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中国でバカ売れの中国製高級車は、もうベンツと同じ値段!

安さの呪縛と中国EVの台頭・・・数字から読み解く未来!

「安いは正義」。これ、日本が長年信じてきた生存戦略です。でも、その「安さ」の神様が、今ちょっと厳しい顔をしているようです。というのも、もっと“安くて良い”を掲げる中国の新興EVブランドが、世界市場をガリガリと削り始めているんですね。

◆ 価格競争の行き着く先

🚗 中国での主要ブランド別販売データ(2025年3月・価格円換算付き)
No. 国 ブランド 平均価格(元) 円換算価格(約)2025年3月の販売台数 前年同月比(YoY)
1🇩🇪 ドイツ Mercedes 388,000 約7,760,000円 51,678 -12.4%
2🇩🇪 ドイツ BMW 320,000 約6,400,000円 51,485 -12.5%
3🇩🇪 ドイツ Audi   270,000    約5,400,000円  48,841      -10.0%
4🇨🇳 中国  Li Auto  301,000    約6,020,000円  36,312      +11.0%
5🇨🇳 中国  Xiaomi  267,000    約5,340,000円  29,191      ―(比較不可)
6🇯🇵 日本   Lexus   301,000   約6,020,000円  16,700     +7.1%
7🇨🇳 中国  Zeekr   252,000    約5,040,000円  15,015        +26.4%
8🇨🇳 中国  AITO   337,000    約6,740,000円  12,894      -59.8%
9🇨🇳 中国  Denza   363,000    約7,260,000円  12,009      +49.9%
10🇸🇪 スウェーデンVolvo 300,000   約6,000,000円  11,636      -5.8%
11🇨🇳 中国  NIO    298,000    約5,960,000円  10,511      -13.0%
12🇨🇳 中国  Fang Cheng Bao302,000  約6,040,000円  7,157       +104.7%

かつて、世界の自動車市場を席巻していたのはドイツ勢でした。ベンツ、BMW、アウディの三銃士は、ステータスと性能の象徴。しかし今、その鉄壁のイメージに亀裂が入っています。中国市場では、ベンツが最大▼400〜500万円引き、アウディも▼400〜800万円引きという大盤振る舞い。それでも「いや、結構です…」とスルーされる有様です。

一方、中国の新興ブランドはどうでしょう。Li Auto、Xiaomi、Zeekr、そしてBYD。500万〜600万円台の価格設定で、ドイツブランドの約1/2以下の価格で性能も遜色なし。正直、「この値段でこのクオリティ!?」と思うレベルです。中国の富裕層は▼300万円以上値引きしてもポルシェからBYDやHuaweiの高級車に乗り換え、欧州車は値引きしても売れずに在庫の山。あの最高ブランドのポルシェが販売台数激減▼-42%となっています。「値引きすれば売れる」という幻想は、どうやら過去のもののようです。

◆ 世界の価格と日本の現実

驚くべきは新車の平均価格です。アメリカでは約730万円、ドイツでも660万円、それに対し日本の普通車の平均価格はわずか400万円。さらに軽自動車に至っては150万円程度です。中国製のプレミアムブランド車の価格はすでに欧州車と同等になっていますし中国 Denza +49.9%の伸びは脅威ですね。

日本車の「安いこと」は消費者に優しい一方で、「安いこと=付加価値が付けられない=能力が無い」は、国際的な競争力を落とす刃にもなります。実際、「日本は先進国最貧国」と揶揄されることも増えました。

◆ 安さの誘惑とその代償

インバウンド観光も同じです。円安が進む前は「日本は高い」と敬遠されていた外国人旅行者が、今では「安いから行こう!」と大行列を作る始末です。ラーメン屋も観光地も人で溢れ、ホテル代は高騰。「観光公害」なんて新しい言葉まで生まれました。安さが呼んだブーム、しかしそれが本当に誇れるものなのか、少し考えるべき時かもしれません。

◆ 中国EVの台頭と日本の未来

そして来るAI時代、中国製EVはハードだけではなくソフト面でも進化しています。自動運転の性能は年々向上し、コストパフォーマンスも申し分なし。ディープシークなどのオープンソースAIを活用し、もはや“走るスマートフォン”のような存在です。日本の自動車業界が「安さ」を武器にしている間に、中国は「安くて良い」を実現してしまったのです。

トヨタが世界販売1位を守れているのも、「安くて壊れにくいから」世界中の中間層や貧困層に売れているからに過ぎません。でも、安さだけが武器の戦いは、もっと安くて性能も良いライバルが現れた瞬間に終わります。

日本の未来はどうでしょう?安さの呪縛から抜け出し、新たな価値を生み出せるか。中国EVの台頭は、その問いを私たちに突きつけています。""