職人さんはエッセンシャルワーカー(生活必須職従事者)
若者が離れる建設業界…私たちが今、考えるべきこと
建設業界の人手不足が、今とても深刻な問題になっています。かつて日本の街や家を支えてきた大工さんや左官職人さんが、今ではほとんどいなくなりつつあります。地震や台風といった自然災害が多いこの国で、これからどうやって街(生活)を守っていくのでしょうか。
職人不足がもたらす未来
私たちは今、インフラの老朽化という大きな問題に直面しています。例えば、道路や橋、水道などが一斉に寿命を迎え、補修や改修が必要になります。埼玉で起きた陥没事故のように、老朽化が原因で思わぬ大事故が発生することも日本全国で日常的に増えてくるでしょう。
一方で、日本の食料自給率が37%と低くても、食べ物は輸入すれば何とかなります。しかし、建設業界ではそうはいきません。海外から職人さんを呼び寄せることはできますが、日本の風土や地震対策を熟知した職人を簡単に増やすことは難しいのです。そもそも日本では国家の政策的に職人は低賃金にされていますから(公共工事等で職人賃金は低賃金に決められています)・・外国から職人希望で低賃金の建設職人になる為に来る事は有りません。
減り続ける人口と建設業の未来
日本の人口減少は加速しています。今年、生まれる赤ちゃんの数が70万人を下回るかもしれないと言われています。そんな状況の中で、建設業界はさらに厳しい立場に置かれています。
国土交通省のデータによると、2018年の建設業就業者数は331万人でしたが、すでに2万人減少しています。さらに、2024年度からの改正労働基準法によって時間外労働の上限が厳しくなり、これまで以上に働き手を確保する必要が出てきました。
建設業の労働時間は、2021年のデータで年間1978時間。全産業の平均1632時間より346時間も長く、約21.2%増しです。それにもかかわらず、賃金は決して高くありません。2019年の男性労働者の平均年収は、全産業で560万9700円、建設業の技能労働者は462万3900円と約100万円も低いのです。
また、建設業の休日は週休2日(4週8休)を確保できている人が19.5%に過ぎず、36.3%の人は「4週4休以下」で働いています。そして地球沸騰化、ヒートアイランド等で真夏など”命がけの仕事”となります。とてつもなくキツイ”命がけの仕事”でもコンビニ時給並みのお給料です。これでは、新しい世代の若者が建設業を目指しにくいのも無理はありません。
人手不足解決のための取り組み、国土交通省はこの状況を打開するために、いくつかの対策を考えています。
建設現場の生産性を年間1%向上させる
これによって16万人分の人手を補えるとされています。
新規学卒者を1万5000人確保する
しかし、現在の若者の総人口を考えると、他業種との人材確保競争が激しく、容易ではありません。
外国人労働者の受け入れを増やす
約3万5000人の受け入れを計画していますが、日本の建設現場に適応できるかどうかは未知数です。
生産性向上のためには、点検作業の効率化やデータ活用、新しい技術や材料の導入が不可欠です。しかし、それだけでこの深刻な人手不足を補えるのでしょうか。
建築を「文化」として見直す必要
日本の建築は、かつては文化そのものでした。しかし、商業主義が蔓延し、建築は商品として扱われるようになりました。大企業の大量生産された住宅は、確かに効率的ですが、現場での修理や修繕、改修といった面では対応しきれません。
職人が減ってしまうと、ちょっとした修理ができずに放置され、それが原因で建物全体がダメになってしまうことが増えます。千葉県で台風19号が直撃した際、屋根がブルーシートだらけになった光景を覚えていますか?また、昨年の能登地震でも、壊れた家がなかなか修繕されずに放置されている状況が見られました。
これは、職人さんがいないからこそ起こっていることなのです。
今こそ職人の価値を見直そう
私たちは、職人さんの価値をもっと見直す必要があります。貴方も・・是非、職人さんの価値を見直してみて頂きたいと思います。職人さんは、間違いなくエッセンシャルワーカー(生活必須職従事者)なのですね!日本人が今の今、関心を持ち大事にしているモノは殆ど確実に到来する多発緊急時には役立ちませんよ。
日本では、目先の利益ばかりが重視されがちですが、本当に大切なのは「持続性」です。建物も社会も、長く続いていくことが大切。そのためには、建設業の未来を考え、職人を育てる環境を整えていく必要があります。
「建設は安ければ良い」と目の前の損得判断するのではなく、建設業の本当の価値を知り、私たちの社会を支える大切な仕事だと再認識してみませんか?そもそも家は建ててからのメインテナンスは不可欠な構造物なのですね!建設業者さん選びは、スキルと哲学を見分ける事が重要ですね!
是非、弊社サイトをくまなく深堀して弊社の哲学を感じ取ってくださいね。