ナチュラリスト?
突然の・・・変化?です。
昨今、家創りを相談していると・・・自然派回帰のご希望が多々有ります。
私の家も・・・内部は天然の素材でいっぱいです。
確かに気持ちが良いですよ(笑)
しかし、・・・・適材適所に無垢の最適素材を厳選し、予算など気にせずそれなりの対価を支払いました。
昨今・・・無垢や天然素材ブームで・・・少ない予算でこれを実現しようと云うハウスメーカーがあちこちで出来てとても人気の様です。
しかし・・・この道三十数年高級住宅創りのプロとしては・・・素材の選定に疑問を抱くことが多々有ります。
昨日のお客様のご要望は・・・家そのものを中も外も・・・ウッディー・・・で仕上げたいとの事です。
奥様、このメーカーの展示場に一目惚れだそうです。
外部に面するサッシも木製にこだわりたいとの事です。フー・・・・
仮に・・・このお客様のご希望が予算が合い実現したとして・・・
毎年のメインテナンス費は、プロの業者に頼むと・・・おおよそ50万円ほどかかると推定されます。
その他、10年ごとにこの50万円とは別に・・・100万円〜200万円ほど・・・
そしてさらに20年後には・・・200万円〜300万円の・・・一部腐りによる取替を含めてかかると推定されます。
そして・・・30年後には・・・あちこちが腐り最悪は家の建て替え???フー
あなたはご自分が今、深く人生のエンディングまで考えないで、今の感性のまま家を建て家の莫大な借金を返しながら老後70代になり家を建て替えるだけの預金が出来る自信が有りますか?????もちろん、老後は基本的には収入はありませんので老後資金最低およそ3000万円プラス家の建て替え代2000万円合計5000万円の預金が出来る自信が有りますか?
自信の無い方は・・・・あちこちが腐りぼろぼろになった雨漏り多数の朽ち果てかけた問題だらけの我が家で細々と暮らすご自分をイメージして見て下さい。
そうならないためにも適正な設計、適正な素材、そして適正な定期的なメインテナンスは絶対不可欠です。
素材の耐久性の乏しいウッディーハウスの建築的な維持費としての総額は・・・20年間で・・
1300万円〜1500万円
一般的な弊社標準仕様の住宅では・・・・20年間で・・・
240万円程度・・・です。
家=人生 後はなぁ〜んにも無し借金だけを払う人生・本人が望めばそれもまたよし・・?かも(涙・・・
わたしなら・・・この差額1000万円以上を・・・家族の楽しみや幸せな時を創るのに使います。もちろん、老後のための資金にも積み立てるか?又は今の借金をなるべく早く返済します。
さらに・・・ウッディーハウスの場合内部もそれなりに天然素材ですから・・・綺麗に保つためにはそれなりの費用がかかります。
一昔前の私が育った実家の田舎屋も100%ウッディーハウスでした・・・換気扇の全くいらないとても風通し最高のウッディーハウスは(真冬でも風通し最高・涙)・・・幼い頃、袋に米ぬかを入れて兄弟総出で木部を毎日、毎日磨いたモノです。そうして・・・米ぬかの油が木にしみ込みなんとも言えないあめ色になり・・・そして現在は黒光りを放っています。
はたして現代の・・・主婦といえども皆々がド忙しい時代、現実的にそんなメインテナンスが出来るであろうか?もちろん、内部もプロに頼めば天然系の素晴らしいワックスやウッドクリーニングは出来ますが・・・
私のおばあちゃんの住んでいる名古屋の家も現代数寄屋創りのほぼ100%のウッディーハウスです。
3年に一度の幅4m程度の数寄屋門だけのウッドクリーニングに約30万円かかります。門だけです。
これらの例示の家は・・・とても上質な素材が使われてのこのメインテナンス費です。昨今の新興天然素材系のハウスメーカーの仕様材料は・・・・はっきり言って普通は床などに使わないド安い(言葉が少し下品でごめんなさい)天然木を使用しています。その他、素材の材種の使用場所も・・・?????が多々付きます。
下地や構造部材が・・・新建材で・・・表面だけが天然素材?これって・・私はどうかと思います。天然系素材で行くのなら全部が天然系で無くては・・・その効果は50%?・・・まぁ〜それでよしとして
単価は表面だけでも全て適材適所の天然素材で・・・おおよそ標準坪単価プラス10万円程度はかかると思います。全部が天然国産材の場合・・・プラス坪単価は20万円オーバーかも?
ご予算の潤沢に有る方は絶対天然素材100%住宅をお勧めいたします。私の家も先に述べたように天然系です。気持ち良いですよ・・・しかし、お手伝いさんが必死にお掃除やメインテナンスをして居てくれます。
普通の場合、家は限られた予算で創らなければなりません。予算取りの順番を間違えるととんでもないことになります。正しい優先順位を列記します。
1,地盤の強度・・・地盤補強等
2,基礎の強度・・・コンクリートなどの強度と品質(耐用年数に直結)・・家は60年以上使いたい・・
3,建物構造強度・・・構造部材の品質と強度(国産檜の無垢理想)耐震等級3等級以上・・以上です。
4,プランニング品質・・・設計力、住みやすさ、適正な広さ等
5,維持メインテナンス品質・・・過大な維持費がかからない、素材の耐用年数等
6,建材等の安全度・・・ノンアレルギー素材
7,設備の品質
8,建具類の品質
9,最終仕上げ材の品質とグレード・・・無垢材の床等のグレードアップ
10,外部デザイン性
昨今の住宅業界を見渡すと本来、下位ランクの7〜10が最優先され1〜6までの予算を必要以上に食いつぶしているそんな気がします。予算300万円しかないのにマークXはダサイから外観だけでも良いからフェラーリに似た車が欲しい、エンジンは気にしないから軽四の660CCで良いから的な・・・
前のブログで・・・・室内真っ白の天然素材の新興ハウスメーカーの実情を書きましたが・・・・
弊社社員さんの・・・お友達が・・この真っ白ハウスを建てたそうです。そして・・・数ヶ月・・・
もう・・・油がしみ込み・・・とても・???・・・正視できないほど台所廻りは汚れていたそうです。つまりコントラストがすごい事になっていると推定されます。
社員曰く:もう自分の子供を連れて遊びに行けない・・・もし、汚したら・・・と・・・考えると・・・耐えられない
との事です。
ウエディングドレスは・・・だれが見ても美しい
しかし、ウエディングドレスで・・・スーパーに買い物に行く人は普通はいない
人がそこで長ぁ〜い、ながぁ〜い時をかけ、暮らすと云う事の本質が理解できない人々の・・・・
パロディーかも?
実にお気の毒です。なんまいだぶ、なんまいだぶ・・・・
なんども申し上げます。
家は家族が幸せになり・・・そして自分が幸せになるために求めるモノです。家は建てるまでは夢かもしれませんが・・・建ててしまえば有って当たり前のモノです。夢は建てた直後にさめます。
無理も厳禁、見栄も厳禁・・・自分自身の生活、自分自身の人生を未来を含めて今、イメージしましょう。
私は・・・理想の家・・・より・・・・理想の人生が・・・何百倍も大切だと思います。