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Tilly Norwood の様なヒューマノイドが現れても不思議では無い

悪慣れした日本人、AI時代を外野席で眺める愚かさ

私たち日本人は、どうやら「問題先送り」という国技において世界王者らしい。地球が「沸騰化」と呼ばれるほど危機的な気候変動に見舞われても、AI時代が確実に到来していても、「まあ、そのうち誰かが何とかしてくれるだろう」と扇風機を回しながら冷たい麦茶を飲む。気づけば温度計は40度を超えているのに、扇風機の風が温風になっていることさえ「慣れ」で済ませてしまう。

主要10社の自動車産業の研究開発投資(未来への種まき)はどうだろうか。テスラは売上の約5%、BYDは7%、シャオミでさえ6.6%を研究開発に投じている。NIOは19.8%、Xpengは15.8%、そしてファーウェイに至っては23.4%。もはや車ではなく「走るAI端末」を作ろうとしている。平均すれば7%前後、その多くがAI自動運転への投資である。

@テスラ(Tesla) 約 5.0%・・・売り上げに占める投資額比(基本多い程未来に強い!)
ABYD —      約 7.0%
Bシャオミ・Xiaomi約 6.6%
C吉利(Geely ) 約 4.6%
Dファーウェイ  約 23.4%
ENIO       約 19.8%
FXpeng(小鵬)— 約 15.8%
G理想・Li Auto  約 7.7%
Hフォルクスワーゲン約5.0%
I米GM -      約4.8%
※トヨタ      約2.8%

ところが、わが日本の自動車メーカー7社の平均は3.9%に過ぎない。最も高いホンダでさえ5.7%、そして世界一の車種数(約150車種!)を抱えるトヨタが最低の2.8%。この数字の持つ意味は、まるで「大相撲で老人横綱が稽古をさぼり、若くてピチピチの幕下力士が最新のトレーニングに励んでいる」ようなものだ。勝負の行方は火を見るより明らかだろう。

テスラはたった5車種、しかも売上の大半はわずか2車種から。メルセデスでさえ40車種前後。それに比べて150車種も抱え込むトヨタ。数を武器にしても、開発投資を薄めた結果「どれも似たような味の缶コーヒー」になるのではないか。さて、どちらが次の時代の商品を生み出せるだろうか?

さらに深刻なのは、AIという時代の本流を読み違えていることだ。AIで勝てなければ、それは即ち「負ける」ということだ。AI後進国となった日本企業は、投資額で勝ち組企業の半分以下。トヨタは2.8%、世界の勝ち組平均は7%。算数ができなくても、「これは大負けのスコアだ」と直感できるだろう。

しかも競争相手は自動車会社だけではない。ファーウェイやシャオミ、あるいはGoogleのような巨大テック企業が相手なのだ。もし彼らに敗北すれば、日本の自動車産業は「誇り高きメーカー」から「低価格で製造を押し付けられる下請け工場」へと降格するだろう。

今までの技術革新は業界内で留まる事が多かったがAI⇒AGI⇒ASIには業界の垣根は基本的に無い!そして新たなる新しき仕事も生まれる可能性はとてつもなく低い、新たな生まれるハズの分野もAIエージェントが先回りしてこなす事になる。全ての産業に於いて競争の基本のキはAI力となる。

こんなAI時代の時代感の基本のキを日本の多くの経営者も政治屋も官僚も知らない、又は甘く見過ぎている。その1例が・・以下のAI俳優の出現である。ハリウッドの映画界は大激震である。この大激震は全ての業界に確実に起きる事でもある!

AI-generated ‘actress’ Tilly Norwood

私は中国企業もテスラも好きでは無い!好きでは無い企業に、日本人として日本メーカー(すでに1本足)が負ける事が我慢ならないので何時も正しいデーターをブログで発信している。魚は頭から腐るのである。

そしてAI時代は、人間の労働が激減する時代でもある。製造の現場では数年後に8割減の人員でも成り立つといわれている。働く場を失った人々が「慣れ」で受け入れられるほど、この国はタフだろうか。いや、おそらく「慣れ」すぎて、働かないことさえ「仕方ない」で済ませるのかもしれない。

ここまで来ると、日本人の得意技「悪慣れ」が恐ろしくなる。
・地球が暑すぎても慣れる。
・給料が上がらなくても慣れる。
・物価が上がり日々生活が苦しくなっても慣れる。
・政治家が不祥事を繰り返しても慣れる。
・警察組織が不祥事だらけでも慣れる。
・企業が投資を怠っても慣れる。
・子供達の人生に未来は無いと解っていても、まぁ〜なんとかなる・・と慣れる
・日本はまもなく行き詰まると解っていても慣れる。

しかしAIと環境危機だけは「慣れる」ことが許されない。慣れた瞬間に取り返しのつかない差がつき、国そのものが没落するからだ。

第一原理思考で冷静に見れば、勝ち残る企業は誰かは明らかだ。蟻の目で細部を見、ミサゴの目で全体を俯瞰すれば、今の日本メーカーの立ち位置は容易に判別できる。だが残念ながら、日本の経営層は「蟻の目」で業界内の序列ばかり気にし、「ミサゴの目」で世界の潮流を見ることを怠っている。

結局のところ、この国の問題は産業に限らない。私たちが「まともなリーダーを選べない民族」であるという宿痾(しゅくあ)に帰結する。AI時代を無視し、地球沸騰化を無視し、先送りを続け、慣れに慣れて悪を許容し、やがて極悪さえも許容する。そんな国の未来を、子や孫に胸を張って手渡せるのだろうか。

注:宿痾(しゅくあ)とは、長期間にわたって治らない病気や慢性疾患を指す言葉

もしかすると数十年後、世界地図の片隅に「かつて自動車王国と呼ばれた国」という脚注が残るだけかもしれない。まるで長崎湾の沖合に浮かぶ廃墟の軍艦島の様に・・その時、私たちは「まあ、仕方ない」と笑えるだろうか。いや、その笑顔は、涙でにじんでいるに違いない。

私は、真の日本人として、代々の稼業政治屋も村社会ズブズブの高級官僚も好きでは無い!好きでは無い奴ら(悪党)に、日本人として日本を破壊される事が我慢ならないので何時も正しいデーターをブログで発信している。魚は頭から腐るのである。貴方もチャンと調べてね!恐ろしい日本の未来を!!!