”哀れ感”さえ感じるトヨトミの超高性能ICE車の発表!
■ 『AIという大河を前に、日本の自動車産業は舟もオールも持っていない』
「AIは後から参入しても追いつけばいい」。そんな希望を口にする人は、日本の自動車産業の会議室にはまだ多い。しかし残念ながら、AIは “追いつけばいい” という競技ではない。むしろ 「追いつけないことを前提に進化し続ける化け物」 に近い。だから、世界のAI最先端企業は社運をかけて、年間利益総額の何倍もの莫大なAI開発投資を必死にしている。
あのアップルでさえAI開発投資の額と労力が競合より少なくて、今!じり貧になるとの警告が出てしまって居る。多くの幹部の退任と今後のアップルに見切りを付けた高度人材の流失が始まって居る様だ!
■ 日本メーカー衰退は色濃く出始めた!
東南アジアの2割近くの市場があるタイで、日本勢9社の販売シェアは今年1〜10月に計東南アジアの2割近くの市場があるタイで、日本勢9社の販売シェアは今年1〜10月に計69.8%となり、前年同期より6.6ポイント低下した。2010年代は8割台後半から9割だったが、2023年に77.8%に急落。2025年の年間シェアは7割を下回る可能性がある。
約3年で9割から7割へ2割のシェア減少ですね、さらに今後、この減少割合は加速度を付けて増えていく事に成ります。
調査会社マークラインズによると、東南アジアに進出する日系自動車部品会社は2792社で、半分近くをタイが占める。東南アジアへの進出企業数は中国や北米より多く、販売力の高さを背景に強固なサプライチェーンを築いてきた。しかし、日本の大企業下請けのこれら日系下請け企業の先行きも危うい事に成りそうですね!。
■ AIは別次元にワープ、とくに2023年代後半から、AIは“人が書いたルールに従うプログラム”から離れ、巨大なデータと計算量を飲み込み続けることで、ある日突然“Emergent Ability(突発的能力)”を見せ始めた。まるで見知らぬ植物に水をやっていたら、翌朝、勝手に喋り出していたようなものだ。
そして、この「突然できるようになる能力」が厄介だ。先行者は指数関数で強くなり、或る時突然のエマージェントアビリティー越えをした先行企業には2度と追いつけない。後発者は永久に初速の遅れを取り戻せない。AIは劣後者には、その差が広がった場合には「sudden death」するというゲームをしている。
■日本の自動車メーカーは、AIの“スタートライン”にすら立てていない
@ ここで冷酷なリアリティを並べよう。優秀なAI人材がいない日本のAI研究者は絶対数が少ないうえ、待遇も設備も世界水準に全く届かず(1/10以下の待遇)、現場は常に「もう少しバジェット(予算等)を…」とつぶやいている。
A 大規模AIへの投資もない海外は数千億規模を「最初の一歩」として投じるが、日本は“社内稟議の迷宮”を抜ける前に1〜2年が経過する。最先端AI企業の3カ月ひと昔のスピード感には全く追いつけない!
B 大規模AIトレーニングセンターもない。NVIDIA HGX集積の巨大施設や、Google・Metaが持つ100万GPU級のトレーニング環境とは、次元が違う。比べること自体が難しい。
C AIを育てる「リアルビッグデータ」がない!自動運転はデータが命だが、日本は道路事情・規制・台数・地図整備のいずれもビッグデータ規模に達していない。“ないものは学習できない”。AIはとても正直だ。
この4つが欠けたままでは、世界の先頭を走るAI企業に追いつく確率は、限りなく「0%」に近い。「努力すれば奇跡が起きる」タイプの物語は、AIには通用しない。
■日本人ダケは、それでも「なんとかなる」と思い込んでしまう理由
日本の自動車産業は長く10年前迄は“ものづくりの勝者”であり続けた。ハイブリッド車を磨き、品質を積み上げれば勝てた時代があったが既に世界の最先端企業にはモノ作りでも日本企業は全く勝つ事は不可能な状態である。
しかしAIの世界では、こうした努力は残念ながら“別ゲー”だ。たとえるなら”最高品質のそろばんで、量子コンピュータと勝負を挑む”ようなもの。そろばんの玉をどれだけ磨いても、結果は変わらない。
■問題は「衰退」ではなく「産業の消失」
EVシフトが遅れた時点で苦しかったが、AI化の遅れはさらに深い影を落としている。なぜなら、AI自動運転の世界では次のような構造になるからだ。
・覇権は「AIを持つ企業」に集中する
・車はAIを乗せるための“入れ物”になる
・付加価値の9割はAIソフトウェアが奪う
つまり、ソフトウェアが主役になる時代に“ソフトが弱い”日本が残れるポジションは、極めて少ない。かつて半導体が国産から消えたように、自動車産業も静かに縮んでいく可能性がある。
「気づいたら主要サプライチェーンが海外製」そんな事は未来では無く現実として中国社会では普通になって居る。
■AI-BEV・AI(E2E型)自動運転化が遅れると云う事は=AIヒューマノイド開発でも遅れると云う事と同じである。この当たり前の事さえ、日本の大企業経営者は理解不能であり、政治屋なんて論外のアホである。
2026年より発売予定の 1X Neo vs Figure 03 vs Tesla OPTIMUS Gen 3 や中国のUnitree G1〜G3、Xpengの女性ロボット等々のヒューマノイドの性能は爆上がりする事になる。もうヒューマノイド開発で一番難しい指の動きも人間並みに成ろうとしている。すでに一部では工場等での運用が始まって居る。以下参照サイト
https://www.youtube.com/shorts/jTZFWYNAp4k?feature=share
https://www.youtube.com/shorts/O3Eq2KCXbuA?feature=share
すでに以前のブログで紹介済みの上記の参照サイトのヒューマノイドは、すでに多くの欧州のBMW等や中国メーカーでは、リアル工場で労働を開始している。ヒユ―マノイドの販売価格は、現在1体約25万円の激安モデルから8000万円のオーダーモデル迄多様なモノが販売されている。
そして2027〜2028年頃には、このヒューマノイドの性能はさらに滑らかに人間そっくりとなり、知能は、あらゆる人類全員の英知並みとなるのである。さらに2030〜2035年頃には・・人類の誰も勝つ事が出来ない知能とスキルを獲得する未来も色濃く予測されている。価格も1体、2万ドル〜3万ドルになると予測されている。そして、自律的にAIヒューマノイドがAIヒューマノイドを生産できる様になる。これは、確実な近未来です。
当然、優秀でコスト的に遥かに安いヒューマノイドが普通の人々(50〜90%)の仕事を奪う事になる。
■では、日本はどうすればいいのか?
救いの手は、まだゼロではない。ただし、それは「AI先頭集団に追いつく」ことではない。追いつくのは不可能─これ(負け)は前提として受け入れたほうがいい。
代わりに重要なのは次の3つだ。
AIを“自前主義”でやろうとしないこと(無理)データも人材も投資額も不足しているで、GAFA級のAIを日本の企業が自社で開発するのは不可能。
AI企業との提携・共創を最速で進めること船がないなら、他社の船に乗せてもらうしかない。
優れたAIの上で動く“日本らしい価値”に特化することたとえば安全設計、シニア向けUI、地域の移動サービス連携など。「AI部分で勝てないなら、AIが支える周辺領域でのコバンザメ戦略である」という発想だ。当然、痛みと貧しさは日本人は覚悟しなければコバンザメにも成れない。
■今から出来る事とは?
AIは“技術の波”ではなく、人類最後の発明(大変化)“文明の地殻変動”だ。その変動の中心にいるのは、巨大データと巨大計算力を持つ企業だ。そして日本の自動車産業は、残念ながらそのどれも持っていない。AIという大河の“流れそのもの”は変えられないが、その川辺でどう生きるかは、耐力の残って居る今なら、まだ選べる。
日本は凄い!マルチプッツンウェ〜なんて後1〜2年も言い続けたら、コバンザメ化出来るチャンスも逃す事になるだろう。
追いつけない戦いを続けるのではなく、追いつけないことを前提にした“新しい生き方”を選ぶ時期に来ているのですね!!!。