ボロ負けのカードの裏側をキチンと診る胆力が有れば今は大チャンスでもある。
2019年、中国の新車輸出台数は102万台。2024年は586万台約6倍に増加。中国製の自動車はエンジン車を含め、アジアや東欧・南米・ロシア向けの自動車輸出は増加傾向にある。日本の自動車メーカーが高いシェアを獲得した、ASEAN新興国地域ではBYDなど中国企業が進出し日本車のシェアを奪い始めた。
A.すでに中国のBEVニューエコノミーのレッドオーシャンを勝ち抜いたシャオミの新型EV「SU7 Ultra」等はスーパーカー超えのパフォーマンスを激安・・ポルシェやベンツ等の約1/3の価格で実現している。
@ トライモーター仕様で、最大出力1548馬力(1138kW)、最大トルク1770Nmを誇ります。
A 0-100km/h加速はわずか1.98秒、最高速度は350km/h超。これは世界のスーパーカーをしのぐレベルです。
B価格は「SU7 Ultra」ベースグレード0-100km/h加速2.1秒が52.99万元(約1086万円)SU7 Ultra(レーシングパッケージ)は、0-100km/h加速1.98秒が62.99万元(約1292万円)
C1馬力単価は0.70万円となっている。・・日本国内技術では1馬力当たり約3万円前後!中国企業に実力差4倍で負けている日本の大企業!、製造方法のビジネスモデルや軽量化技術を含めればもっと負けている(6〜7倍差)。
B.問題はBEVはモーター等のEアクスルを使いまわすダケで色々なモデルを簡単にバリエーション化が出来る事である。
単一モーターによる最高出力は580kW(773馬力・たったの35s・16.4kW/kg)と超高馬力をたたき出している。単純にモーターを4個にするダケで3093馬力迄のBEVは簡単に製造可能と云う事である。
今までベンツのモーターの360kw(480馬力)、24s(15kw/s)が最軽量であった!
そしてメチャクチャ軽いイーアクスルである。BYDの新型モーターは16.4kW/kgという出力密度を実現しており、例えばテスラモデルS Plaidが6.22kW/kg、シャオミSU7 Ultraでも10.14kW/kgであることから、競合をはるかに凌ぐ軽さであり効率性を現実化した。
ガソリンエンジンの馬力/重量が1馬力当たり1s程度ですから、高性能モーターでは1馬力0.045sですから圧倒的にエンジンより軽いです。
勿論蓄電池はエンジンより遥かに重いですから一概にはBEVが有利とはならないですが、今後蓄電池性能は爆上がり(現在の150W/s⇒500W/s程度)する近未来が容易に推定可能ですから、時と共にBEVの優位性は増していく事は間違いありません。
一般的なBEVのバッテリーパック容量と重さ(2024年時点)
車のタイプ 容量(kWh) パック重量(kg)備考
小型車(日産サクラ) 約20〜30kWh 約200〜300kg 軽自動車や都市型小型EV
中型車(リーフ、テスラ3) 約40〜70kWh 約300〜500kg 普及帯の主力EV
大型車(テスラY、アリア、bZ4X)約70〜100kWh 約500〜700kg長距離走行に対応
高級・超大型EV(EQS、HUMMER )約100〜200kWh 約700〜1300kg大容量・高性能重視
この蓄電池の重さが1/2〜1/3になりモーター等のEアクスルとの軽さとの相互でBEVの重量ハンディーは間もなく解消されそうである。
事例を挙げれば・・773馬力・モーター35s+蓄電池100kw300s=335s<ICE車エンジン500馬力400s+ガソリンタンク100s=500s・・・となりBEVシステムの方が約33%も軽くなる近未来が来る。
そしてBYDは1秒で2q走行分が充電可能、2分で200q、3分で300q、5分で400q、6分で500q程の走行距離を回復可能な蓄電池と充電システムを実用化した。これはICE車の燃料補給スピード以上の速さである。ガソリンスタンドと違い・・決済が自動なのでガソリンスタンドの燃料補給より早い。
中国のニューエコノミーメーカーは製造物のあらゆるものにディープシーク等のAIを実装してくる事も間違いない事であり、シャオミなどはビークル製造開始からたったの4年の会社である。その4年の会社が歴史の有る欧州のBBAやトヨタ等のオールドエコノミー企業をぶっちぎる性能とコスパを実現していると言う事である。
それら中国のNEM 約10〜15社、年間製造台数30万台前後の会社が年率成長率30〜100%なんて高成長をする今後数年となる。中国国内需要が満たされ、その過剰分が世界に向けて販売され、日本メーカーや欧州メーカーのシェアを奪う事になる。
冒頭の中国メーカーは5年で6倍の輸出台数増加の実績から推定すれば・・中国車は世界シェアの50%近く迄、今後数年で到達する可能性が高い。このあおりを一番受けるのが日本車メーカーであろう。現在の日本車の世界シェア25%程度は半減しても不思議ではない。それはBEV性能世界最低、AI世界最低の現実を正しく認めず、「まるちぱすうぇ〜」なんて未だに寝言言っている日本のメーカーの現実が有るから故である。
日本の大メーカーが福岡県で進めている電気自動車(EV)向けの次世代電池工場の建設計画を当面、延期を決定、BEVが世界的に低迷しているとの理由を上げているが・・実態は世界に劣後する蓄電池性能しか製造出来ない・・「技術的劣後」・・問題が解消できない故である。
日本の乗用車メーカー8社が2024年の世界生産台数は2409万8764台。2024年世界の総四輪車世界生産台数は9,355万台であり日本メーカーの世界シェアは25.76%!⇒確実にこの数値は下がり続ける事に成りそうである。
もう、そろそろ日本人も現実を直視して、真剣に未来を思考しないと・・取返しが付かなくなりそうである。ふー
真実とは「不快であり苦しく腹立たしいモノ」である。でも真実をごまかす民族に未来など無い。真実をごまかす人間に未来など無い。85〜80年前に日本人は嫌と云う程、この経験をしたし、その後も日本人の度重なる産業の衰退の連鎖と教育の崩壊の多発する悲しき事件で・・日々経験している事である。
物事を正しく見ると光明は見えて来る!中国勢に日本車はボロ負けの現実!実はこれはカードの裏側を正しく見ると大チャンスでもある。何故か?もう”自動車”を含めて、自動車やビークルやBEVの個人所有をする時代が終わったのである。
この観点から正しく思考して判断出来れば・・・”全世界で終わる産業”・・で負けたとしても未来の被害は最小限で済むという事である。リソースの振り向け先を正しく直すダケで済む。
それは日本が持続できる為の要因を分析すれば、そのリソースの振り向け先は容易に見つかるのである。1つは食料の自給率を上げる事。2つ目は時代に価値有る教育へシフト、3つはインフラや防災等の事前災害予防・・
経済なんてお金がぐるぐる回りながら、価値もドンドン増える事が寛容である。消耗する投資など投資とは呼ばない。
この観点に立てば・・まだ、日本人は幸せになれる!・・ホセ・ムヒカ氏の言葉に有る様に、「人は経済発展するために地球に生まれたのではない、幸せな人生を紡ぐためにうまれたのです。」