建築価格の怪?
今、建設業者のサバイバルが始まっているようです。
苦しい会社ほど・・・ディスカウントしているようです。とんでもなく安取りをして・・・後は下請けに押しつけているようです。弊社としては人ごとながら心配になります。元請けだけが必要なだけ利益をピンハネして・・・下の人間全てがあえいでいるようです。気の毒です。
一見、お施主様は建設会社が安くやってくれますから・・・得した気分になるようですが・・・現実を知らない恐ろしさ、気の毒さが・・・プロの私としては気の毒になります。
人はトコトン追い詰められると・・・二つの選択肢しか有りません。
一つ・・・・死ぬ
もう一つ・・・魂を悪魔に売る
普通は何が何でも生きようとしますから・・・後者の選択です。それは、それは恐ろしい未来がお施主様にはかなりの確率で巡ってくると推定されます。
私は・・・今の建設業界をこんなイメージで見ています。
広い太平洋で難破して・・・何日も、何日も水無しで暮らしていると・・・海の海水さえ飲んでしまう。
それは・・・その時はそれで良くても・・・さらなる苦しみともがきがやがて訪れます。
本来は知恵を使い、真水を得る方法を考えなくてはならないのに・・・方法は幾らでも有ります。しかし、安直に目の前の誘惑に手を出す。
そんな悲劇を予感する話を・・・風の便りに聞きました。
お施主様となられる方々も・・・よぉ〜〜〜く考えて下さいよ!目先の損得で決断をした場合一番!”損”をするのは何十年とその建物に住み続けるあなたかも知れません。
私はそんな事例のお客様からご相談をつい最近受けました。
或る会社の社長さん、二億数千万円かけて念願の住宅を建設しました。かねてからやってもらいたい工務店(優良住宅主体)が有ったそうです。そしてそこに相談すると3億円と言われたそうです。オーバー設計で予算オーバーして、意中の工務店の社長さんと値引き交渉をしたそうです。値引きにはガンとして応じてくれませんでしたから・・・・設計を少し見直していたところ・・・ある建設会社が二つ返事で社長さんの予算に合わせて下さるとの返事だったそうです。そこで・・・依頼・・・建設・・・そして数年
私は建設後数年たったその家にお邪魔をしました、遠くから拝見すれば超高級住宅です。しかし、豪華な木組(超銘木)みがむき出しになった住宅は・・・あちこち・・・隙間だらけ・・・それも何ミリでは無く・・・センチ単位です。
そして致命的な欠陥は・・・(涙)・・・気の毒でキーボードが打てない(知りたい方は内緒でお話ししますのでご来店下さい)
フー
と大きくため息が出ました。
もう・・・直しようが有りません。フー
この原因は・・・この安取りの建設会社の工事担当者が・・・木を見ることが出来ない・・・基本的に木の目を見る能力が無かったのです。表、裏を反対に使っていました。(涙・・・・・
一流の棟梁は木と対話をします。木の性格、性質を見極めるために木と話をするのです。私も運良く若い頃から高級住宅一筋で現場監督をしてきましたから・・・老練の棟梁に弟子の様にしごかれました。なんど涙を流したか知れません。しごかれ・・・しごかれ・・・いじめられ・・・そしてそれに耐えたその後に老錬の棟梁の・・・素晴らしい笑顔が有りました。素晴らしい教えが有りました・・・
人は・・・知らない・・・と言うことを責める事が出来ません。
一世一代・・・財と名誉をなした社長さん・・・最後の最後で・・・フーです(涙)
私もお気の毒としか言いようが有りません。
自分自身の住宅を・・・初対面の私にぼろっかす言わなければ気が済まない憤りのもって行き場の無い現実!多分、こいつ(私)なら話しても理解できると思ってくれて話してくださったのだと思います。
一般的に建物の致命的な不具合は建築直後には出ません。数年、十数年経った後に現れます。
熟練の域に達した本物のプロが建物に愛と魂を込めたか込めないかの差です。