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年間法定労働時間数・・・と現実とのギャップ

労働基準法第32条で「使用者は、労働者に休憩時間を除き1週間について40時間を超えて、労働させてはならない。」「使用者は、1週間の各日については、労働者に休憩時間を除き1日について8時間を超えて、労働させてはならない。」

1年365日÷7日=年間52.14週
年間52.14週×週40時間=最大年間法定労働時間2085.6時間・・・となっています。

2017年度経済協力開発機構(OECD)の発表では日本の労働時間平均は・・・多い方から数えて世界22位の年間1710時間となっています。世界平均の労働時間数は1759時間ですから・・・ほぼほぼ平均ですが・・・日本と経済構造が近いドイツでは1356時間となっています。

しかし現実は・・・経団連のアンケートとの結果とし従業員1000人以上の大企業は現在のところほぼほぼ法定労働時間いっぱい近くで働いている様です。500人から1000人規模の中堅企業が一番ろうどう時間が短い傾向にあり、500人以下となるとこれまた大企業と同じような傾向にあります。

そして現実には企業人としては年間2000時間前後の労働をしていて業種的には製造業が低くて非製造業が5%程度高い傾向にあります。

しかし現実は・・・”平均”と云う都合の良い手法により正確な労働環境が把握できない場合が多々あると思います。法律上の例外規定を適用すれば2300時間までは使用者は働かせる事が可能となって居ますが・・・さらにそれを上回る労働をさせられている事を私は知って居ます。

先日もある自営業者の人の労働分析をしたところ・・・2900時間程度働いて居ました。

日本は為政者、権力者は法律を守らせなくても全く問題なしという不思議な風潮があります。公務員たる教員など恐ろしいほどのサービス残業をさせられているのは衆知の事実です。

私もかつてサラリーマンの若いころ・・・自ら思考する能力の無かった時代、経営者の勝手に決めた根拠など全くない営業目的、営業数値達成の為に・・・必死で働き通して年間推定4800時間ほど働いた経験があります。ワーカーホリック重病の時はもっと働いていたのかもしれません、数年このような働き方をして・・・予定通り壊れました。

当時を思うと・・・本当に盲目、洗脳にあっていたのだと思います。自分が居なければこの会社、この部門はだめだなんて勝手に思い込んでいたのです。そして・・・壊れたら・・・ゴミの様にポイです。

平均に騙されるな!!!!平均なんて全くリアリティーがない平均を出す奴に有利な数値しか出ては来ません。分母を平均を出すモノの都合の良い様に少しいじれば・・・出す者が望む、意図する結果が出るのが平均です。

例えば日本国の借金、一人当たり800万円と云う平均など・・・全く意味の無い誤った指標を国民に与えます。返せる能力の無いものまで分母に入れて計算して何の意味があるのか???正確には返済能力の有るもの一人当たり約1億円の借金です。

それよりもなによりも・・・この国の大問題は・・・労働時間の量では無く・・・労働時間の質であり、さらに言えば為政者、権力者の思考の質が大問題なのです。この質が最悪に悪いので・・・日本人の労働の価値が上がらないのです。そして・・・物事の優先順位がしっかりとしたクオリティーの高い未来志向の思考の質になっていないので・・・労働者が無駄な事ばかりやらされて・・・国が衰退の一途をたどる悲しい事が今目の前で起きて居ます。

ただ時の経過としての労働時間の多少では無く・・・労働時間に費やされるクリエィティブな思考の質こそ今、問われるべき大問題なのです。まさに労働生産性を左右する唯一のファクターです。

恐ろしいほど無能な者がこの国のリーダーをやっている不幸・・・故に悲しみは今も繰り返されています。