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ゴッホが泣いている!!!

ゴッホの絵を見て「まあ綺麗ね」と言える国で・・・今!人間と云う生き物が強烈に壊れている!

先の大阪万博の太陽の塔をデザインした岡本太郎氏が幼い頃、ゴッホの絵を見て「怖い」と震えた話は有名です。炎のように燃える樹木、渦巻く空、そしてなぜか太陽が二つ。子どもの目には、それが世界の終わりの前触れのように映った。”感性”が生きていれば、そういう衝撃を受けるのは当然です。

ところが今の私たちが同じ絵を見るとどうでしょう。額縁に収まった絵を「鮮やかでインテリアにいい」と評し、ポストカードにして観光地で買い、リビングに飾る。魂の叫びが、ホームセンターの「おしゃれ雑貨」と同列に並んでいるのです。人間の感性とは、ここまで都合よく鈍るものなのか。

考えてみれば、日本社会全体がゴッホの絵と同じ運命をたどっています。

★「炎の樹木」=不祥事の連続

ゴッホが描いた炎のような樹木を、今の日本で再現するなら「政治家の不祥事」でしょう。週刊誌が火をつけ、テレビが炎を煽り、国民が驚いて大騒ぎする。ところが一か月もすれば「まあ、またか」と消火器を投げ捨て、燃える森の中でお弁当を広げる。そう、我々は炎の樹木に慣れてしまったのです。

★「渦巻く空」=社会の矛盾

渦巻く不気味な空は、少子高齢化、財政赤字、崩壊寸前の年金制度――ぐるぐると螺旋状に悪化している社会そのもの。普通なら不安で夜も眠れないはずなのに、日本人は「まあ渦も模様のひとつ」として、浴衣の柄にでもして楽しんでしまう。

★「太陽が二つ」=二重基準

そして空に浮かぶ二つの太陽。これは「建前」と「本音」の二重基準そのものです。政治家は「国民のため」と言いながら裏では献金にまみれ、企業は「サステナブル」と叫びながら使い捨て文化を量産する。二つの太陽がギラついているのに、国民は「日当たりが良くて助かるわ」と喜んでいる。

芸術と同じく「悪慣れ」

本来、これらは感性を揺さぶる「異常事態」のはずです。しかし日本では、不祥事も矛盾も二重基準も、すべて「まあそんなもの」として受け流される。ゴッホの絵を「癒しの絵画」と誤解するのと同じように、燃える社会を「平和な日常」と勘違いする。

人類は「順応力」を誇りますが、日本人はその才能を間違った方向に突き抜けさせてしまった。世界に誇れるのは「耐える力」ではなく「麻痺する力」かもしれません。

絶望的に笑える未来

考えてみましょう。このまま「悪慣れ」が進めば、近い未来に起こる光景は容易に想像できます。

・首都直下地震で高層マンションが揺れても、「まあ保険入ってるし」とお茶をすする住民。
・南海トラフ4連動地震が80%襲来する事が確実でも、殆ど準備などしない政治屋と国民の不思議
・富士山噴火が確実(東京都が噴火シュミレーション動画を公開)でも1000℃越えの溶岩流の町に社員を3000人住まわせる日本で一番大人気の経営者!
・大規模地震が襲来すれば日本の老朽化したインフラは大打撃を受けて、生活不能はもちろんの事、企業活動も全く出来なくなる事(最大10年余)が判っていても平気な日本のリーダー層の恐ろしい感性微弱
・財政破綻で消費税50%になっても、「逆に健康的に粗食になる」と前向きに語る国民。
・AIに仕事を奪われても、「通勤しなくて済むから快適」と笑う労働者。

上記に限らずまともな神経や感性では”発狂”しそうなことが山ほど有るのに・・日本では無風

違和感を違和感のままにせず、「慣れ」に転換することで、どんな悲劇もコメディに変えてしまう。これは世界が羨む国民性か、それとも人類史上最悪の自己欺瞞か。おそらく後者でしょう。

ゴッホが泣く理由

もしゴッホが現代の日本を見たら、彼はきっと泣くでしょう。自分の絵が「IKEAのカーテン」みたいに扱われていることに。そして、人々が炎を炎と思わず、渦を渦と思わず、太陽が二つある空を「明るくていい」と受け入れてしまう感性の貧困に。

芸術の力とは「不快さに直面させること」でした。けれど私たちは、不快さから逃げることを「美徳」にしてしまった。耐えることが強さだと錯覚し、感じない事が賢さだと勘違いし、怒らないことを「大人の対応」と勘違いし続けてきた。その結果、国全体が「感性の壊死」を起こしている。

私は感じ!そして思うのです。

本当の幸福とは、炎の樹木を炎と感じ、渦巻く空に不安を抱き、太陽が二つ浮かぶ異常を「異常だ」と叫ぶことからしか生まれません。しかし、悪慣れ社会の日本人は、それを「風情」として楽しむ段階に入ってしまった。

――絶望的に笑える話です。

ゴッホが描いた世界の「奇妙さ」を奇妙と思えなくなったとき、人間はもう終わりに近い。けれど日本人は、そんな終わりの中で今日も嘘くさい匂いを巻き散らしながら「まあ綺麗ね」と微笑んでいるのです。

貴方はゴッホの絵と・・貴方の感性で真剣に向き合った時に・・何を感じますか?