主役が消えた・・・
数週間前のお休みに・・・”奇蹟のリンゴ”・・・と云う映画を見ました。この映画に対するコメントを少しの間控えて居ました。見られる方に事前の情報はなるべく無いほうが良いとの配慮からです。
私の好きな阿部サダヲと云う俳優が実在の木村秋則さんを演じています。公開前からかなり楽しみにしていた映画でも有りました。なにせ実話の物語の書籍を数年前に読んで居ますので・・・
この映画監督・・・主役を消しました。ガックリです。
アホー?か?感性がド鈍いか?・・・実に実に実にガックリの一言です。
原作本を読んでいただければ解るのですが・・・
主役は阿部サダヲ演じる木村秋則さんでは無く・・・主役は大自然で有り、準主役は大自然の生み出した人間と云う生き物の愛、とにかく”家族愛”なんですが・・・
両方共描ききれていません。
黒澤明がこの映画を見たら・・・ばぁ〜〜か!!!とあきれるでしょう。
やすっぽい上辺だけのお涙頂戴方程式に拘ったアホ映画です。(原作は素晴らしい)
はっきり言って・・・見なけりゃ良かったと心底思いました。
とにかく”主役”が全く主役の役をしていない映画なんてあり得るのか???
大自然の雑草や虫や森羅万象の営みなんですから・・・この真実を伝えず・・・みかけにこだわり上辺だけの格好良さや華々しさに拘った・・・愛さえ・・・表現しきれず・・・
興行収入という”金”のみ拘った映画に成り下がっています。
なにか?このロジック・・・どこかの業界と同じです。主役は包み紙であり中身は何でも良い?主役はたいそう立派に見える虚構の建物であり・・・中身の人間なんて誰でも良い・・・人間のこころなんて・・・クソ食らえ
思考の外
そんな映画でした。
そんなクソのような映画のはびこる日本
この国にはプロは居ないのか???
金儲けするやつがプロ?なんてどこかの棒きれ振り回して居るやからがチヤホヤされる不思議な世の中?
一輪の野辺に名も知れぬ咲く美しく、そして生気に満ちたオンリーワンの花・・・
花の生命力に・・・感動する
それが本来の人間と云う生き物だ!!!