慮します。真実を知るには、複数の情報源を照らし合わせ、データを確認する視点が欠かせません。
B 「変化を恐れないこと」
社会が変わらないなら、自分が変わるしかありません。副業やスキル学習、小さな投資や海外との接点づくりなど、個人で動ける準備を少しずつでも始めることです。
C 「悪慣れに慣れないこと」
「まあ仕方ない」と諦める習慣こそ最大の敵です。おかしいと思ったら口に出す、違和感を流さない。それが未来世代への最小限の責任です。
D 「国家と自分を切り分けること」
日本が衰退しても、自分や家族が沈む必要はありません。国の運営と自分の生存戦略を混同しないことが、暗い時代を乗り越える基礎になります。
──こうした知恵は、決して悲観のためのものではありません。むしろ「現実を直視することこそ、未来への最大の楽観」なのです。
今の日本は「昼寝を始めた亀」です。坂道を転がりながら「まだ余裕だ」と笑っています。でも、その背中にしがみついていたら、私たちも一緒に谷底に落ちるだけです。必要なのは「自分の足で歩く覚悟」でしょう。
“日本すごい”の言葉に酔うのは楽ですが、それは麻酔です。現実の痛みを直視し、自己防衛の知恵を身につけることこそが、本当の愛国であり、本当の優しさだと私は思います。
未来は、問題を先送りした日本という国より、先を見据えて動いた個人(貴方の事)の方に必ず味方するのです。