ブランドって何だろう???ブランドの成立要件としては・・・
まずは前提条件として、価値あるファクト(事実)が存在する事。
一つ目は差別化要件として機能優位性要件が満たされている事
余談:ベンツの左ハンドルなんて上記の機能性優位性の基礎的要件を満たしていません。しかし、日本では未だに不思議な事に高級外車の8割以上のリクエストが左ハンドルです。もうパー・・・としか!1000万円を超す高級外車には一般的に世のリーダーと云われる人々が載る事が多いようですが???リーダーがこれでは・・・ふー・・・これも世界から笑われる日本人のファクトですね(涙・・・昨日もベンツの新車最高車種の左ハンドルに乗る一見白髪の身なり上、紳士に出会いました。俺は偉いんだ!!!と云うオーラを態度と眼差しが示していました・・・
私には靴を右左反対にはいて・・・俺はすごいぞ!!!とブランドを誇示している悲しい人に見えてしまいます。
そして二つ目は人間に対する情緒的価値が高い事・・・ブランドの好き嫌いを決める感情的な部分に影響を与えるメリットの有る事
そして3つ目の要件は普遍的要件を満たす事、つまり社会的な価値、自己表現的な価値を持ち、このブランドを持つこと、身に付ける事により他人様からどう自分が見られるか?他人様からどのように見られることが自分の希望に沿うかと云う価値が充足される事。
ブランド構築とは企業と消費者を結びつける“心理的な絆(Psychological Bond)”を醸成する事
この絆により、競合他社に対する優位な地位を得ることが可能になり不毛な価格競争やコモディティ化に抗い、高い利益と企業としての存在感(良好な企業イメージ)を維持し、人材の確保などにおいても、同じく優位性を保つことができます。企業にとって、投資効率の良い利益追求の為に最も重要な資産の一つが“ブランド価値”なのです。つまりブランディングの成否が企業にとっての資産格差を生み出します。
<企業にとって>
1.競合に対する差別化2.顧客の囲い込みによる売上げの安定化3.マーケティングコストの低減化(広告宣伝に頼らないことによる利益増)4.プレミアム価格による利益増
<ユーザーにとって>
1.自己表現の道具(ブランドイメージに自身を重ねる)2.品質保証(安心・安全)機能3.消費選択価値基準(消費行動の価値指標的役割)
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簡単に言えば企業にとっては70点のモノを個人個人に対して100点と思わせる戦略
ユーザーにとっては70点の自分を他者から見て少しでも加点をしてくれる存在、理想は100点に偽装してくれる事に対する対価の支払いが可能であり、費用対効果的に満足いく存在であること
ブランドさえ買えば最低でも70点は取れるという安心感(失敗はしない)が根底にあるという事の様です。
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ノーブランドの私がなぜにこんな貴方から受け入れがたい分析をしたか???
それはどの業界でもブランド力の高い順に利益率も高い事が一般的な事象です。つまり、ブランディングはお金儲け的に投資効率が一番高い手法と云う事になります。
そのブランディングを効率よく行うためには莫大な宣伝広告費を始めとする投資が必要です。この投資はその殆どが固定費にカウントされれますから・・・売り上げが高い企業ほどブランディング構築がしやすくなります。しかし、この売り上げが高い=世の中に多く出ている汎用品になり下がるリスクがありますから・・・ブランド品は希少性維持の為簡単には買えない価格設定ををする必要性があり得ます。希少性と売り上げ数は当然リンクしていますから・・・売上高を確保する為にもさらなる利益率を増やす仕掛けが必要となります。そこでブランド企業はトップスター等のブランド人間を活用するという事になります。
1台当たりトヨタの2倍の利益率のベンツやBMW、同じくトヨタの4倍のポルシェ、20倍のフェラーリの例に見るまでも無く・・・高ブランド=高利益率
そして例外なしに言える事は・・・高ブランド=高維持費・・・となります。
車大好き平民が夢見てフェラーリを買ったとしても・・・維持できずに手放すなんて事はショッチュウある事ですし、そもそもフェラーリの会社が言っています。フェラーリなんてものは中古で買うモノではありません。フェラーリは中古層を顧客だと思っても居ないという事です。馬鹿なマスゴミがモータージャーナリストなんてやからが・・・価値を膨大に膨らませて不幸(フェラーリを中古で買う愚)をまき散らしています。現実にはモータスポーツ文化のチープなこの日本ではフェラーリも軽四のアルトも同じスピードで走る事を強要されています。
そもそもフェラーリを買い高速道路では十分その性能を堪能できないので鈴鹿サーキット等のサーキットに持ち込みたった10周(約30分程度)走るだけで・・・その総費用は1回で50万円を超えます。タイヤは10周で全部取り替えになります。サーキットはミュー値を高める為にヤスリの様になっていてその上を走る事でタイヤがズルむけになってしまいます。・・・年間200万円程度の道楽が出来る経済力が無ければ中古フェラーリに乗る資格さえありません。そんなものを最高ブランドと評価するジャーナリズムや世の中って実に不思議ですね・・・。
ブランド・・・売り上げだけでは無くブランド構築に伴う適正なマーケティングによる希少性とブランディング費用を賄えるだけの売り上げ規模のベストマッチングが重要となります。
どの業界でもブランド力の高い企業ほど・・・その業界では生産規模が小規模・中規模の企業が多い事もこの分析を肯定しています。
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根本問題は・・・このブランドに頼らなくては安心感が得られないユーザーのチープな知識や未熟な判断力に一番の問題が有るのです。
例えば・・・原価10万円のバッグを利益を入れて売価15万円で売れば・・・粗利5万円ですが・・・ブランディング戦略でクオリティーを少し上げ原価13万円のバッグに17万円のブランディング費用をかけて売価50万円で売れば・・・粗利20万円となります。ブランディングは4倍の投資効率となります。
そもそもろんで如何なるハードプロダクトも・・・原価が倍もかかるなんてものはそんなにはたくさんありません。そしてイメージ戦略で損得度外視の山の頂上を高くする戦略があります。ブランド企業では量産メーカーで有りながら・・・例えば500万円のバッグとか・・・例えば5000万円の車とか・・・このブランドメーカーはこんな5000万円の車なんて売れても売れなくても気にしないのです。ブランド戦略商品なのです。ちなみに本当に価値が有れば1年落ちで5000万円が1500万円なんて中古価格は付きません。普通の人では買えない価格がブランド戦略の底上げ商法となって居ます。5000万円の車を買う富裕層は・・・新車だから5000万円の価値を認めるのであって・・・他人様が使えば3分の1以下の価値となってしまいます。
大間の初競りのマグロの1本1000万、2000万なんてものや・・・夕張メロンの1個初競り50万円なんて値段も・・・ブランド戦略上の出来レースです。大間だから美味しいのではありません、夕張だから美味しいのでもありません・・・ブランド戦略とは虚8割、実2割・・・値段10倍と云う事の様です。
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ブランドハウスメーカーもデザイナーズ住宅も上記と全く同じ経営戦略です。
民度が低い民族程・・・ブランドに頼る購買動向をするような気がします。それは自分自身の真の姿が自分でキチンと正しく見えて居ないからだと思います。その様な学びの場は哲学無き民族には無いのです。悲しい現実です。
私は本当に個々人のお客様にジャストフィットしたよいモノを本当に無駄を省いてお客様に提供する事こそが一番大事な事だと思っています。
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ブランド購買も・・・道楽なら・・・余ったお金でするならこれも又良しですね・・・しかし、これを借金でしたとなったら・・・少しばかり悲しい人生の様な気がします。
本日も・・・ブランドに騙されちゃった人の相談に乗りました。ふー・・・悲しい盲目ですね!!!