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5兆円を焚き火にくべる愚行⇒貧乏人はより貧しく⇒富裕層はより豊かに!

5兆円を焚き火にくべる愚行:若者が「目先の甘い毒」で自らの未来を焼き払う時

1. 導入:凍える夜に差し出された「一杯のスープ」という名の甘い毒

「食料品の消費税をゼロにする」。この響きは、物価高に喘ぐ大衆にとって、凍える夜に差し出された一杯の温かいスープのように「やさしく」聞こえるだろう。だが、社会経済学的な執刀を加えれば、そのスープの正体はすぐさま露呈する。それは将来世代の年金、医療、教育費を跡形もなく溶かし、甘味料で誤魔化した「毒」に他ならない。

現代日本人は、政治家が処方する「知的な麻酔」に酔いしれ、自らの四肢を切り売りしている事実に気づいていない。この「やさしさ」という名の愚行の裏側にある、救いようのない構造的欠陥と、私たちが喪失しようとしている未来の価値を、冷徹な数字と共に解剖していく必要がある。

2. 絶望のコストパフォーマンス:5兆円の代償と6000億円の温もり

この政策が提示する投資対効果は、経済合理性の対極にある。主要研究機関(大和総研、野村総合研究所、明治安田総合研究所)の試算を統合すれば、その惨憺たる実態が浮き彫りになる。

コストと効果の致命的な乖離

国と地方を合わせて年間約5兆円(実質GDP比0.85%)という巨額の税収をドブに捨てる一方で、経済押し上げ効果はわずか5000億〜6000億円(0.05%〜0.33%)に留まる。この凄まじい「無駄」を生む要因は、以下の3点に集約される。

1. 不安による貯蓄への回帰: 過去の定額減税や給付金のデータが示す通り、減税分の70〜90%は将来不安から「貯蓄」という名の暗い土中に埋められる。消費に回るのはわずか10〜30%に過ぎない。
2. 不完全な価格転嫁: 減税分がそのまま販売価格に反映される保証はない。海外の先行事例が示す通り、その恩恵の多くは企業の利益として滞留し、消費者の手元には届かない。
3. 乗数効果の欠如: 消費税減税は、投資のような連鎖的な経済増幅力を一切持たない。

これは、「5兆円の札束を焚き火にくべて、わずか6000億円分のぬくもりを感じる」ような狂気の沙汰である。消失した4兆円余りの価値は、そのまま「将来世代の負債」として帳簿に刻まれ、我々の子孫の首を絞めることになる。

3. 絶望の論理:なぜ被害者が自らの処刑を支持するのか

この政策を支持する層の8割を若者が占めているという事実は、一見して不条理である。自らの未来を焼く炎を、自ら仰いでいるのだから。しかし、これは彼らの無知ゆえではない。長年の実質賃金低下と非正規雇用の拡大、奨学金という名の負債に追い詰められた結果の、悲劇的な「生存モード(Survival Mode)」の産物である。

心理学的に見て、極限の不安に晒された人間は長期的な時間軸を喪失し、目先の1円を拾うために未来の1万円を捨てるという短絡的な行動を選択する。「どうせ未来は壊れている」という深い絶望が、合理性を麻痺させ、自らの首を絞める政策を「救済」と誤認させているのだ。

4. 「12歳の日本人」と病理的依存の装置

マッカーサーがかつて評した「12歳の少年」という言葉は、80年を経た今も、自律した市民へと成熟できない日本人の精神性を射抜いている。私たちは、論理や因果関係といった「大人の思考」を放棄し、不都合な真実を隠蔽してくれる「保護者(政治家)」を求める病理的依存から脱却できていない。

特に、日本語の構造そのものが「仕方がない」「そういう流れ」といった表現を媒介に、責任の所在を雲散霧消させる「思考停止の装置」として機能している。この「12歳の未熟さ」と、前述の「生存モード」が重なり合った時、社会はもはや自浄能力を失い、破滅へと直走る。

5. 市場の拒絶反応と「高市政権」への警告

政治家が「2年間だけ」と期限を区切って打つ麻酔は、すでに市場という冷徹な審判には通用していない。事実、高市政権による解散の兆候が伝わった際、長期金利は2.3%近くまで急騰し、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)保証料率は最高値を更新した。これは、財政の無責任さに対する市場の明確な「拒絶」である。

著名な経済学者の殆どが減税は逆効果で物価高騰、金利高騰となり国民を減税額の何倍も苦しめると断言をしている。あのジャブジャブ経済を主導した、元日銀の黒田氏さえ、食品の消費税減税は「財政赤字が拡大してインフレを助長し、長期金利がどんどん上がっていく」と断言している。

日本経済新聞は本日も消費税減税などしている場合では無いとの記事があった。毎日の様に黒田氏と同様の警告記事が連続をしている。

少し前に、英国のトラス政権が「財源なき減税」を強行し、市場の信認を失ってポンド安と金利急騰を招いた「トラスショック」。同様の悪夢は、すでに日本の足元まで迫っている。財源を無視したポピュリズムの代償は、円安と金利上昇という名の激痛となって、結局は国民自身に跳ね返ってくるのだ。

6. 「逆噴射」の罠:弱者救済の仮面を被った既得権益の保護

食料品消費税ゼロは「弱者救済」という美しい仮面を被っているが、その実態は「逆噴射(リバース・インジェクション)」による格差拡大である。

* 食料品消費税ゼロは絶対的恩恵の格差: 1,000円の米を買う貧困層が受ける恩恵は100円だが、30,000円の5つ星の松坂牛の高級ステーキを買う富裕層は3,000円の恩恵を受ける。絶対的な消費額が大きい高所得者ほど、国からの実質的な補助額が多くなるという不条理な構造だ。統計によれば富裕層は一般国民の約3倍のコストを食料品に投じている。富裕層は一般層より3倍以上も得をする政策が食料品消費税ゼロ政策である。

* 保守的な選択: この政策は、高齢者を中心とした「低負担・中福祉」という持続不可能な構造を延命させるためのものだ。若者の未来を切り刻んで、現在の高齢社会のコストを補填する、極めて保守的で卑怯な選択に他ならない。

7. 結論:目覚めることのない眠りか、苦い現実を選ぶ勇気か

「今だけ、金だけ、気分だけ」。この刹那的な呪文を唱えながら、自らの足元を切り刻んで焚き火にくべる行為を、いつまで続けるつもりか。「やさしい嘘」は一時の安らぎを与えるが、社会の崩壊を止めることは決してない。そして、その社会の崩壊は、食品消費税ゼロ政策を支援した若者を中心とした一般層に塗炭の苦しみを確実にもたらす。

食料品消費税ゼロという「思いやりの顔をした愚行」を退け、耳ざわりの良い言葉の裏にある「苦い現実」を自分の責任として引き受けること。それこそが、日本人が「12歳」を卒業し、自律した市民として歩み出す唯一の、そして最後の道である。

未来を破壊し尽くす前に、今の強欲を捨てる勇気が我々に残されているだろうか。それとも、このまま心地よい麻酔の中で、二度と目覚めることのない死の眠りにつくのだろうか。

あなたはどう思いますか?あなたの未来は、どうなっていると思いますか???

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上記ブログの要約を動画にしてみました・・貴方にも是非見てもらいたいと思います。この動画は、限定公開と成って居ますが・・貴方が判断して、世の常識に洗脳されていない、確証バイアスに陥って居ない知的な人には教えて上げてくださいね!

以下そのサイトです。

https://youtu.be/JfpoC6Ib0v8