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お客様は神様です!・・・私は神様?

昭和の歌手、三波春夫・・・お客様は神様です・・のフレーズを広めた三波の言葉

『歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払ってまっさらな、澄み切った心にならなければ完璧な藝をお見せすることはできないと思っております。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。ですからお客様は絶対者、神様なのです』

真意は“お客様を神様”と”見”な”し”て最善を尽くす表現者としての心構

三波春夫にとっての「お客様」とは、聴衆・オーディエンス(受けて)のことです。また、「お客様は神だから徹底的に大事にして媚びなさい。何をされようが我慢して尽くしなさい」などと発想、発言したことはまったくありません。

と言っています。

昭和の価値観「売上第一で会社で『お客様は神様だ』という刷り込み、お客様の無理難題も我慢が当たり前、そして(神様にかしずく従業員から顧客へ(金を払う側)と立場が変わった時に、されたことを要求する)無理難題も普通の事と云う権利意識、リスペクトされず感情が満たされないと怒る。中高年は『お客様は神様です』企業教育の被害者

経営者もマーケットイン=”顧客様神様主義”と曲解しているケースが殆ど

そして、勘違いヨイショをする膨大な過剰サービスと云うコストが発生する!このコストはお客様自身が自分の無駄なコストだけではなく他人の何倍ものコスト迄負担して居る事に全く気付いていない!!!

例えばわが建設不動産業界など・・・膨大な無駄コストをお客様に支払わせています。有名ハウスメーカーの住宅が何故にこんなにも高いか???その理由です。

1、サービスプランの作成やサービス見積もり、サービス工場見学会、サービスお土産付きイベント、サービス子供満足アトラクション、等々山ほどメーカーごとのサービス合戦です。

展示場に来場する総来場数に対する受注確率は各ハウスメーカー共約5%です。20名お客様が来て1軒の受注です。19名のサービスコストは、この1名の方の原価の中に含めます。それ以外に方法は無い・・・一般的に住宅図面1枚当たりの単純労働原価(コスト)は約2万円(デザイン料やアイデア料は別)と云われています。10枚ほど書けば20万円のコストです。見積もりも人件費をかけて造り居ます。イベントも高額外注ですし、お土産ももちろん冷やかしの人の分までコストが発生しますし、工場見学会は大型バスの小旅行(お土産付き・抽選会付き)的なイベントとなり膨大なコストが発生します。

等々一人当たりのサービスコスト負担率はメーカーにもよりますが概ね住宅価格の5%〜10%と言われています。それに宣伝広告費や住宅展示場維持コストなどもかかり、当然住宅原価に算入されます。トータルサービスコストは最低1割〜2割もかかるのです。

大手ハウスメーカーの住宅平均価格はトータルで3500万円程度ですから350万円〜700万円が殆ど他人様(95%)のサービスコストなのです。

”お客様は神様です”・・・ビジネスモデルの負のコストです。・・・しかも誰も心から喜ばない、サービス合戦にウソ臭い営業マン、警戒心だけが増幅する現実

お客様=神様・・・では無いのです。自分(提供者)のお客様に対する心構えなのです。あくまで一方通行の関係性です。大手企業のお役様は神様対応に慣れたお客様が自分に神様に対する対応を求める権利(無意識でも)では無いのです。

自分がお客としてリスペクトされない怒りは「年齢が重なり50代以降はだんだん我慢抑制力が減少。心身のエネルギーがだんだん弱まり、我慢が出来なくなる」

今!日本にはわがまますぎる人格向上を放棄した中高年が溢れかえって居ます。

人間は感情第一の生き物ですから怒りの対象を目の前にしたら、アンガーマネジメントといった怒りの対処法知識も効果なし。怒りの感情は、『自分は正しい』という強い思い込み。しかも勝ち負けの感情で、原因は関係なく怒りがいったん発動すれば、勝つまで徹底的に自己主張継続。瞬発的に我慢を抑えるスキルも効果無し、怒りは津波、雨水をせき止める程度の土嚢(どのう・アンガーマネージメントスキル)では防げ無い」

そして最悪カスハラ(カスタマーハラスメント)が起きる。カスハラの被害者がカスハラの加害者になる・・・負の連鎖

「思考や手順で(怒りを)制御は無理、制御可能なのは三つのゆとり常態のみです。
1、時間的ゆとり 2、金銭的ゆとり 3、精神的ゆとり

ハッピーマインドは”感謝”からしか生まれません。仮にイライラしても今はイライラしているからいいの、と自己肯定する・・他者にイライラの解消を求めない」

感謝とは相互共鳴ですからサプライヤーも顧客様も対等の感情で無いと起き得ないのです。感謝の対極に有るのが・・・上から目線の”お客様は神様”マインドです。このマインドでは金払っているのだからやってもらって当たり前!!感謝などあり得ません。

レストラン等での会計の様子が外国人には奇異に見えるという話はよく聞きます。日本人は金さえ払えば良いと思って感謝の言葉が皆無の不思議

こころからの・・・ありがとう・・・が無い、作り手に対する”ねぎらい”や”やさしさ”が無い(冷たい人間)と言われてしまうのです。

先日も緊急事態宣言解除で友人と二人で飲みに来た若者が飲み潰れて、雨が降り出しズブ濡れ、友人は放置して帰ったらしく、若者うずくまり動かない、その前を何百人、何千人の日本人が通り過ぎるが無視・・・見るに見かねた一人のアメリカ人がコンビニでカサ買ってきて上からかざしている光景をテレビで見ました。

日本の大企業経営者も目先の数字(金)にしか興味がありません。ピンハネビジネスモデルが日本中に蔓延しています。わが業界も例外ではありません、人を人と思わない経営資源と呼称する経営者ばっかりです。アメリカの企業のカスタマーセンターへの電話の対応(ハートフル)と日本の大企業のカスタマーセンターへの対応(最悪)の違いを見れば、一目瞭然です。

日本の経営者がこの事実を知らないハズは無い!!!何故にこんな対応の差になるか・??それは顧客様に対する感謝の有る無の差!!!

金の亡者ですから日本企業は社員への能力開発に全く金を使いません(6月18日、日本経済新聞1面参照)アメリカ・英国の約20分の1以下、フランス・ドイツ・イタリアの約15分の1程度

日本は資源は殆ど無い国なのです。人しか居ません、人の価値が国の価値そのものなのですから・・・人を育てないと富など増えようもありません。しかし、企業も国も全く人を育てる事に投資しません。

一丁目一番地が全くできて居ないのです。これは日本の家作りも同じです。多くの家建て世代が学びが無いままに欲だけの家を買います。・・・恐ろしい程の愚です。

歴史を俯瞰して見れば・・・権力の極致”神様”になろうとした人間は皆没落しています。

日本人の勘違いが止まりません、日本人の劣化が止まりません、日本人の感受性の破壊が止まりません。・・・もう日本人と云う言葉ではなく・・・日本猿人・・と言う言葉が適正かも知れませんね!

欲のママ生き、欲にまみれて・・・サルのくせに金を払う時は上から目線で、神のごとく待遇を要求する不思議な生き物です。人間(日本人)をサルにしてしまった教育屋の罪は非常に重いですね!!

弊社の学びの場はサルから・・・リメンバーヒューマン(remember human)の道場、鍛錬の場なのかも知れません。