「持つ幸せの幻想」から「持たない自由」へとギアチェンジ
「足るを知る」心が、行き過ぎの、壮大な無駄にブレーキをかけてくれますよ!。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」と申しますが、我が家ではこの教訓を日々の暮らしで大事にしています。要するに「やりすぎんなよ」という話。これは特に、クルマ社会や現代の商業主義を眺めるとき、胸に手を当てたくなるフレーズです。
現代の経済社会に生きる我々は、どうやら2種類に分類されるようです。
@ 仕掛ける側(搾取する人)
A 仕掛けられる側(搾取される人)
え? 中間はないのかって? そんなの、幻想ですよ。中間にいると思ってる人は、たいてい気づかぬうちにどこかで“仕掛けられて”ます。
商業主義が暴走した現代社会では、「幸せになるためにモノを買う」のではなく、「買わされることで不幸が増える」という、本末転倒な世界に突入しています。これはもう、幸せを探す旅に出たら、間違ってブラック企業に就職しちゃったレベルのズレです。
ウルグアイの元大統領ホセ・ムヒカ氏の言葉を、私はときどき噛みしめます。
「私たちは経済発展のために生まれてきたんじゃない。幸せになるために生まれてきたんだ」
「貧しいとは、持っていない人ではなく、いくらあっても満足できない人のことだ」
……うーん、耳が痛い。でも真理ですよね。
仏教にも「中庸を旨とすべし」とありますが、最近は“バランス感覚”なんて言葉も死語になりつつある気がします。現代人は「足るを知る」どころか「足りないと不安になる」スイッチが常時オン。しかもそのスイッチ、CMやSNSが勝手に押してきます。
さて、そんな“現代病”がよく出るのがクルマです。今のクルマは、技術的には15年なんて余裕で持ちこたえられるはず。でも現実はどうでしょう。
【クルマを買い替える理由・ベスト5】
「古くなった気がしたから」48.2%
「車検や保証が切れそうだったから」27.9%
「燃費が悪くなったから」10.7%
「メンテ代が高くなったから」10.3%
「特に理由はないけど、なんとなく」8.6%
……理由1と5を合わせると、なんと過半数が“気分”です。もはや「車検」ではなく「メンタル検査」が必要な時代かもしれません。
【乗り続ける年数】
〜5年:44.1%
〜10年まで:61.3%
14年以上乗る人:8.5%
【走行距離】
〜5万km:36%
〜10万kmまで:57.1%
16万km以上走る人:9.4%
えっ、そんなに早く手放すの? アメリカじゃ25〜30万kmは当たり前って言うのに、日本ではまだ“クルマは5年・5万キロが節目”という“神話””思い込み””飽き心””見栄心”が生き残っているようです。
でもこれ、実は「神話」じゃなくて「仕掛け」です。メーカーが意図的に老朽化しやすい部品を仕込んでいるのは有名な話。つまり、壊れるんじゃなくて“壊れるようにしてある”んですね。飽きるんじゃなく飽きるように仕掛けられているのです。
このからくりを見破って、事前にその部品を交換すれば──なんと30万kmでもへっちゃらなクルマは、今どきザラにあるのです。するとどうなるか?
はい、見事に20万km以上の「無駄」が発生します。考え見てください!日本で年間300万台のクルマが膨大なエネルギーを使い必要以上に作られて、同じく年間300万台が溶鉱炉等で溶かされる事に対するエネルギー量を考えたら途方もない無駄ですね!世界ではこの20倍が無駄に地球を沸騰化させています。
これはもう、“地球沸騰化”に直結する贅沢なゴミの量。もはや「クルマ社会」ではなく「クルマ地獄」と言ってもいいレベルです。
しかも最近では、バッテリー車(BEV)も30万km走行に耐えるレベルに進化しています。つまり、シェアして使えば1台で3台分働けるのに、なぜそれをしない? シンプルです。みんな“所有”が好きだから。あと、業界が嫌がるから。
……そろそろ我々は「持つ幸せ」から「持たない自由」へとギアチェンジする時期なのでは。
ちなみに、我が家はクルマにめったに乗りません。1年間で走る距離はたったの1000km未満。私自身の運転は年に300kmあるかないか。もはや「カーオーナー」というより「車検オタク」に近い存在かもしれません。若かりし頃のクルマ大好き人間のノスタルジーを満たす「オブジェ」と我が家ではなっています。
こうなると、日本でも「ロボタクシー」や「MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)」の導入が急務です。クルマ社会をこのまま続ければ、子どもたちが“地球”ではなく“オーブン”で育つ未来が来るかもしれません。マジで・・貴方の子や孫は生きられない可能性が有るのです。
この夏の熱中症、大型台風、大豪雨――いずれも、未来からの警告です。
……ふぅ。では今日はこの辺で。
その買い物・・本当に今必要?!その自問自答とともに、「本当に必要なもの」を静かに考えてみるのも、悪くないものです。