マーケットシフト・・・産業構造の適正化
”今時の住宅展示場の家はどこのメーカーも8,000万円は当たり前ですね・・・”
某大手メーカー社員さんのお言葉です。私は住宅展示場にはかなり前にしか行ったことが無かったので自己認識を新たにしました。私は弊社にご来店を頂いて居るお客様に住宅展示場の家は土地と建物で1億円以上しますよ・・・と申しあげてきましたが・・・正確には一億五千万円と申しあげるのが正しかった様です。
家の8,000万円には調度品、家具、外構等々は含まれませんから家関連諸経費で1億円が正解かも?80坪〜90坪の家がバランス良く入る土地となると150坪程度は必要ですから土地だけで5,000万円以上?
合計一億5,000万円?
プリウス250万円の購入希望して居るお客様がベントレー(ロールスロイスの個人使用番)2,000万円や映画007で有名なアストンマーチンのショールームに行くようなモノですね・・・普通の感覚ではあり得ない事が私達住宅業界では普通に起きています。
もちろん、自動車メーカーでもメルセデスベンツの様に3,000万円〜300万円程度の色々な種類の車を販売して居るメーカーも有りますからお客様のご予算に合う300万円の小ベンツも買えますよ・・・と云う事も言えますが・・・300万円の小ベンツ買う人が3,000万円のSクラスAMGには試乗はしません。また、300万円のベンツなら250万円のプリウスの方が遙かに快適で故障もなく品質も上です。
お金はチョットしか無いけど・・・何が何でもベンツだ!!!何が何でも大手ハウスメーカーだ!!!私は300万円のベンツはフロントグリルに付いているベンツマーク(原価500円?)の為だけに100万円の費用を出しているそんな気がします。
まぁ〜誰が何を買おうが自由ですがぁ〜〜〜
実に不思議です。
私達の業界は・・・少しクレバーな視点で見ると不思議な事だらけです。
本日の某ブランド工務店のチラシ・・・最先端の住宅のご案内です。しかし絶対に元が取れない各種最先端設備機器や省エネ機器が盛りだくさんに・・お勧め商品として案内されています。その額300万円オーバー・・・それはそれはデザイン性の高い住宅ですが・・・このデザインの為の費用が推定500万円・・・維持管理費が年間50万円?以上???毎年死ぬまで50万円家族旅行するとしたらどれだけ行けるの?
お金が有り余っている人にはそれはそれは良いかも知れません。ベントレーが現金で買える人の為には全く問題有りません、これらの予算が十分な人は100世帯有れば1世帯程度です。適正ローンがくめる可能性の有る人でも10%程度です。
残りの90%の人が勘違いをして”夢見る夢子”さんになってしまうと・・・もう悲惨です。
どんなに住宅が格好が良くてもデザイン性が良くても、職人の腕が良くても、素晴らしい設計士でも一流の経営者でも・・・こんな住宅買わされた普通の人は・・・地獄街道まっしぐらかも知れません。
多くの不動産を扱う弊社としては・・・築年数の浅い”夢見る夢子”住宅の後始末を依頼される事が有ります。
その時・・・毎回思います。
”なんであなたこんな住宅買ってしまったの!!!(涙)”
車では殆どの人がこんな愚かな過ちは犯さないのに・・・なぜか?住宅では毎年、毎年繰り返され続ける悲しみです。
実に不思議です。
大手ハウスメーカーはもうこの国のマーケットだけでは無く第三世界に進出しつつ有ります。住宅の工業化をドンドン進めていきますのでメチャメチャ安い大手ハウスメーカー逆輸入住宅モデルも年収300万円以下の人の為に商品化する可能性も大です。今後、この国では若者の雇用も10%のエリート候補とそれ以外に別れて来ます。それ以外の人達の工業化住宅、味も素っ気も無いけど問題無く住める住宅、推定価格800万円程度・・・そんなパラダイムシフトが起きてくると私は予想をしています。
それと同時に・・・私達の昭和時代は車に対しての強い強いモチベーションが有りましたが、今の若者は車は動けばよい、無くても良い・・・そんな感覚です。家も・・・何十年後・・・車に対する今の考え方同様に、そんなモノ無くても良い日々の生活が困らなければ何でも良い的なマインドに変わってくるのかも知れません。若い人々の自己実現の為のアイテムが住宅から何かに?変わるようなそんな予感がします。
私としは・・・上記の予感が外れてくれる事を祈りますが・・・?今まで私が生きてきて殆どの未来予測が外れて居ないそんな事実も有ります。
私達はウルトラパラダイムシフトの時代に生きて居るようです。・・・・。