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AI時代、日本大衰退時代の生き延び方は・・

先日、動画配信サービスのU-NEXTで、映画『リボルバー・リリー』を観ました。主演は綾瀬はるかさん。私は彼女のことが、昔からなんとなく好きなんです。どこか真面目で、まっすぐ努力してきた人だなぁ〜という印象があるから。他の子役上がりの若さとビジュアルのみで売る女優さんと比べてプロとして努力の跡や芯のある感じがして、軽く見せない誠実さを感じます。

でも今回の映画は正直、少し残念でした。原作の内容も、演出も、もうひとつピンと来なかった。せっかくの綾瀬はるかさんの魅力が、うまく活かされていないなあと感じたんです。ただ、作中に出てくる昭和初期の日本軍の愚かさについては、きちんと描かれていたと思います。

日本映画の劣化も心配ですが、最近の日本の社会や経済にも同じような“もったいなさ”を感じることが増えています。ものづくりの国として世界に誇ってきた日本ですが、造船、電機、半導体といった分野では、急速に競争力を失ってしまいました。そして今、その中でも「最後の砦」と言われる自動車産業にまで、暗雲が立ちこめてきています。

一方で、中国企業が着実に力をつけてきている現実があります。かつては評価の低かった「中国株=中国産業」ですが、2025年に入ってからその勢いは増しており、米国の巨大テック企業「マグニフィセント・セブン(M7)」よりも、成長率で大きく上回る結果を見せています。

以下は、2024年末と2025年3月14日を比較した株式時価総額の変動です。

【アメリカ:マグニフィセント・セブン】・・今年に入り大幅に下落中
         予想PER 時価総額
テスラ      :89倍、114兆円 → ▲44%
アマゾン     :31倍、304兆円 → ▲16%
アップル     :29倍、465兆円 → ▲22%
マイクロソフト  :29倍、416兆円 → ▲16%
エヌビディア   :26倍、417兆円 → ▲19%
メタ(旧Facebook):23倍、221兆円 → ▲5%
アルファベット(Google):18倍、295兆円 → ▲19%

そしてこちらが、中国の主力ハイテク企業「セブン・タイタンズ」のデータです。
【中国:セブン・タイタンズ】
           PER    時価総額
SMIC(半導体)   :57倍、 9兆円 → +20%・中国の上海に本社半導体ファウンドリ企業
シャオミ      :49倍、25兆円 → +44%
BYD(電気自動車)  :25倍、21兆円 → +29%
テンセント     :20倍、89兆円 → +14%
アリババ      :15倍、48兆円 → +50%
網易(ネットイース):14倍、10兆円 → +9%・オンラインサービスのテクノロジー会社
京東(JDドットコム): 8倍、10兆円 → +9%・小売業No.1の大手EC&インフラカンパニー

その他にも非上場の​ファーウェイ(Huawei)(従業員207,000人)も存在します、2024年には、年間売上高が8600億元(約1182億7000万ドル・17.6兆円)を超え、前年比22%の成長

すでに、テンセントやアリババといった企業は、日本最大手のトヨタ自動車を超える時価総額となっており、今後はシャオミやBYDもそれに続くと言われています。

一方、日本企業の現状はというと、こちらが時価総額トップ7の企業です(2024年末と2025年3月17日を比較)。

【日本:ジャパン・セブン】
                  PER  時価総額
トヨタ自動車           : 8倍、49.69兆円 → 43.77兆円(▲)AI最遅で暗雲
三菱UFJフィナンシャル・G     :****、22.28兆円 → 24.49兆円(+)AIで衰退確実産業
ソニーグループ          :20倍、20.72兆円 → 22.15兆円(+)
リクルートHD           :30倍、18.39兆円 → 13.73兆円(▲)
日立製作所            :28倍、18.25兆円 → 17.21兆円(▲)
ファーストリテイリング(ユニクロ):36倍、17.13兆円 → 14.63兆円(▲)
キーエンス            :****、15.72兆円 → 14.96兆円(▲)

米国・中国・日本のトップ企業7社を比較していみると・・日本のド衰退が容易に判別可能ですね
アメリカのM7合計時価総額は・・2,232兆円、
中国のセブン・タイタンズは・・・211兆円、
日本のトップ7は・・・・・・・・ 162兆円。

さらに圧倒的な数字の差以上に、この数字から見えてくるのは、単なる金額の差だけではありません。企業の中身やビジネスモデルにも、大きな違いがあります。

中国やアメリカでは、AIや電気自動車、ロボットなど、未来に向けた新しい産業=“ニューエコノミー”の企業が次々と台頭しています。それに対して日本は、依然として旧来型の“オールドエコノミー”が中心。しかも、中国市場ではトヨタでさえ、現地企業製品をトヨタが丸パクリした商品でしか価格競争(それでも中国競合より2〜3割高い)に参入出来ずに、苦戦を強いられています。

変化を嫌い、新しいテクノロジーへの対応が遅い日本企業。そして、AIやソフト開発の人材が決定的に不足している現実。それに比べて、米国も中国も、次々と未来型の企業が登場しており、この差は今後ますます広がっていくでしょう。

2025年3月14日時点で、中国のセブン・タイタンズの時価総額は211兆円。2024年末と比べて25%も増えました。一方、アメリカのM7は同期間に19%の減少。悲しいことに、日本のジャパン・セブンには、AIや次世代技術で世界的に注目される企業は見当たりません。

中国は今、国家を挙げてAI、BEV(バッテリー電気自動車)、ヒューマノイドロボットへの投資を強力に進めています。その背景には、不動産バブル崩壊による経済低迷からの脱出という狙いもありますが、「ディープシーク」と呼ばれるAI新技術(AI蒸留)の影響で、中国株の評価が一気に見直されてきているのです。

一方で、日本の政治家の中には、AIについて「それって何?」というような認識しか持っていない人も多く、国としての方向性や投資姿勢にも大きなギャップを感じます。これが、今の日本社会が直面している厳しい現実です。

でも、だからといって絶望する必要はありません。日本人を卒業して地球人になるのです。その為にむしろ、今こそ「真の学び」が必要なのだと思います。見慣れた常識を疑い、世の中の動きに敏感になり、自分で調べ、考え、確かな情報とデータをもとに判断する力。それこそが、これからの不確かな時代を生き抜くために必要な「知恵」であり、私たち一人ひとりのAI時代に価値を持ち続ける「人間的な価値」につながるのではないでしょうか。

常識思考からの脱却が重要「なんだこれ?」と感じることを、あえて避けずに深く掘り下げる。その過程でこそ、自分の世界が広がり、社会の変化にも対応できる力が養われるはずです。たとえこれから大きな不況が来たとしても、生き延びるためのヒントは、そこにあるのだと思います。

貴方はAI時代(普通の人の不要=価値を持たない時代)をどう生き延びますか???