像をペットで飼う人が居ない様にアメ車を買う人も居ない
「輸入車、来たけど見なかったことにする日本人のクセ」
日本人って本当に「内輪ウケ」が好きですよね。内輪でギャーギャー騒ぐダケのお笑いも芸人(全く面白く無い)も、そして(全く面白く無い)クルマも。
2024年、日本で売れた新車の総数は約442万台。そのうち、海外メーカーのクルマはたったの22万7202台。全体のわずか5.2%。数字を見て、「あれ?輸入車って絶滅危惧種?」と思った方、あなたの勘、正解です。
しかも、その5.2%のうち、実に85%以上がドイツ車。ドイツ車はもう「外国車」というより「近所の頼れる外人さん」レベルの良く見かける様な存在感。一方で、アメリカ車のシェアは全体のわずか0.4%。カリフォルニアから運んできたのに、日本ではほぼ「観賞用」です。日本人が住むウサギ小屋や田んぼのあぜ道程度の道路では象は持てあます。馬さえ無理。
「タリフマン」ことトランプ前大統領が、「日本がアメ車を買わないのは不公平だ!」と怒ったのも無理はありません。が、正直な話、誰かアメ車の運転を試みて、東京のスーパーの駐車場にスムーズに入れられる人がいたら表彰したい。アメ車って、あれですよ。日本の道では、ゾウが室内犬のように振る舞うようなものです。無理ゲー。
そもそも、日本に輸入車を売るっていうのは、なかなかにハードモード。1つのブランドで、年間最低3万台は売らないとディーラー網も維持できないし、利益なんて夢のまた夢。3万台以下だと、売価を上げるか、点検整備でぼったくるかの二択です。そりゃ売れません。
極少外車の場合、実際に車検100万円、1年点検35万円なんてお見積書普通に出されちゃいますから!(経験者談)これが2年毎に1〜2割程度増え続ける恐怖を味わったら・・もう・・身の毛がよだちます!定価2000万円超の高級車など10年10万q乗ったら車検に200万円なんて普通ですからね!
その上、右ハンドル仕様や小型低燃費モデルをわざわざ作るのかって話になると、メーカーも「うーん、それやるくらいなら他の国行くか」ってなるわけです。だから、アメ車も仏車も、まるで「パーティーに呼ばれたけど、ホストが自分のことを知らなかった」みたいな存在感。来てはみたけど居場所がない。
一方で、世界を見渡すと、この現象は逆なんです。
たとえばアメリカでは、国内メーカーのシェアは約39%。つまり6割以上が「外国車」。ドイツでは38%、フランスは45%、イギリスなんて92.4%が海外ブランド。国産車はレア物扱いです。韓国ですら18%が外国車ですから、日本の5.2%って本当に「保守的すぎて貧しすぎて車体強度の高い安全な外車が買えない昭和の香りがする」レベル。
でもまあ、昔は違ったんですよ。私が若かりし頃(50年ほど前)は、アメリカ車といえば「アメリカンドリーム」の象徴。トランサムやリンカーンやダッジチャレンジャーやムスタングマッハワンなんて大きくて、派手で、力強くて、リッター当たり2q!それがどうした燃費なんて気にしない。いわば「バブル時代の恋愛ドラマのジャブジャブマネーの彼氏」みたいな存在。とにかく目立ってなんぼ。
それが今じゃどうでしょう。アメ車のイメージは「無駄にでかい・取り回しにくい・燃費が笑えるレベルで悪い」の三重苦。完全に昭和の忘れ物です。
じゃあ、なぜこんなことに?それはひとえに「時代の変化についていけなかった」から。昔は「10年ひと昔」と言いましたが、今や「3年ひと昔」から「半年ひと昔」。アメ車は50年かけてじわじわ衰退しましたが、今の日本車はアメ車の1/10以下の期間の3〜5年で「過去の栄光」と言われかねません。
そして、その危機感は現実味を帯びています。今、クルマの世界では「ビジネスモデルごとひっくり返す」変化が進行中。たとえばテスラの工場。1台をラインから出すのにかかる時間が35秒から一気に5秒にまで短縮される。え?それってもう「パン焼き機」みたいなノリですよね。
しかも、部品点数は半分以下、塗装工程も無し、必要な人員も半減。それを実現するには、新型の車に合わせて新型の工場を丸ごと作るという大胆な発想。中国の新興EVメーカーも同じ考え方。彼らにとって、「古い工場で新車を作る」なんて、「江戸時代の鍛冶屋でスマホを組み立てる」ようなもの。
そんな中で、日本のメーカーはどうか。古い工場で、古い発想で、「見た目は新型、中身は昭和」というクルマを作って、「まだいけるっしょ」とやっている。このままだと、「まだいける」が「もうダメだった」に変わるのも時間の問題です。
──さて、未来の日本車はどうなるのか?
もしかしたら、「ガソリン車?ああ、昭和の骨董品ね」と言われる日が、思ったより近いのかもしれません。そしてアメリカ車?それはきっと、「あったね、そういうの。映画で見たことある」くらいの存在に……あ、もうなってるかぁ〜〜〜。