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数年前からの私の未来予測が正確に現実となりつつある

世界のビークル産業の急速な進化と日本の現状

世界の自動車産業は驚異的なスピードで進化しています。一方、日本はその流れに取り残されているように見えます。

長年にわたり、内燃機関(ICE)車は1馬力あたり約2万円のコストで販売されてきました。しかし、電気自動車(BEV)の普及が進むにつれ、1馬力あたりのコストは約1万円と半減(日本製ダケBEVは1馬力当たり3万円)。さらに、中国メーカーは1馬力あたり約7000円までコストを抑えることに成功しています。

中国新興メーカーの驚異的成長

中国の新興自動車メーカーは驚くべき成長を遂げています。2019年と比較すると、2024年の中国自動車市場全体の成長率は約20%ですが、BYDは920%という驚異的な伸びを記録しました。その一方で、日本メーカーの市場シェアは2020年の24%から4年で半減しています。

さらに、競争の軸は「知能化」へと移行。ファーウェイが展開する「AITO(アイト)」は高度な運転支援システムを搭載し、ブランド力を活かして販売を拡大。今後5年で中国自動車市場はさらなる変貌を遂げると予測され、圧倒的なスピードと熾烈な競争が進化を促しています。

欧州勢の技術革新:メルセデス・ベンツの全固体電池

欧州メーカーも次世代技術の開発を加速させています。メルセデス・ベンツは、航続距離1000km超を可能にする全固体電池を搭載した『EQS』ベースの試作車による公道テストを開始しました。

全固体電池は従来のリチウムイオン電池と比較して安全性が高く、エネルギー密度も大幅に向上。メルセデス・ベンツの全固体電池は、セルレベルで最大450Wh/kg(パックレベルで360Wh/kg)の重量エネルギー密度を実現し、航続距離を約25%延長可能とされています。

また、特許取得済みの「フローティングセルキャリア」により、充放電時のバッテリーセルの膨張・収縮を制御。さらに、パッシブ冷却システムの採用により、重量の増加を抑えながらエネルギー効率を向上させています。

シャオミの「SU7ウルトラ」:圧倒的な性能とコスト競争力

中国のスマートフォン大手シャオミも電気自動車市場に参入し、高級EV「SU7ウルトラ」を発表。前輪に1基、後輪に2基の計3基のモーターを搭載し、最高出力は1548ps。加速性能も圧倒的で、0→100km/hは1.97秒、0→200km/hは5.96秒、0→300km/hは15.07秒、最高速度は350km/hを誇ります。

さらに、0〜80%の充電時間はわずか11分という超高性能を実現しました。

驚くべきはそのコスト削減能力です。発表時の価格は81万4900元(約1683万円)でしたが、発売までの半年という短期間で35%値下げし、52万9900元(約1094万円)へと改定。製造効率の圧倒的な向上を示しています。

この価格と性能の競争力により、「SU7ウルトラ」は発売イベント開始10分で6900台、2時間で年間販売予定台数の1万台を受注。前年に発売された「SU7」は、テスラ「モデル3」の販売台数を超え、2025年まで勢いが続くと予測されています。

価格面でも、当初はテスラ「モデルSプレイド」(81万4900元・約1683万円)と同価格帯でしたが、最終的にはポルシェ「タイカン・ターボGT」(21万ドル・約3132万円)の約1/3の価格で、性能面では上回る結果となりました。

BYDの戦略:自動運転を標準装備へ

BYDもまた、競争力をさらに強化しています。今後製造するすべての車両に対し、自動運転機能を標準装備とすることを発表。価格を据え置いたまま高度な技術を提供することで、競争優位性を確立しようとしています。

また、2025年3月には新型の高性能LFP(リン酸鉄リチウム)ブレードバッテリーを採用する予定。これにより、さらなる性能向上とコスト削減を実現する見込みです。

中国テック企業の台頭とテスラの新戦略

中国ではファーウェイをはじめとする約10社のテック企業が高性能・低価格のBEVを次々と投入。市場競争は激化しています。

一方、テスラも生産効率の向上を目指し、新たな「アンボックスド工法」を導入。塗装工程を省略し、最終組み立て工程を約40%削減することで、2万5000ドル(約375万円)程度の低価格な自動運転車を2026〜2027年に発売予定です。

日本の未来はどうなるのか?

世界のEV市場は、圧倒的なスピードで進化しています。技術革新だけでなく、経営スピードや意思決定の速さも競争力の重要な要素となっています。

一方、日本の自動車メーカーはこの流れに適応できているのでしょうか?世界が急激に変化する中、日本の自動車産業も新たな戦略と挑戦が求められています。