« The Japanese tend to turn a blind eye to problems. | メイン | 日本政府は莫大な借金をインフレで帳消しにする戦略です。 »

第一原理思考・・問題の本質は日本人の劣化に有り

日本のマスメディアや芸能界の一部では、腐敗や癒着といった問題が根深く存在しているといわれています。その象徴として、フジテレビを巡る騒動が注目を集めていますが、ここにはどのような問題があるのでしょうか?また、これらの問題はどのように変わるべきなのでしょう?

1. 繰り返されるハラスメント問題
フジテレビでは女子アナや女性社員に対するセクハラが常態化している可能性が指摘されています。例えば、女性社員が特定の上司に取り入るために動いているという話や、イベントスペース近くでの不適切な行為があったといった証言が出ています。このような話が繰り返される背景には、会社全体の「当事者意識の欠如」や「他人に寄り添わない風土」があるといわれています。

2. メディアとしての透明性と責任感の欠如
テレビ局は、批判的な記事を書いた記者やメディアに対してスラップ訴訟をちらつかせる、所属会社に圧力をかけるなどして沈黙させようとする体質があるとされています。また、問題が表面化しても「示談で解決済み」として責任をうやむやにすることもあります。このような行動は、視聴者や国民の信頼を大きく損なう原因となっています。

注:スラップ訴訟⇒「名誉毀損損害賠償裁判を利用する言論抑圧訴訟」

3. 私たち自身がつくりあげた現実
ジャニーズ事務所の解散や「ドン」と呼ばれる人物の引退が注目される中、多くの人が「これを機に芸能界が変わるかもしれない」と期待しています。しかし、長年にわたって積み上げられた腐敗した環境が、簡単に変わるものではないという現実もあります。では、私たちはこの問題にどう向き合うべきなのでしょうか?

ここで見落としてはならないのは、腐敗した芸能界やメディアの構造が、私たち視聴者自身の「選択」によって作り上げられてきたという事実です。テレビや雑誌、ネットメディアの多くは、視聴率や購読数によって成り立っています。そして、視聴者が求める「刺激的なコンテンツ」こそが、広告収入を支え、メディアの存続を可能にしています。

その結果、不幸話やスキャンダル、時には性的な描写など、センセーショナルな内容が繰り返し提供されるようになりました。こうした内容に視聴者が熱狂することで、さらにその需要が高まり、腐敗した環境が固定化されていく――まさに負の連鎖と言えるでしょう。この構造を生み出し、温存し助長てきたのは、間違いなく「視聴者である私たち自身」です。

さらに、この連鎖は芸能界だけにとどまりません。日本の教育システムが、自由な思考や自立を促すよりも、人間力や人間的価値のほんの1部でしかないテストによる数値的価値や画一的な価値観や上下関係を重視してきた結果、人々の判断力や倫理観が鈍り、日本社会全体が劣化していく現状を生んでいます。そして、その教育を支配してきたのは腐敗した政治家たち。その政治家を選び続けてきたのも、他ならぬ私たち国民なのです。

「環境が人を作り、人がまた環境を作る」と言われます。この目の前の日本の腐敗した環境と風土は、何十年という時間をかけて形成されてきたものであり、簡単に変わることはありません。しかし、それを嘆くだけでは何も変わりません。今こそ、私たち一人ひとりが「本当に望む社会」について考え、自分の選択が未来を形作ることを意識して行動する必要があります。

視聴者として私たちは、目の前のメディアやエンターテインメントに対して何を求め、どのように関わるべきなのか。それを問い直すことが、腐敗した構造を変える第一歩となるはずです。そして、被害者の声に耳を傾け、より透明性のある社会の仕組みを求めていく。この一歩一歩の行動こそが、未来の日本をより良いものにする鍵なのではないでしょうか。