« 35年ローンの罠に嵌るな!ローン代は家賃とは全く違う | メイン | 原理原則を無視しつづけると・・・やがて罰を例外無く受ける »

1モデル当たりの研究開発費はトヨタの約28倍⇒原価半減の理由

今日確立された自動車の大量生産プロセスはかのヘンリー・フォードが開拓したものに基づいており、「100年続いた生産プロセスを変えるのは難しい」⇒オールドエコノミーの呪縛(信念かも?)

自動車の2022年世界生産台数は約8500万台。日本車の生産台数の合計は約2380.6台である。そのシェアは28.0%⇒まさに自動車王国日本ではあるが・・・今の今がオールドエコノミーの絶頂期かもね?

日本はニューエコノミーへの転換が世界最遅、カイゼンやジャストインタイムの成功体験を捨てる事が出来ない・・まさに過去の成功体験の呪縛で身動きとれな日本企業の愚か(時代に逆らい成功したモノなど歴史上皆無と云うファクトを無視)

日本人の大好きなチームや会議から新しい価値など生まれた事など歴史上皆無である。たった1人の天才の閃きが世の中を激変させる!!!

過去の成功体験(もの真似+カイゼン)の呪縛に気付かず・・・全方位戦略とか、真の環境車は水素だとか、ワクワクする車作りだとか・・もうこれからの時代には不必要な価値「もっといいクルマ」のベクトルの方向が時代(環境時代)と共に激変して居る事を認識すべきである。

環境時代には確実にビークルは環境負荷低減の為には稼働率を上げコストを下げ、シンプルでありインフラ化する運命である。まさに・・オッカムの剃刀の法則である(東大出が山ほど居る企業なのになぜにこんな簡単な原理原則に気付かないのか?不思議である)

そして企業形態そのものも大転換が起きている、垂直統合型又はファブレス型しか生き残れない。日本の様な内製率2割で下請け依存の多重サプライチェーン型であり、またその下請けも4階層、5階層、末端はおじいちゃん1人なんて見たことも無い人の寄せ集めの大組織が時代のスピード感についていけるハズも無い。

方やニューエコノミーの象徴企業のテスラ・・・爆速で進化中である。生産管理さえ生産されるBEV自身のAIが組み立て全般に渡り製造車が自前で完全にやると云う効率化である。

カリフォルニアフリーモントギガファクトリーの敷地面積は(約17.6万平方メートル)GMの工場跡地
ネバダギガファクトリー敷地面積540万平方フィート(約50万平方メートル)
テキサス州オースティン総面積は約430万平方フィート(約40万平方メートル)
ドイツベルリンギガファクトリー敷地面積は(22万7万平方メートル)
上海のギガファクトリー敷地面積(86万平方メートル)
メキシコギガファクトリー敷地規模:(約1,700ha)(17万平方メートル)

テスラ工場(予定含む)合計233.3万平方メートルトヨタの田原工場の敷地面積は403万平方メートルだから全部足しても田原工場の1/2強・・・1つ1つの工場はそれほど大きくないが生産効率は???数倍?

トヨタの田原工場の生産台数は2018年30万台(バブルのピークは60万台)面積がトヨタの田原工場の1/5強の上海工場の2022年納車台数が71万台・・・敷地面積当たりの生産台数はテスラが11.0倍である。ピーク時と比較しても5.5倍の効率差である。この差がニューエコノミーとオールドエコノミーの差を如実に物語っている。もちろん、船積のモータープールの広さを勘案したとしたら数値は縮まるとは思うがテスラも同様の事が言える。

工作機械から工作機械まで何歩で歩け!!!なんてカイゼン活動などこの根本的な工場効率の差からすれば全く無意味である。

トヨタ自動車の工場は日本に16カ所(内愛知県に11カ所)研究開発拠点が日本に6カ所、世界に26カ所の工場、研究開発拠点が世界に7カ所・・合計55拠点36万人での自動車生産をしている。

テスラの従業員数は127,855人(2022年12月)工場が5,研究開発拠点が米国に2か所、上海に1か所、合計8拠点でのBEVの製造・・・クルマ1台当たりの従業員数はテスラがトヨタの3倍も居る。1モデル当たり30倍!

自動車メーカーの中で最も多くの研究開発費を費やしているのはテスラで、製造した自動車1台当たりの研究開発費は2984ドル(約35万8000円)に上るこの数字は業界平均の3倍、トヨタが2022年度にかける研究開発費は過去最高の1兆1600億円、トヨタの1/8の生産台数のテスラの研究開発費が30億7500万ドル(約4000億円)⇒トヨタの1/2.9・・・1台当たりの研究開発費はテスラがトヨタの2.75倍、しかもモデル数はトヨタの1/10程度・・・1モデル当たりの研究開発費はトヨタの約28倍

テスラではサイバートラックが今年後半に量産開始、発表からかなりの時間が経過して生産開始、その訳はサイバートラックの開発時に検討された全く新しい生産方式により、工場面積を40%削減し、最大50%のコスト削減と遅延リスクの大幅な低減が可能、蓄電池からソフトウエァーからあらゆるモノを自前で開発、自社開発の次世代のモーターにはレアアース(希土類金属)を一切使用しない!

まさにプラモデルを子供が作る様に現実の完成車も同じような形で作り上げると云う事を実現させる新工場

メキシコ工場に合意が得られ3カ月後の着工とか・・そして9カ月で工場を完成させ、その後1か月程度で新車をリリースするとか・・・工事開始から約10ヶ月で生産開始⇒恐ろしい爆速の工程である。日本のメーカーの3倍以上のスピードを実現

これはすでに上海工場のギガ上海で実現(9.5カ月)して過去実績のあるタイムラインである。私は以前のブログで2025〜2026年当たりにテスラの全く新しい生産方式の新型BEVがリリースされると書いたが・・私の予測さえぶち抜くほどのスピード感である。このタイムラインが実現出来れば2024年4月頃には新型の全く新しい生産方式のBEV(300M、700M)がリリースされる。ふー、

しかも原価が半額で売価が25000ドル(339万6500円)程度とか、これは旧来の内燃機関とほぼ同じ価格(来年もBEV補助金が残って居たとしたら280万円以下の価格となる。ふー)・・・工場にはテスラのロボットが働く近々未来像までイメージしての新工場である。そしてこの全く新しい方式の生産モデルは既存の上海やカリフォルニア州フリーモントやテキサス州オースチン、ドイツのギガベルリン・・などなどの工場でも採用される。

つまり、既存モデルも原価半減による価格低減戦略を取る事は間違いない。

さらに日本車のドル箱のインドネシアやタイやフィリピンなどの東南アジアエリアにもギガインドネシアの第6番目の工場建設の話も進んでいる様だ!!⇒日本車のシェアは確実に奪われる。

さらにテスラは1日一ドルで夜間充電し放題(1か月30ドル定額)プランも開始予定との事、アメリカや欧州など日本と比べて数倍走る様な国々ではとてつもないインパクトがある。アメリカ合衆国運輸省によると、平均的なアメリカ人の年間走行距離が約13,474マイル(約21,684キロ)これが年間約4.8万円のコストで出来るのである。日本のガソリン車のコストに比較すると260207円が48000円⇒1/5.4となる。

日本の場合で計算すれば日本人の年間走行距離は6300キロ程度、年間75600円⇒それが48000円⇒1/1.57となる。もちろん、物価は国が違えば違うので一概には決められないが・・それにしても凄い

今の様に1人1台であれば1家庭ではその差は2倍となる。ふー

さらにさらに、BEVがドラバーの安全レベルをAIが算定して個別の自動車保険額を算定(テスラ車の事故率はFSD作動時は他社の運転支援車と比較して平均1/6程度⇒保険料も1/6でもOKと云う理屈)するサービスも開始、ウォール充電器からワイヤレス充電器の開発も爆速で進めている。電池の内製も爆速で進めていて鉱山開発から電池用のレアーアースの精錬工場まで自前でアメリカで完成させてしまった。

この2023年3月1日のテスラのインベスターデーの発表により日本のオールドエコノミーの経営層は真っ青になっている事は間違いない事である。自分たちが如何にこの過去10〜15年自画自賛のガラパゴスで有ったかを思い知らされたと思う。

★勝負有り、負け方大事、後々の・・・被害拡散、防ぐ知恵也    上手くフェードアウトが大事