盛者必衰(じょうしゃひっすい) → 今は盛んなものでも、やがて必ず衰えるという人生の無常
『盛者必衰の理(ことわり)—グーグルとAIの物語』⇒天下のグーグルさえ創業27年でピークアウト
かつて、世界を掌握した巨人がいた。その名は「グーグル」。検索エンジンという魔法の箱を抱え、世の中のあらゆる情報を人々の指先に届けていた。ピーク時の世界シェアは93.1%。もはや神の領域かと思える独占状態だった。しかし、時の流れは無情である。2025年にはそのシェアも89.7%にまで落ち込み、今もなお、少しずつその光を失いつつある。
もちろん、今も検索すれば何でも答えてくれる。だが、人々は次第に気づき始めたのだ。「質問するならAIのほうが早くない?」と。研究機関によれば、2026年には検索シェアの25%がAIに移行するらしい。気づけば、私たちはグーグルに聞くのではなく、AIに話しかけている未来が見えてきた。
グーグルは広告で莫大な利益を上げてきた。検索結果に巧妙に忍ばせた広告たち、リコメンド機能、パーソナライズ検索…まるで見透かされたかのような精度で、欲しいものを目の前に並べてくる。「欲しかったのはこれでしょう?」と。もちろん、ほぼ正解だ。だが、問題はそこから先だ。
彼らは新しいサービスや革新的なコンテンツを生み出すことができなかった。手を伸ばすたびに失敗を重ね、気づけばライバルたちは遥か先を走っている。特にAI分野では、オープンAIの進化に後れを取り、自慢の“ジェミニ”も日の目を見ていない。まさに『平家物語』の一節「盛者必衰の理」を体現しているかのようだ。
では、次の覇権を握るのは誰か?—中国である。
上海で開催された「AWE2025」。そこでは中国企業「ディープシーク」が発表したスマート家電が話題をさらった。会話ができるエアコン、鮮度を判断する冷蔵庫、服の種類を見分けて洗い分ける洗濯機…。まるで家電が執事か何かのように、生活をサポートしてくれるのだ。
我が家でもすでに家電は話しかけてくれる!しかし、それはプログラムされた時系列の定められたケースごとの定型句である。これからの家電は、人と同じように考えた上で、話しかける相手を理解して、最善の話を話しかけてくれるのである。当然、住人が気付かない最適の提案もしてくれるのである。
例としては、午後3時頃に冷蔵庫の前を通ったら、冷蔵庫が以下の様に話しかけてくれる、「庫内には今、賞味期限切れ間近の食品が3点あります、これで可能な夕食のメニューの一押しは、●●●です。二番目は◆◆◆です。どうしますか?・・ちなみにカロリーは▼▼▼ですね!」・・的に!
Hisenseの幹部である葛如洪氏は「10年以内(もっと早いと思う)に中国の家電の多くはディープシーク技術を搭載する」と断言した。日本企業が「従来の価値」を進化しないまま延々と売りにしている間に、中国は家電を“生活のコンシェルジュ”へと変貌させているのだ。
当然、住宅のあらゆるところにもAIは浸潤してくるだろう!テスラのセントリーモードの遥か先に行き外部のAIカメラで不審者を見分け防犯告知、犯罪事前予知も出来るであろう。もちろん、トイレでの排泄物分析で健康状態の変化や腸内の健康状態も把握可能となり、ガンの予知等の問題提起もしてくれる様になるだろう。
もちろん、ここで終わりではない。AIは次なるステージへと突き進んでいる。AI⇒AGI(2027〜2030)⇒ASI(2031〜2035)という進化の道筋だ。AIが家電に組み込まれ、生活の隅々まで最適化される未来が現実味を帯びてきた。
一方、日本では「日本製は安心・安全」のスローガンを掲げているものの、その裏で基礎技術を持つ中堅企業が次々と中国資本に飲み込まれている。金型のオギハラ株式会社やデノンのような高度な技術で名だたる企業も例外ではない。しかし、驚くことにこの動きを報じるメディアは少ない。まるで見て見ぬふりをしているかのようだ。
気づけば、未来の日本人の半数以上が中国企業で働き、日々の生活を送っている光景が頭をよぎる。経済マーケットは勿論の事、労働市場までもが支配される未来。それを選んだのは他でもない、我々自身だ。
「愚かなリーダーを選んだのは、愚かな国民である」とは、誰の言葉だったろうか。気づけば、検索エンジンでその言葉を探している自分がいる。もちろん、まだグーグルでだ!。Fuu〜〜〜