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電気を使うとお金をくれる⇒ダイナミックプライシング⇒先進国

悪慣れ国家・日本とAI時代の熱暴走  ダイナミックプライシング⇒電気を使う(充電等)とお金をくれる!

時代はすでにAI時代の入り口に立っている。数年もしないうちにAGI(汎用人工知能)が誕生し、自ら性能を向上させ、やがてASI(超知能)に到達する未来が見えている。人間社会は「機械が賢くなりすぎたらどうするか」という哲学的悩みよりも先に、「そのAIが食う電力をどうまかなうか」という物理的現実に直面するだろう。

なにしろAIは、とんでもなく電気を食う。しかも今の発電は化石燃料が主役で、低い発電効率と送電ロスによる莫大な熱損失(約50%前後)で、地球はゆでガエル状態だ。地球沸騰化はすでに確定路線で、ティッピングポイントを過ぎた今の今!今後は加速度的に過酷になる。欧州は熱波で記録的猛暑に襲われ、日照量の増加が太陽光発電を押し上げている。

その結果、自然エネルギーの多い欧州の電力スポット市場では「負価」、つまり電力価格がマイナスになる現象が日常化している。発電すれば罰金、消費すれば報酬。日本では想像もつかないが、フランスでは今年6月末時点で負価発生時間が年間356時間を超え、原発の出力を制限する事態にまでなった。初めて電力価格がマイナスになったのは17年前のドイツ。再エネが普及するほど、この逆転現象は増える。

この負価の時間、欧州の消費者は冷静に「電気を使いまくる時間」「お金をくれるのだから電気を溜めまくる時間」として活用する。蓄電池は特に恩恵を受ける。昼間や真夜中の余剰電力を安く充電し、夕方以降に放電して利益を出す。市場原理を使って需要をシフトさせる発想だ。EPEX(欧州卸電力取引所)では1日1,400万件もの売買注文が飛び交い、15分単位での電力売買が当たり前。まるで株式市場が電気を扱っているようなスピード感だ。

ここで重要になるのが「昼夜の電力需要変化の平準化」だ。これを担うのが大規模な蓄電設備。世界ではテスラなどのメガワット級バッテリー設備が売れに売れ、中国や韓国の蓄電池はその技術と生産でブッチギリ。必要なレアアースのシェアも約7割を押さえている。さらにAI研究者の過半数は中国人だ。日本にとっては、もはや背筋が寒くなる話である。

ところが、日本は違う。市場価格がマイナス? そんなのは「制度上ありえません」と門前払い。電力の余剰も不足も、結局は国民負担で穴埋め。旧態依然とした電力村は規制の城壁を築き、変化の芽を摘み、利権という名の温室でぬくぬくと冬眠を続ける。その間に世界は新しいルールの上でゲームを始めている。

問題は制度だけではない。国民もまた、痛みを伴う変化を徹底的に嫌い、「今さえ良ければいい」と目先の得だけを追う。我欲の国では未来はいつも遠すぎて見えない。世界から学ぶ努力を怠り、都合の悪い真実には耳を塞ぎ、「うちはうち、よそはよそ」で済ませる。その精神構造が、この国を確実に沈めていく。

AI時代の電力問題は、その縮図になるだろう。AGIやASIが本格稼働した未来、日本が真っ先に直面するのは「AIに負ける」ことではなく、「AIを動かす電気がない」という惨めな現実かもしれない。

さらにAIは人体と遜色ない体を持つ事も確実な事である。ヒューマノイドの爆増も2027年頃から始まるのだろう。人類の今の仕事の7割は大なり小なり影響を受け、約4割の仕事は消滅すると云う時代が到来する。

すでに今の今でも過去最高益のアメリカテック企業はAI普及に向けての大リストラを開始中である。勝ち組テック技術者さえ選別され2025年1月〜7月ダケで9万人がリストラされた。このリストラの波はさらにAI⇒AGI(数年後⇒早ければ2028年頃)の性能向上と共に大きなうねりになり数十万人/年規模にも及ぶ事になろう。

そして、そのとき日本人はまた言うだろう。「こんなことになるとは、誰も予想できなかった」と。だが本当は、予想できた。できたが、見ようとしなかった。未来を見ない民族に、未来はやってこない。熱くなりすぎた地球の中で、ゆっくりと沸かされる日本の鍋は、もはや湯気すら上げている。
――今すぐ鍋から飛び出せ。さもなくば、次に吹きこぼれるのは、私たち自身だ。