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「学ぶ事=生きる事」

■未来が押し寄せる音が、聞こえていますか?
〜問題先送りが国民的伝統芸となった国の、静かな滅びの予感〜

本日は未来ある若者たちに、ほんの少しだけ時代の変化と、すぐそこにある「未来の崖っぷち」についてお話しする機会をいただきました。本当にありがたいことです。こういう機会があるから、まだ人間って捨てたもんじゃないと思えるのです。

さて、私が若者だった頃は「10年ひと昔」と言いました。でも時代はどんどん早送りになって、今じゃ「半年ひと昔」。2027〜2029年頃にAGI(汎用人工知能)が登場すれば、「3カ月ひと昔」になるでしょう。スマホのOSよりも人間の職業寿命の方が短い時代です。

ですがこの変化、日本では見えないふりをしている人が多い。むしろ「変化しない勇気」に拍手が送られるという不思議な国。それが我が祖国ニッポン。先進国のフリをした技術鎖国の島国。AIリテラシー世界最下位争い常連です。

たとえば今、自動車の常識が音を立てて崩れ始めています。自動車産業には約558万人が関わり、日本経済を支える大黒柱とされてきました。でもその柱が、静かに、確実に腐ってきているんです。

2025年6月、アメリカではテスラのロボタクシーが商用化開始で1〜2年も経過すればロボタクシーは普通の光景になっている事でしょう。中国では、スマホ並みのサイクルで進化するEVが、月産数十万台のペースで量産。しかも価格は日本の軽より安い。これはもう、革命というより“暴風”です。

でも、その頃の日本では「やっぱりHV(ハイブリッド)最高!」と昭和の亡霊のようなCMが流れ、東京モーターショーでは「地球にやさしい」と書かれた幕の下に、誰も買わない日本製の高級車が並ぶという光景が繰り返されています。来場者の本音?「いや、見るだけで結構です」。

その後も、日本は、とてつもなく貧しくなり“BEVシフト”どころか、“激安中古EV逆輸入社会”へ。ガソリン代が高すぎて払えない庶民が、こぞって中国製中古EVに手を出し、「ガソリン代1/2!整備費ゼロ!」に惹かれて、国産車を見限る時代がやってきます。

この流れに最も打撃を受けるのが、日本の「下請け地獄」構造です。EVは部品点数が3割しかない。しかもそれすら1枚の基板に集約されていく。排気系も油圧も不要、内燃機のノウハウもゴミ箱行き。結果、多重下請け構造の中で、生き残れる仕事が激減します。

2030年には、クルマを「買う」人が減りインフラ化され、クルマは「サービス化」されていきます。月額アプリで必要なときに呼ぶだけ。ディーラーはガラガラ、教習所は廃業、営業職はAIに置き換えられ、整備士の仕事は不要に。そして「事故8割減」により、保険会社と修理工場が地盤沈下。

2032年、政府の試算では約250万人が「もう存在しなくていい仕事」に。これは“失業”ではありません。“社会から削除された職業”です。どんなに頑張っても、再教育しても、「産業ごと消える」という現実に対しては、努力もやる気も無力です。

こうなる前に、何が守れたのか。技術?伝統?雇用?品質?――いいえ、守るべきだったのは、「変化を受け入れる勇気」だったのではないでしょうか。

けれど、この国では「前例を守る力」ばかりが重宝され、「異端者」には冷笑が飛び交う。変化を口にすれば「空気読めよ」と言われ、危機を叫べば「不安を煽るな」と袋叩き。もはや“問題先送り”が国家的レガシー。もはや“悪慣れ”が国民的美徳。

そんな日本が、変わらなければいけないときが、すでに来ています。もう、「いつか変えなきゃ」では遅いのです。10年後、あなたの仕事はまだありますか?それとも、「社会から存在を忘れられた職業」になっていませんか?

未来は、何度でも問いかけています。「あなたたちは、本当に変わる気があるのか?」と。変わる勇気を起こさせてくれるのは・・「真なる学び」・・を深める事でしか生まれては来ません。時代を先取りして「学ぶ事=生きる事」は不変で有り普遍の価値、原理原則そのものです。

本日、レクチャーさせて頂いた若者(貴方)が真剣に毎日、毎日、継続的に学び続ける事を祈るばかりです。