偶然の超幸運は・・何度も起きる事は100%無い
日本の戦後から昭和後期への成長は偶然の幸運⇒日本人の優秀さや日本人の努力の成果ではない。ここを衰退し始めて30年余が経つのに未だに日本人は幻想から覚めていない。
1945年敗戦後のハイパーインフレ終了後(1950〜)の日本には、日本経済はまったくのゼロからスタート
卸売物価は1935年を100とすると、1945年8月の敗戦時には350、1949年には2万800へ高騰している(日本銀行による)。まさにハイパーインフレーションである。
本来なら日本も外国から巨額の借入れを行い、法外に高い金利を支払いつつ、外国資本に金融を左右されるという不安定な状況で経済を再生させる必要があった、しかし朝鮮戦争に開戦により莫大な戦争特需が生まれそれを回避出来た。
敗戦後、日本経済はゼロからスタート
日本人の多くの人の持つ感覚は、日本の高度成長は、日本人の優秀さと血のにじむような努力がもたらした結果であるという価値観の存在⇒キチンとファクトを見るとその考えは間違い!
経済成長を実現した国の多くが、何らかの偶然が作用⇒日本の成長は偶然の幸運であることを自覚できないと、すべてに対して自信過剰になり、判断を誤る。それが偶然の幸運が無くなり放漫な日本人の、この30年の没落である。
高度成長のきっかけは朝鮮戦争で得た「大量のドル」⇒信用外貨の恩恵
1945年8月、日本政府はポツダム宣言を受諾し、太平洋戦争に敗北⇒日本が戦争に費やした費用(日中戦争含む)は、国家予算(日中戦争開戦時における一般会計)の約280倍。当時の経済力で世界最大の資源工業国である米国と全面戦争するのは到底、不可能⇒戦前の東条英機自ら発案の総力戦研究所、日本のエリート30代37名は全員一致では開戦前に「完全敗戦」を予測した「総力戦研究所」の存在⇒予測通り寸分たがわず敗戦
国内の消費者物価指数は最終的に200倍以上に高騰し、預金の価値はほぼゼロ
政府は銀行預金の封鎖を行い、強制的に新円の切り換えを実施し、国民は価値が失われていく自身の銀行預金をただ眺めるしかなく、大半の国民がほぼすべての資産を失った。戦費調達によって積み上げられた巨額の財政赤字は、全国民から銀行預金を没収。
終戦時、エネルギー不足などから国内の生産設備はほとんど不稼働、設備の多くは戦災を免れており、約75%が残存⇒空襲で焼失したのは約25%。
通常、何もない状態の新興国が、生産を開始するためには、海外から多額の借金をしなければなりません。信用が低い国には、資金の貸し手は高い金利を要求、利払いだけでも大きな負担不可避。
借金に頼ることなく外貨を獲得した朝鮮戦争特需⇒モノ作りを始めるためには、まずは外貨を調達は不可欠⇒戦後は円の信認は皆無。
資金や資材の確保に際して外国資本に頼らない場合でも、そもそもお金が無いから、政府が国債を大量発行し、中央銀行がそれを引き受けることで資金を調達する必要が出てくる。
戦争は、最終的には勝利か敗北しかなく、戦争に敗れた国はすべてを失う。資本を消失させた国が背負うハンデキャップの大きさは想像を超えるレベルであり、場合によっては二度と復活できないほどの痛手を負う⇒終戦直後1945年の日本はまさにそのような状況。
偶然起きた朝鮮戦争特需では、1950年から1952年の3年間に10億ドルを上回る発注が日本企業に!。1ドル=360円、3年間で3600億円、1年あたりでは1200億円。朝鮮戦争前年の日本のGDPは3・5兆円程度、GDPの3・4%に相当する発注が米軍から一気に出された計算。
企業は増産に次ぐ増産、設備投資が爆発的に増加し、あらゆる業界が好景気。1951年の名目GDPは前年比で何とプラス38%となり、翌1952年はプラス12%、1953年はプラス15%。この数字は高度成長期の中国をはるかに上回る水準であり、特需の影響のすさまじさ。
ドルという貴重な外貨を大量に獲得⇒特需のほとんどは米軍からの発注ですから、支払いは基本的ドル、経済が破綻した国にとって外貨は超貴重⇒敗戦国の円は信用されていないので世界から原材料が買えない
ゼロから成長する国が必ず直面する外貨の確保という大問題が、朝鮮特需によって魔法のように解決し、日本はこの資金をベースに一気に高度成長の波に乗れた。
もし朝鮮戦争がこのタイミングで発生していなければ、そして中国・蒋介石が戦争賠償を放棄してくれて居なかったら日本の昭和の成長は難しかった可能性が大
日本人が優秀だったから昭和の奇跡的な成長1950〜1990年が出来た訳では無い。この事実をキチンと捉えていないと近未来100%来る日本の没落からの復活は容易なモノでは無い。
ウンのみの、成長自慢、アホがする・・・没落の国、日本国かな