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SNS依存が人間の脳を破壊する!

「日本人よ、今日もまたスマホに振り回されながらフェイクを信じますか?」ネットの正確性の現実が下記となって居ます。本当にエビデンスベースで正確なモノは極少と云えるのです。

◆「少し吟味すれば信頼できる可能性がある情報」:全体の30〜50%前後→読者の捉え方で誤情報となり得る割合。
◆「かなり慎重に検証が必要」あるいは「誤情報の可能性が高い」もの:40〜60%前後→明らかに誤情報の可能性が高い割合。

気づけば、私たちの日常はSNSなしでは語れなくなってしまいました。朝起きてまずスマホ、夜眠る直前までスマホ。もはや“相棒”というより“生命維持装置”のようです。もし江戸時代の侍が現代にワープしてきたら、「拙者、情報の真偽よりまず、その呪いの小箱を捨てるべきと存ずる」と言うかもしれません。私たちは笑えませんが。

そんな私たちがいつの間にか抱え込んだもの――それが、誤情報という現代の厄介者です。しかも、この厄介者、どうも日本社会と妙に“相性がいい”のです。悪いことほど慣れてしまう国民性と言うべきか、先送りと忖度の国の宿痾(しゅくあ・長い間治らない病気)と言うべきか。

■収益モデルの“魔の方程式”

サイト収益化の主要モデル
1. 広告型
サイトに広告を掲載し、その広告費から収益を得るモデルです。アクセス数やPV数が多いサイトほど収益性が高まります。

2. 掲載課金型
企業や店舗がサイトに情報を掲載する際に、掲載料を徴収するモデルです。安定した収益が見込めますが、魅力的なコンテンツを提供し続ける必要があります。

3. 成功報酬型
サイトを通じて発生した成果(例:商品購入、資料請求)に応じて、手数料を受け取るモデルです。成果が出なければ収益にならないため、集客力が重要です。

4. サブスクリプション型
月額や年額の料金を徴収し、特定のサービスやコンテンツを提供するモデルです。Netflixなどがこのモデルの成功例です。

5. フリーミアム型
基本的なサービスは無料で提供し、より高度な機能や追加サービスを有料で提供するモデルです。YouTubeなどがこのモデルを採用しています。

SNSの誤情報があふれる理由は、じつはとてもシンプルでして。
PVが増えれば儲かる。
そして、刺激の強い話ほどクリックされる。
この二つが掛け算されると、“真実”より“刺激”の方が価値の高い世界が出来上がります。

本来、ビジネスモデルとは企業の知恵の結晶であるはずですが、SNSの収益モデルはどこか「子どものお小遣い稼ぎ」に似ています。叩けば音がするオモチャの方が楽しい、というあの感覚。だからこそ、怖い話、怒りを煽る話、驚く話――つまり脳を揺さぶる情報ほど優先的に表示され、誤情報が肥料たっぷりで育ってしまうのです。

■人間心理は、実に都合よく“狙われて”いる

そして、恐ろしいことに、SNSは人間の弱点を完璧に知っています。

SNSやネット空間に誤情報があふれてしまう背景には、「発信の構造的な歪み」と「人間の心理的な脆弱性」という二つの側面が絡み合っている。まず前者から説明しますね。

第一に、SNSは“拡散速度の早さ”と“誰でも発信できる気軽さ”が極端に大きいメディアである。
学術研究では、SNS上のデマやフェイクニュースは、正確な情報より約6倍拡散しやすいという分析がある。理由はシンプルで、刺激的・感情的な情報ほど共有されやすいという人間の行動特性に依存している。真実かどうかは二の次で、「驚き」「怒り」「恐怖」のような強い感情を刺激するものが、アルゴリズムによって優先的に表示される。これにより、質の低い情報が雪だるま式に増幅される。

第二に、SNSは“参照コスト(検証の手間)の高さ”を構造的に抱えている。
テレビ・新聞であれば一定の編集過程や責任主体があるが、SNSはチェック機能が極端に弱い。ユーザーは瞬間的に情報を受け取り、十分な検証をする時間的余裕を持ちにくい(脳力が疲弊した日本人には、そもそもその事が出来ない)。そのため、誤情報が“事実らしく”見えてしまう。

さらに、SNS特有のミクロなコミュニティやフォロワーネットワークは、信頼できる編集者ではなく「身近な誰か」を通して情報を流してくるため、「知り合いから回ってきた情報=信頼できる」という錯覚を生みやすい。そして4人に1人が真偽不明の刺激情報を、その影響が及ぼす結果など考えずに拡散する。

第三に、アルゴリズムによる“エコーチェンバー(反響室)”が誤情報を固定化する。
多くのQ1論文で示されている通り、SNSはユーザーの嗜好に合わせて情報を最適化するため、似た意見ばかりが集まり、異論やファクトチェックが排除されやすい。この環境では、誤情報であっても反証に触れにくくなるため、一度信じてしまうと訂正しづらい。

「人間の心理的な脆弱性」。では「なぜ人は誤情報を信じてしまうのか」ここにはいくつかの心理的メカニズムがある。

第一に、“認知の省エネ(認知的吝嗇家・りんしょくか=ケチな人)”としての傾向がある。
人間の脳は常に大量の情報を処理している。正確な理解のためには思考のエネルギーを使うが、日常的にはその手間を避け、表面的な印象や他者の反応に依存して判断しがちである。SNSの短文、画像、刺激的な見出しはこの省エネ思考にぴったり合致し、内容を深く検討せず信じやすい状況をつくる。

第二に、“確証バイアス”が働く。
人間は自分が元々信じている意見に合致する情報を好み、反対意見を無意識に遠ざける傾向がある。SNSのエコーチェンバーはこの傾向を強化し、「やっぱりそうだったのか」という感情を生み、誤情報でも強く受け入れてしまう。

第三に、“感情優位の判断”がある。
Q1論文でも繰り返し指摘されるように、人は論理より感情で先に動く。とくに「怒り」「恐怖」を喚起する情報は、真偽よりも反応を優先させてしまう。パンデミック時や災害時のデマが急速に広がるのはこのためである。

第四に、“社会的同調”の力が強く働く。
大量の「いいね」やリツイートは心理的に“多数派の証拠”のように見える。内容を理解していなくても、「みんなが賛成しているなら正しいのだろう」と思ってしまう。これは社会心理学で“社会的証明”と呼ばれるメカニズムであり、SNSでは可視化が極端に強調されるため、効果が一層大きくなる。

まとめると、SNS側の構造的問題(拡散・アルゴリズム・検証不足)と、人間の心理特性(省エネ思考・確証バイアス・感情反応・同調性)が重なることで、誤情報が増え、人がそれを信じてしまうという現象が生まれている。
言い換えれば、誤情報は「デジタル技術の特性」と「人間の本能」が噛み合って初めて成立する問題であり、どちらか片方だけの問題ではない。

私たちは本来“認知の省エネ”が大好きです。考えるのは疲れますから。ならば、短い動画、煽りタイトル、断定的な物言い――これだけで信じてしまうのも当然です。

さらに「自分が信じたい情報だけ信じる」という確証バイアス。そして、短文が殆どで根拠も示されていないので読者が自分の価値観を肯定する為に、この短文を都合よく曲解して、自分が心地よくなる様な妄想ではらましてしまう。これがSNSのアルゴリズムと合わさると、“自分の世界が正しい”という幻想が完成します。

そして決め手は、全く見ず知らずの他人でも「みんながいいねしてるから安心」という同調性です。この”みんな”も仕掛ける人間が”金で集めたみんな”の場合が殆どです。かつては“赤信号みんなで渡れば怖くない”でしたが、今や“フェイク情報もみんなで信じれば怖くない”。いや、本当はとても怖いのに、です。

■日本社会の“悪慣れ”という抜け出せない泥沼→ディベートで鍛えられて居ない日本人!

ここに、日本特有の問題が加わります。

・私たちは“間違いを正す文化”より、“波風立てずに済ませる文化”を優先しがちです。
・間違った情報を見ても、「まあいいか」と思う。
・不確かな噂を流す側も、「みんなやってるし」程度で済ませてしまう。
・この“悪慣れ”が積み重なると、もはや社会全体が誤情報の温室です。

本来、誤情報の怖さは火事のようなものです。火は小さなうちに消すべきなのに、日本ではなぜか「とりあえず静観」「そのうち鎮火する」「様子見」――こうした“先送りの美学”が発動します。
結果、火が大きくなり、最後には「誰の責任か」で揉める。気づけば、被害だけが増えるのです。

■では、どうすれば?

対策は意外にシンプルです。

・感情が大きく揺れたときほど一度スマホを置く
・タイトルだけで判断しない
・複数の信頼できる情報源を確認する→出来ればQ1、Q2論文を参照、又は信頼できるメンターに確認
・「みんなが言っている」を拠り所にしない
・古い情報を“今”の情報として扱わない→直ぐに出来るので古い情報は要注意!

これらは地味ですが、もっとも効果的です。日本社会の持つ“先送り癖”を断つための、ささやかな第一歩です。

私たちは、便利さと引き換えに“情報の主権”を失ってはいけません。誤情報に振り回されるほど、社会は弱くなります。そしてそれは、静かに、確実に、生活と民主主義の土台を削っていきます。

もし今のSNS依存文化を「まあ仕方ない」と流し続けるなら、その先に待っているのは“誤情報が人を支配する国”です。

どうか、スマホよりも、自分のエビデンスベースを深堀し自分で考え抜いた頭を信じてください。未来を守るのは、ひとりひとりの“少しの注意”なのです。

SNS依存は確実に”脳疲労”を起こし脳細胞が破壊され、思考力低下→感情の暴走・・が起きてしまうのが人間の脳特性なのですよ!だから、日本の若者には、84年前と全く同じで・・”パー”・・が圧倒的に多い現実が有ります。

貴方は大丈夫ですか?