価格が欧州車と同じでも売れる中国メーカー!最大45.3%のとてつもない欧州関税の壁をものともせず販売を増やす
日本よ、EVよりもまず心を充電せよ!BEV減速なんて大嘘である!自分で調べる公的な正しいデーターが重要!
2025年8月の欧州自動車市場では、新車販売が前年同月比4.7%増の79万1349台。2カ月連続でプラスを記録しました。中でも電動車の勢いは目を見張るもので、EVが26.8%増の15万9810台、PHEVは56.3%増の8万2684台。HVも11.7%増えて26万4317台と、市場全体の3割を超える規模です。ドイツではEVが45.7%増の3万9367台と急伸し、背景には排出ガス規制強化とメーカー各社のEV拡充があります。
欧州自動車市場では、。欧州委員会が中国車に最大45.3%の関税を課しても中国メーカーはさらに激安低原価を武器に販売増!上海汽車は44.5%増の1万6000台、BYDは3倍以上の1万1455台、したたかに売上を伸ばす。欧州勢もVW、ステランティス、ルノーが軒並み増加する中、日本勢はトヨタが▼1.5%減の5万9677台、日産▼2.8%減、スズキ▼14.4%減、マツダ▼22.4%減、ホンダ▼8.0%減、三菱に至っては▼31.3%減と、まるで坂道を転げ落ちるような姿です。
同様に中国以外のアジア地域にも中国車は凄い勢いで進出して日本メーカーのシェアを年率10〜20%程度で奪いつつ有ります。
トヨタダケはアメリカは激安HV車で中国では中国企業丸投げBEVで販売台数を伸ばしている様ですが・・果たして利益が出ているか?どうかは怪しいモノと私は感じて居ます。後のトヨタ以外の日本メーカーは全世界で販売減の憂き目に遭って居る様な気がします。
──さて、この現実を日本でどう受け止めているでしょうか。たぶん、多くの人は「まあ日本にはHVがあるから大丈夫」「充電インフラが不便だから仕方ない」「電気自動車は大減速」と、いつものように問題を先送りにして安心毛布にくるまっているのではないでしょうか。
しかし残念ながら、日本のEV普及率は主要先進国の中で「世界最低」。直近の2025年8月の日本メーカーの全販売に占めるBEV比率はトヨタが2.02%、ホンダが4.36%、日産が5.63%とひところよりは多少増えて居ますが・・まぁ〜年率0.5〜1.5%程度と云う緩すぎる増え方ですね!
環境意識の面でも「世界ぶっちぎり最低ランク」。要は「地球温暖化?それは南極のペンギンの話でしょ」とでも言いたげな鈍感さです。日本人の殆どが反知性主義者の石油ジャブジャブ、掘って掘って掘りまくれのアホトラと同じような環境無視の意識なのでしょう。
日本社会には「悪慣れ」という便利な言葉があります。不祥事が起きても「仕方ない」で済ませ、政治が停滞しても「まあそんなものだ」で納得。これを続けてきた結果が、いまのEV後進国・環境後進国の姿です。まるで壊れたエアコンの部屋で「まあそのうち風が涼しくなる」と言いながら熱中症で倒れるようなもの。自虐というより自殺的習慣と言うべきかもしれません。
もちろん、EVが万能薬ではありません。発電方法や電池リサイクルにも課題はある。それでも世界が「少しでも温暖化を抑えよう」と必死に試行錯誤している時、日本は「ガラパゴス的HV」に安住し、問題を未来に積み立てる。これは貯金ではなく「負債の積み立て」です。しかも利子は温暖化、気候災害、そして国際競争力の低下という形で確実に膨らんでいきます。
皮肉なことに、日本人は節約には強いのに「時間の節約」や「未来の節約」には極端に弱い。先延ばしの才能はノーベル賞級でしょう。「やがて何とかなる」という無根拠な希望的観測を国民的宗教にしてしまった国に、果たして未来はあるのでしょうか。
欧州の販売データが示すのは、単なる数字の増減ではありません。それは「未来に備える国」と「未来を見ない国」との差です。中国メーカーが最大45.3%のとてつもない欧州関税の壁をものともせず販売を増やす姿は、日本の「やらない理由探し」とは対照的。彼らは壁を突破し、日本は壁の前で正座して「動かない理由」を探す。まるで受験生が参考書を閉じて「神頼み」しているようなものです。
環境意識が世界最低レベル、EV普及も最低レベル。その二つを並べると「地球の未来に冷淡な国、日本」という不名誉なレッテルが浮かびます。ここまで来ると「エコ」という言葉が日本語では「エゴ」に近いのではないか、とブラックジョークを言いたくなるほどです。
結局、問題先送りに慣れた社会では、痛みが来るまで動かない。動いたときにはもう手遅れ。温暖化もEV普及も同じです。日本人が「悪慣れ」の心地よさから抜け出さない限り、未来は冷房の効かない夏の室温40℃越えの部屋のようにじわじわと命を奪っていくでしょう。
もしかしたら、本当に必要なのはEVより先に「未来を先送りしない心」を充電することなのかもしれません。